42.さまざまなツッコミどころは書きだすときりがないのでこの際置いておくとする。しかし実際はそれが気になって映画に全く入り込めなかった。何故か。 それは登場人物達がどうにも薄っぺらく感じられて、思い入れが抱けず、終始どこか気持ちが冷めていたからだ。 この物語の核は「すれ違う二人が必死にめぐり会おうとすること」だろう。 なのに、「最初はいがみあってケンカばかりしていた男女が気付けばお互いを好きになっていた」というありがちな"お約束"があるだけで、「それだけの深い愛」を抱くまでの肝心な"物語"がないのだ。 いったい二人はどうして相手を「唯一無二の、かけがえのない、たった一人の特別な人」と思うに至ったのか。 これといったエピソードもなしに入れ替わりの日々を細切れに見せられただけで、急に「デートのセッティングをしたが何故か泣いている私」に飛び、そして「運命の相手」っぽい展開になられても、まったくついていけないのである。そもそもスマホ日記の短い報告だけで、相手のことをそれほど知れるとは思えない。 ヒロインにやっかみめいた陰口を言うクラスメイトのくだりなど余計だし、父親との確執云々も、避難指示依頼の時の二人の対峙を描かないのならば丸ごと不要だろう(難しいシーンから逃げたようにしか見えない)。 あれもこれもとごちゃごちゃアイテムやエピソードを散りばめて、何となく回収したっぽいように描いているが、重要な(少なくとも自分には重要だと思える)シーンが抜けている。 要するに「それっぽいキャラクター達」が「シナリオ通りに動いてる」だけで、スクリーンの中で「生きている」ように見えないのだ。 それは「こんな状況になったら、普通はこうするだろう」という事をことごとく無視するご都合主義にも表れている。 やはりどうもこの監督とは合わないようだ(口噛み酒や、緊迫したシーンでのパンチラの気持ち悪さも含めて)。 【猫の足跡】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2018-01-02 01:58:53) (良:1票) |
41.傑作。こんなに大ヒットしたのに今の今までネタバレに出会わずに見られたのが幸運だった。コメディからスリル、SFほか様々な要素が詰め込まれているのに、とても見やすく理解しやすくスッと入り込める。何度も笑って泣いて驚いてハラハラしてしまう、『転校生』『時をかける少女』『オーロラの彼方に』を混ぜたような脚本が卑怯なほど良い。奇跡の連続を楽しむお話しだから粗探しや御都合主義なんて批判は野暮だと思う。基本的に吹き替えは声優がやるのが一番と思っているけど、今作の主役二人の演技がまた最高に良かった。挿入歌だけど、当初は歌声が肌に合わなかったけど、何度も聞くうちにクセになってきた。■何度も鑑賞しているとどうやら数回、タイムラインが変わってしまっているらしいと気づいた。(たぶん世間的には今更の話だろうが...)瀧が三葉に電話をかけるが、最初は呼び出し音が鳴っていたのに、別の場面に映ってまた戻ると今度は電源が入っていない/電波が届かないことになっている、三葉が髪を切ってテッシー達が驚く場面が異なるシチュエーションで2回ある、テッシーから自転車を借りて壊してしまったのとテッシーが貸してないことになっているシーン。三葉や祠のことを覚えている瀧とすっかり忘れてしまっている瀧などの矛盾点にはこれで説明がつく、のかな? 【リン】さん [ブルーレイ(邦画)] 10点(2017-12-28 01:10:03) |
40.公開から1年経って、未だに130人しかレビューを書いていない。 こんなクソ映画がヒットした理由は、握手券を求めてアイドルの同じCDを何枚も購入する連中と同じで、ただ単に特定の人間が数多く足を運んだだけに過ぎません。 突っ込みどころ満載なのは、他の低い点数つけたレビュアーに任せますが、一番気になったのは東京に住む人間はこう、田舎に住む人間はこう、先輩お姉さんはこう、そして、お婆さんはこういう人間でなくてはならない、みたいな、なんの捻りもない描き方でした。全員がステレオタイプ。だから登場人物の背景に奥行きが全くないし、感情移入できない。 美形高校男子と女子高生が交互にモノローグを言ったり、同じセリフを交わすと、今の若い人たちや恋愛に疎い中年たちは、つい自分に酔いしれて感情移入するんだと思います。 ところで私が子供の頃、80年代、薬師丸ひろ子と原田知世の角川映画が大ブームになりました。 二人のアイドルはカリスマ性があって、映画の内容も当時は「これが映画なんだ」と思わせるものでした。 それが時が経ち、今見返して見ると、二人のルックスは今のアイドルに比べれば、完全にブサイクだし、彼女たちが歌う主題歌の音程もメチャクチャ外れているし、映画自体もチープなもので誰も見返すことはありません。 でも、見方を変えれば、それがブームなんだと思います。 今はネット社会です。 社会現象といっても今の時代は80年代ほど国民の多くが影響を受けたとは思えません。 この映画は興行成績2位らしいですが、数年後には誰の記憶にも残っていないことでしょう。 ハリウッドがリメイク権を獲ったらしいですが、どんな作品になることやら……。 【クロエ】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2017-11-19 17:41:32) (良:5票) |
