2.これを観ると、いかにカーペンター版がすごく良くできた作品かが理解できました。カーペンター版はもう何度も観ていますが、今でも全然、おもしろく観れます。だからか、僕はこの作品、ものすごく期待しちゃったのです。あのめちゃめちゃコワオモシロイ物体Xの前日のお話って聞いただけで、いったいどんな展開になるんだろうかって。予告編を観ても、顔が合体して仰向きで襲ってくる物体Xの映像に、こりゃ、不気味すぎると、あの前作にあった、顔がおっこちて頭から蜘蛛のような足が出てきて首から目ん玉みたいなんが飛び出す傑作トラウマ映像に匹敵するかもと。しかし、フタを開けてみれば、不気味なのは、その顔が合体するところだけで、ストーリーも演出も特に目新しいものはなく、僕にとっては凡作とゆーか、普通とゆーか、可もなく不可もなくでした。ただ、この後、カーペンター版につながると思えば、少し感慨深いものがあります。そう、あのヘリで犬を追いかけるシーン、あそこに直結しています。