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53.やはり本作は、アナ・トレントの可愛らしさに尽きるでしょう! 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-11 09:27:30) |
52.消えていなくなってしまいそうな。主人公の少女 どこまでも寂しい風景、かわいたザワつき。 動く絵画をどこまでも見ていたい。 【突っ込み】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-10 10:44:48) |
51.子どもが最初に衝突する大きな壁〝死〟を扱いつつ、純粋な視点を通して戦争をはじめとする世の中の諸問題に疑問を投げかけたような作品ですが…これは底無し沼のように深いのかもしれません。フランケンシュタインから始まる寓話のような物語は言葉少なでゆったりとしながらも刃物のように鋭い。それに加え、あの室内に射し込むやわらかい光、構図の美しさ。まるで一つ一つの画が一流の芸術作品のような映像美で迫ってきます。イザベルが猫の首を絞め鏡の中で血の口紅をぬるシーンや焚き火を飛び越えるシーンも凄いし、それに対して澄んだ瞳が雄弁なアナも良い。踏み潰される毒キノコもまた一つのエッセンスとなり強い印象を残しています。夫と妻にもそれぞれ問題を描いており、種々のメタファーが隠れているようで、観れば観るほどその奥深さに気付き驚かされます。ただ、幸か不幸か私が多くを読み取るにはまだ何回も観直さなければならなそうです。でも監督はそのために10年もの猶予を与えてくれていたりして。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-05-18 18:24:50) (良:1票) |
【Michael.K】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-23 23:35:23) |
49.自分は、幼いときは些細なことを疑問に思ったり、些細なことに悲しくなったり感傷的になったりすることがあった。しかし次第に忙しくなったり、大人ぶってすれたりしてこういう感覚は疎まれ失われていってしまう。これは姉との関係に示されているように思う。淡々としてるけど、淋しいような切ないような気持ちが映画につまってて心に残った。 【こまごま】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-25 17:22:04) |
【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-08-02 06:41:58) |
47.ラスト近く、湖のほとりでフランケンシュタインに出会ったアナが、その出来事を静かに受け入れるようにそっと目を閉じるところで、涙がぼろぼろこぼれてきてどうしようもなかったのを憶えている。枯葉を集めた焚き火を少女たちが次々と跳び越えるシーンも、彼女たちの今と未来を暗示しているようですごくドキドキした(ちょっとセクシーな意味で)。とにかく大好きだった映画。今の私はこれを最後まで鑑賞できるのかな。そう思うと複雑。 【showrio】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-05-19 15:16:21) |
46.観る人を選ぶ映画のひとつ。とはいえ、DVDのパッケージを手に取った時点でその人はこの作品を見る資格あり、と思う。私は映画館で「マルメロの陽光」と2本立てで観ましたが、こっちの方が好きです。フランケンシュタインも幻想的で美しく哀しくて○。 |
45.スペイン内戦の傷跡は直接的には脱走兵のエピソードとして登場するが、画面は常にその傷跡を映し続けているかのようにどこか寂しげだ。しかし政治的な思想が画面を覆っているかといえばそんなことは全く無く、ただその時代を象徴する風景が映されているだけ。フランケンシュタインの怪物と脱走兵はあきらかに社会に受け入れられずに排除されるべき対象として比喩的な関係で描かれるが、ここでも政治的な思想よりもただただ現実の悲劇性を背景の中に溶け込ませているだけ。その一つ一つの情景にはいろいろな意味があるのかもしれない。でもこんなにも詩的な美しさを見せられたらそんなことはどうでもいいやとさえ思わせる画の数々にうっとりする、そんな見方も許される映画。いや、その見方こそが正しいのかもしれないし、いろいろな意味を感覚的に刺激するパワーをこれらの画が持っているのかもしれない。純真無垢な少女が自らの虚構の世界に怪物を出現させ、自らを傷つける。子供から大人への成長を表現しているのだろうが、そのことがどちらかというと不幸のようにも映る。しかし映画は現実の悲劇性を見せても、けして現実が不幸なものとはとらえていないとも思う。だから深いんだ、この映画は。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-01 17:12:34) (良:2票) |