39.新海誠という人は、本当に人生の美しさと儚さを描くのが上手い。いろいろ粗もあるけれど、素直に素晴らしい作品だと思います。とにかく、観客を本気で楽しませようとしてくれるプロの姿勢に感服しました。 【TM】さん [DVD(邦画)] 10点(2017-11-19 02:06:43) |
38.社会現象となった作品を宿題をこなすつもりで鑑賞。期待が強すぎたのでその分。。。我々の世代は「転校生」を観ているからなあ。画的にはアニメの情報量の少なさがちょっと苦手。それはジブリ作品にも感じます。でも良かったです、観る価値はあり。 【kaaaz】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-08-27 02:30:23) |
37.瀧、三葉はお前ら名前書いていないじゃないか! 0点だ!!! あれほど名前を書き忘れるなと言ったじゃないか。 でもな、先生もお前たちの頑張りにはやっぱり感動したぞ。だから8点だ。 と言いたくなるような作品でした。後半のストーリーはありふれている気もしますし、よく見ると全体的にも上記の件を含めて?な「普通名前と住所ぐらい・・・」がありますが、それでもパワーを感じられずにはいられませんでした。前半の音楽の使い方もわざとらしい感じもありましたが、後半はシーンと合っていたと思います。 良い映画は得てして言葉では表現できない力があるのでしょう。 【NAONAO】さん [映画館(邦画)] 8点(2017-08-21 16:36:38) (良:1票) |
36.前半こそ話に引き込まれたが、後半は着地点に向けてひたすら勢いで乗り切った。 様々な面で家で見るにはちょっとという感じで、やはり映画館で鑑賞する映画と思いました。 【TAKI】さん [DVD(邦画)] 5点(2017-08-09 01:35:49) |
35.もう泣けたよ!2回目見たい!という彼氏の絶賛コメントに引きずられ、観に行った作品。 はいはい。よくある青春恋愛映画でしょう?と上から目線な私でしたが、案外、良かった。 映像は美しくて圧倒される。音楽も映画とばっちり合ってて世界観をつくりあげる。登場人物のキャラも良い。ストーリーもひねりが利いててすばらしい。矛盾が満載なところもまあ許そう。 贅沢を申し上げるのならば、あとひとつ何かかが足らない。これで何を伝えたいのだと思ってしまう私がいる。たとえば、恋愛を通じてさ、登場人物の考えが変わっていくとかさ、そういうのが無いんだよな。。異なる環境の二人が入れ替わることで、自分自身を見つめなおすところとかあってもいいんじゃないかと思う。 そして、思ったのは、これって恋愛じゃなくて、SFのカテゴリかな?たぶん。あんまり恋愛要素ないよね? 鑑賞2回目でボロボロ泣く彼氏の隣で、え、ここが泣き所なの?合わせて泣くふりしとく?と考えたこととか、 彼より年上の私なので、彼氏がヒロインより先輩を気に入っているところで、内心喜んだこととか、 そんなことしちゃっている私の方が、よっぽど恋愛映画のヒロインだと思いました。 【うらわっこ】さん [映画館(邦画)] 7点(2017-08-06 16:08:03) (良:1票) |
34.面白さで言えば普通でしょうか。なぜ、瀧と三葉なのか二人の絆にあまり必然性が感じられないというか、そのあたりをもう少しクドくてもいいので掘り下げて欲しかった。それと立場や性別の違いから起こる入れ替わりモノとして面白さが薄いように思えたのでもっともっとベタでもよかったような気もする。 余談だが、15年位前、友達に誘われて新海監督のデビュー作の上映に下北沢のミニシアターに行ったのを思い出す。友人は「この監督はこれから絶対に来るから」とかいってたけど、本当だったんだなぁ。サインもらっときゃよかった。そんな友達とも今では音信不通・・・どうしてるかなぁ・・・全然関係ないけど。 【J.J.フォーラム】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2017-07-28 21:39:54) |
33.ラーメン屋さんからの怒涛の展開で引き込まれた。 |
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32.言葉はいらない、最高の映画でした。 ただただ感動した。 【ICEMAN】さん [映画館(邦画)] 10点(2017-03-27 18:23:45) |
31.新海監督の映画はどの映画もですが映像が本当にきれいです。 どの映画もですが男女同じセリフを重ねるのが宗教団体みたいで気持ち悪いです。 同じ言葉同じ時、思わず口にするよなというスピッツの歌を冒涜してるのかと思えるくらい薄っぺらい。 よくある、つまらない話に「生まれてくれてありがとう」という言葉を出してきて感動させようという感じが見えたときに、何言ってんだよと言いたくなるようなもの。 ストーリーも、有名な話を何本かつなげたように見えて、それもリスペクトではない。 4点はぜんぶきれいな映像に対してです。 【omut】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2017-03-24 07:15:23) (良:1票) |
