15.カメラワークが心地よい映画でした。あまりの心地よさと後半ほとんどセリフがないんで寝そうになりましたが。たまにはこんな映画もいいかも。あと、ポスターのデザインは秀逸。 【ころりさん】さん 6点(2004-03-08 01:25:09) |
14.たしかにオリエンタリズムの香りが避けられない作品です。でも、それは現代ベトナム映画の出発点において不可避の宿命だとも思えます。こうした事情は、たとえば、日本映画の代表ともいえる黒澤明の作品にも言えることでしょう。よく黒澤を欧米人がぱくったと言われますが、そもそも黒澤は欧米人にも受容できる人物設定をしていたことによります。似たような事情がこの作品にもあるようです。こうした「西洋」が染み込んでくる状況下で、土着性を感じさせる要素として、わたしは色使いと全体のスピード感に注目しているのですが、本作品ではやや優等生すぎるきらいはあるものの、合格点に達していると思います。ノスタルジーをめぐっても、抑えが効いていて好感が持てました。 【バッテリ】さん 7点(2004-01-16 23:11:56) |
13.全く私事で申し訳ない話なのだけれど、レンタルでこの映画を借りて来て観終わってTVの番組画面に戻した瞬間、飛行機が双子のビルに突っ込み爆発炎上する映像が目に飛び込んで来たのでした。そうです。私がこの映画を観ている間にあの9・11のテロが起きていたのです。この物語のようなアジア的なゆったりとした時の流れから、突如世界の先端を走る都市での恐慌状態の中に叩き込まれた私。びっくりでした。そういう意味でこの映画は私にとってかなり印象的なものになってしまったけれど、そうでなくてもこの映画は、「世の中はシュールだよ、ここは激しさと穏やかさ、足踏みと進歩、相対するものが矛盾なく共存している本当にシュールな世界だよ」と語りかけるに充分な力を持っている。忙しい日本の中にどっぷりつかってしまっている私たちにとって、古き良き過去の日本にも通じる発展途上の国の時間の流れは、異質だけれども確かに心地いい。 【ひのと】さん 6点(2003-12-13 21:01:36) |
【アンナ】さん 6点(2003-12-13 19:49:05) |
11.まるでチェーホフの劇のように、日常生活を淡々と描いた映画でした・・・。たまにはストーリー重視の映画ばかり見るのではなく、想像力や感性を磨ける映画を観ることも大切かと。 【花守湖】さん [映画館(字幕)] 8点(2003-10-14 14:10:08) |
10.ベトナムとはこんなにもヨーロピアンな雰囲気なのか…と思っていたら本当にフランス・パリ郊外のセットでした(笑)。合作な理由は監督・スタッフ・出演者が在仏ベトナム人だったから…。ベトナムの情景が一切出ないのはそういう理由だったのか。1951年の時代設定を背景に意図する少女の成長を描き、その文化なり生活など見る所も多いとは思う。“奉公少女”と言えば日本では「おしん」でしょうが、そんなに波乱万丈なものでは無く、終始幸せな生活を送っている少女の物語に、正直あまり興味を感じなかった…。セリフは極薄で、後半のムイ(20才)は殆どサイレントモード。10才のムイを演じたリュ・マン・サンは透明感のある少女で、前半はとても良かったのに勿体無い…。外国では高く評価された映像美も、確かに数有る日本映画…小津安二郎や黒沢明に影響されたようなカメラワーク。当時31才の若さで、同じベトナム女性の心理描写を表現したトラン・アン・ユン監督の試みは決して悪く無い。ちなみに、日本製の蚊取り線香はこの時代から広くアジアで売られている、ポピュラーな商品なのだそうだ。 【_】さん 5点(2003-09-21 20:20:19) (良:1票) |
9.きれいな映像とカットははっきり覚えているのにストーリーはなんとも印象が薄いです。 【omut】さん 5点(2003-08-06 01:03:00) |
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8.いいムードだし、映像もキレイなんだけど、やはりあまりに何もかもが美化され過ぎている感も…。つまり、男から見た女性像とフランスから見たアジア像という2つの「オリエンタリズム」が、どうにもちらついてしまうんだな。決して嫌いな作品じゃないんですけどね、素直になれないや。主人公は、少女時代も大人になってからも、最高。ベトナム女性は魅力的だなあ…って、こういう見方がそもそもこの映画と同レベルか。 【やましんの巻】さん 6点(2003-07-16 16:43:17) (良:1票) |
7.主人公のムイちゃんよりも奉公先の三男坊が気になるんですが…ところでこの映画の監督さんは日本贔屓なのでしょうか?けっこう重要なシーンで、日本的なものが出てきているような気がします。ビデオで見ましたが、映像は美しかったです。映画の青いパパイヤ料理は大根で代用ができるそうです。 【たまごちゃん】さん 5点(2003-03-28 22:25:15) |
6.全篇スタジオ撮影とは思えない見事な映像。空、海、山そして自然光は全く出てこないのに、全てのシーンがこれほど美しい作品も珍しい、アジアンリゾートホテルのパンフレットをみている気分にさえなる。反面、死の苦しみ、使用人の悲壮感、性描写など、生々しく暗い部分は極力排除されているため、東南アジア特有のまとわりつくような蒸し暑い空気、混沌の中でたくましく生きる人間のパワーなどは感じられない。たまにはこんな作品も良いと思うか、あまりにも美し過ぎてらしさが無い、と思うかで評価が分かれるかも知れない。 【クロマス】さん 7点(2003-02-20 22:15:59) |
5.神秘的な感じなのかな。セリフ、説明がかなりない。何?何っ?って感じで置いてかれる感じ。雰囲気でみる映画かも。 【バカ王子】さん 7点(2003-02-14 17:47:39) |
4.この映画は、人によって楽しみ方が違う映画でしょう…。僕は、仏教の映画であると思います。自然体であることの美しさが伝わってきます。仏教の教えの中の一かけらではありますが、最後に言葉で表そうとしたので、浮いた気がします…。又、音楽は、現代クラシック的で好きでない部分もあります。が、やはり、美しい映画です。 【ても】さん 8点(2003-01-07 01:00:35) |
3.瑞々しくも清冽な美しさをたたえた映像美。この映画の見どころと言えばそこでしょう(笑)ストーリーは、お屋敷の奉公人であるヒロインの生活を淡々と描いていて、退屈といえば退屈かも知れないですね(笑)けれど、ずば抜けて美しいアジアンテイストあふれる映像は、一見の価値があります。 【ネジマキ】さん 8点(2002-11-01 13:05:43) |
2.台詞が極端に少なくて映像を見て想像していく感じがすごくフランス映画っぽい、と思っていたらやっぱりフランスがかかわってましたね。派手さはないものの映像、効果音などがすごくきれいで映画製作に関わっていればもう少しその良さを実感出来たのかなと思います。もっと色々なやつをみて経験を積んでから見ればもう少し良い点数になったかもしれないですね。中、上級者向きですかね。とにかくなかなかに良く出来た作品です。 【とむ】さん 7点(2002-02-22 11:56:30) |
1.ベトナム版「シンデレラ・ストーリー」…なんですよね、一応?精一杯の純粋無垢な少女時代に比べると、ラストのヒロインはしたたかさを帯びている様に見えてしまい、何だかなぁ(と思えたのは私だけかもしれないけど^^;)。 【トルーデ】さん 4点(2001-10-15 11:17:44) |