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44.絵意画 という感じです。遠く幼い頃の感性が、、えっと、難しいことよくわからないですがすんません。秋らしい映画として教えていただきました、まさにそうです。晩秋の佳き日に嫁がれるピュアで思慮深い紀宮様はもしかしたらお好きかもしれませんね。 ミツバチのさ’サーヤ’き・・呆れるほどしょうもない、すんません。ミツ8、サー8、そしてめでたい末広がり、もちろん8点をお贈り申し上げます。どうぞお幸せに。 【かーすけ】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2005-11-15 02:32:57) |
43.ネガティブな見方をしてしまえば、アナはあの後精神的に引き篭もってしまうのかもしれない。もしくは、ミツバチのように巣から脱出していくのかもしれない。内戦直後で両親はあてのない手紙と蜂の生態に現実逃避している。アナは最後まで死の意味が判らない。彼女とは対照的に姉のイザベルは猫の首を絞めたり、死んだふりをすることで死に近づき、大人になっていく。アナが受け入れられるのはもはや社会から疎外される怪物だけ。前半で2人がはしゃぐシーンがあっただけに、アナが最後にイザベルに心を閉ざすシーンは少し悲しかった。ちなみに好きなショットは母親が小道を自転車で進むシーン。ヨーロッパの道には弱い(あれでもうちょっと天気が良ければ・・・)。 【マイカルシネマ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-04 19:32:22) |
42.この子役は凄い!なぜあんなに微妙な表情を出せるんだ!子供が「死」ということに対して不思議な気持ちを抱くと言う、暗い映画ですけど、非常に丁寧に描かれていていいですね。フランケンシュタインを見て人が死ぬということにはじめて気づく設定などかなりうまいと思います。そういえば、僕が人の死を初めて実感したのは、この映画の少女と同じくらいのころで、おばあちゃんが死んだときでした。葬式のときの僕は、泣いた記憶もなければ、笑ってた記憶もありません。たぶん、少女と同じような微妙な表情をしていたのでしょう。そう思わせるほど、この子役の演技は説得力のあるものでした。子役に賛辞をこめて、8点献上! 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-03 23:29:23) |
41.スペイン映画を代表する名監督、ビクトル・エリセ監督の瑞々しい映像と美しい物語、そしてそれに応えるかのように素晴らしい演技を見せてくれた少女アナ・トレントの表情、そのつぶらな瞳は一度観たら絶対に忘れることは出来ません。この映画が私にとってのスペイン映画初体験です。この映画を観たのがきっかけでスペイン映画の良さを知り、その他のスペイン映画も観たくなりました。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-08-15 13:53:09) |
40.ああ今みたいにヤバイ精神状態の時に見るべき映画じゃなかった。全てが死や絶望のメタファーに見えてしまう。アナ・トレントの瞳にいたっては「滅びゆくもの」の記号としては最強じゃないですか!点数をつけるのは遠慮したいところですが、現在の平均点が7.95なので8点ということに。 【馬飼庄蔵】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-18 12:35:33) (良:1票) |
【K】さん [ビデオ(字幕)] 0点(2005-04-25 18:37:02) |
38.あの幻想的な映像は、無垢な子供の世界を映し出しているんかな。映像は興味深かったが、少し説明不足な場面も所々あって、内容的にはあまり理解できなかった。 |
37.映像が綺麗で、2人の子供がとても良かった。個人的にはアナが1人で小屋に歩いていくシーンが好き。私も小さい頃はあのくらい純粋だったのかな。 【アンナ】さん 7点(2004-08-08 16:56:28) |
36.物語は、小さな女の子が自己アイデンティティに目覚める過程を描いているのだが、その表現技法は極めて哲学的であり、一般的な映画と同様に”感性”で鑑賞したなら、この作品の本質は理解できないのではないだろうか。クロス・カッティングを多用することで観客を「第三者」の立場に固定し、抽象的な映像で物語を連想させるその技法は、絵画の分野での「ヴァニタス」に近い。懐中時計・骸骨・楽器・林檎・・・意味深に映し出されるそれらは、主人公アナが幼女から少女へと変貌する過程での”暗示”であり、観客はそれらに隠された”意味”を理解し、論理的に構築しながら、自身だけの”回答”を導き出す必要があるのだろう。「真珠の耳飾りの少女」と同じ純粋な瞳を持つ、主人公アン。印象的な暗闇の「青」、蜂蜜の「黄」。それはまるでフェルメールが撮影したかのように美しく、映画を愛する人なら一度は観ていただきたい作品である。 【Bashful】さん 8点(2004-07-31 04:04:09) |
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