30.大分と前に観たのですが、投稿し忘れていました。 ごく普通におもしろいです。 とにかく、画がキレイ。 そして、全体的には壮大なミュージックビデオを観たような感じでした。 内容よりも画と音楽ばかりが印象に残っています。 【ミスプロ】さん [映画館(邦画)] 7点(2017-03-18 08:38:32) |
29.機内で飲みながら見たので途中で寝てしまい3回目でやっと完全観賞。大きなスクリーンで見るべき映画だとは思いますが、わざとらしい演出の割には結構心に響きます。 【ProPace】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2017-02-23 20:26:26) |
28.確かにヒットしすぎな感はありますが、作品そのものは普通に面白かったです。 【レッドデヴィル】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2017-02-18 01:48:19) |
27.歴史的な大ヒット作を遅ればせながら鑑賞致しました。なるほど良く出来ていているなとは思いましたが、心に残る名作かっていうとそれ程でもない、そんな感想です。テンポの良い展開を楽しませてもらったけど特に感動はしなかったです。結局、瀧と三葉は運命の糸で結ばれていたということなのでしょうか?二人の関係がよく判りませんでした。やっぱり50を過ぎて恋愛アニメはちょっときつかったかなあ。 【ぽじっこ】さん [映画館(邦画)] 6点(2017-01-29 17:58:36) |
26.この監督の作品を見るのは3作目になります。 正直、以前見た2作品は「映像はすごく綺麗だけど中身がない作品」というイメージが強かったです。どんなあらすじだったかも覚えていないし、特に心を動かされませんでした。 この「君の名は」は、過去作品と比べて話のテンポが良くて、新しい出来事が起こる度に「続きはどうなるのだろう?」という好奇心を掻き立てる良作となっています。 男女の体が入れ替わったことによって、各々の主人公の内面的な魅力も引きだっていたと思いますし、クラスメートなどとのやり取りも微笑ましくて楽しめました。 また映画館で見たこともあり、美しい映像の中に気持ちが入り込み、途中物語が暗転していくタイミングでは手に汗を握り泣きました。 耳をすませばや時をかける少女が好きな人にはお勧めさせていただきたいと思います。 【このレビューは茶畑の妻が作成しました】 【茶畑】さん [映画館(邦画)] 8点(2017-01-21 11:05:10) |
25.色々な矛盾はあったけど面白く観れた。ぺちゃパイじゃなくて良かったね~ 【アキラ】さん [映画館(邦画)] 7点(2017-01-06 01:52:23) |
24.良かったと言う声が多かったので、『君の名を。』を観てみた。我ながら、ミーハーだな。 今年観た映画の中では、一番良かったのは確か。 矛盾点も多々あるけど(タイムトラベル物にはタイムパラドックスはつきものですが)、そんなんを吹っ飛ばせる位の勢いを感じたのと、馴染み深い新宿の描写が素晴らしい。 【あきぴー@武蔵国】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-12-26 23:57:39) |
23.相当遅ればせながらだが鑑賞した。いまだに地方の映画館でもそれなりに席を埋めるのだからたいしたものだ。ちなみに新海作品に触れるのはこれが初めて。 観終わった後元ネタになってそうないくつかの映画が思い浮かんだが、それらの影響があろうと上手くまとめているのは間違いない。物語的には極端なほどのすれ違いのくり返しというラブストーリーの王道だが、この作品が見事なのはやはり若さというものの瑞々しさ、美しさを躍動感たっぷりに描いているというところだろうか。彼に、彼女に会いたい!という一心で走り続けられるエネルギーというものに羨望すら覚える。それを彩るかのような映像美。SF要素も入ったスケールの作品には美しい映像はとても映える。声優陣の演技も良かった。 もちろん突っ込みどころがない訳ではない。強引に感じられる部分だってある。だがいちいち羅列するのも野暮だとも思った。度々流れる歌がちょっとうるせえなとも思ったがこの監督はきっと落ち着いた作品にはしたくなかったのだろう。そしてきっとその狙いは間違っていない。十代の頃に観ていたらこの作品はもしかしたら宝物になっていたかもしれない。ということは多くの若い人たちの宝物になったに違いない。そういう作品がもっともっと増えたらいいと思う。青臭くても一途な想いというものは胸を熱くさせるのです。…こういうことを書いていると老けこんでいきそうなのでこれくらいに…。 【⑨】さん [映画館(邦画)] 8点(2016-12-17 20:11:52) |