19.ケン・ローチの映画はどれも好きですが、この映画ではすっかり同調してしまいました。一生懸命に尽くす子供に対して迷惑ばかりかける母親。個人的に他人事とは思えなくてはまってしまいました。面倒ばかりかける母親でも生をあたえてくれたことを思うと、一生縁は切れないのでしょうね。フィクション映画なのにどっぷり感情移入しました。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2004-09-25 06:43:56) |
18.“based on a true story”の字幕が出てこないのが不思議なくらいのリアリティに溢れた作品。青色と黒色がリアムの中に混在しているけれど、「家族と一緒に暮らす」という事だけは、彼にとって譲れない純粋な望みだったんだ・・・ そんなリアムがラストで「疲れ」を感じているのは、彼が一歩だけ、しかし確実に大人になった証拠かもしれないですね。 【wood】さん 8点(2004-07-04 11:56:18) (良:1票) |
【リーム555】さん 6点(2004-05-12 18:30:10) |
16.家族と一緒の当たり前の暮らし。それを手に入れる為に15歳にして大人のように振る舞うことを余儀なくされたリアムの痛みが辛かった。ほんの少しの運命の違いで、私がリアムだったかもしれない。あるいはピンボールだったかも。大人がしっかりしなくちゃダメだよな、ホントに。 【黒猫クロマティ】さん 8点(2004-03-15 14:12:54) |
15.母と一緒に暮らしたい、家族を守りたい主人公、母である前にオンナである母親、母に愛想をつかし憎しみすら抱き、子供を愛する姉、みんな幸せな生活を望んでいるのだけだが、現実にはそんな甘いハッピーエンドなど存在しない。ただ大人の世界には善悪とかだけでは割り切れない社会が存在しているだけ。 【亜流派 十五郎】さん 5点(2004-02-26 23:57:59) |
14.やりきれない。リアムは単純に母親と暮らしたかっただけなのに……。ドラッグやナイフや盗みや殺人に覆われているけれども、ここには家族への真摯な愛情が充満している。それはとても心地が良い。しかし、只家族で暮らしたいだけなのに周りからの妨害の所為で、もがき苦しむリアム。先進国の一つである英国にはまだ以前として階層社会があり、そこから抜け出すのはこれほどまでに至難の業なのか。ここまで少年が苦しまなければならないのか。ここではたと思う。そんな悲惨な現状から抜け出すために、犯罪に手を染めるのは悪なのであろうか、と。あまりにも純粋なリアムの行動にそれを糾弾する言葉を私は持たない。――それにしてもこれに引きかえると日本のなんと平和なことか。追記 ビデオじゃなく映画館で観るべきだった。恐るべしケン・ローチ! (ビデオ) 【komati】さん 9点(2004-02-23 22:15:49) (良:1票) |
13.こんなに涙が止まらない作品は本当に久しぶりにみた。今のところ何をしてても頭をよぎって痛くなってしまう。こんなに余韻が残る作品も久しぶりだ。はじめの方は、「若者を撮ろうとするとクスリをひきあいにださないといいものができないんだろうか」と思ったけど、リアムはクスリに関わっても純粋だった。むしろそれがひきたって見えた。その矛盾が苦しく思えた。人を衝動で刺す瞬間ていうのはああいうことなんだと、なんかやたら素直に思った。グサとか音しないしね。リアムがんばれ。いい映画観たなぁ。 【らいぜん】さん 9点(2003-12-27 02:45:47) (良:1票) |
12.切なくて痛い。子供は子供なりに大人を見て考えている事がある。確かに10代の人が見て今の環境を考えるきっかけになる映画だと思うけど、それ以上にいい年をした大人が見るべきストーリーだと私は思いました。 【tomomi】さん 8点(2003-12-02 06:54:10) |
11.主人公の少年のやさしいもろい心が切なく哀しすぎた。大人しい語り口だがぐんぐん引き込まれる脚本だ。母親は子供に悲しい思いをさせてはいけない…と心底思う。しかし自分の性分に抗えない愚かしいその姿もまた真の姿なんだと思う。どんな状況であろうと強く生きるしかないのがとても切ない。普段着の街並みと抑揚を抑えた話し方は演技とは思えないほどのリアルさだった。このリアルさもまた凄い作品だと思う。 【ひいらぎ】さん 8点(2003-11-20 23:09:12) |
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10.ケン・ローチの社会派という評判は聞いていたし、井筒監督が「泣けまっせ。観なさい!」と言ってたし、期待してたんですけど・・・うーん、いい話だったけど、何と言うか、微妙にはぐらかされてしまった感じでした。少し時間を空けて、も一回観てみます。 【ぐるぐる】さん 7点(2003-11-07 15:02:05) |
9.全く期待しないで観たんですけど、良かったですね。本当に家族を愛してるっていう彼の思いがヒシヒシ伝わってきて、切なかったし心が痛かった。私も色々考えさせられました。それにしても、訛りスゴイなぁ~。 |
8.やっぱりケン・ローチは最高!主人公の願いは真直ぐすぎて、時々苦しかったです。もっとずるくなれよと思いつつ、他の部分では汚さも踏まえて大人過ぎるからよけいに。弱すぎる母親でも、誰の目からみてもダメな母親でも、それでも求めつづけている彼の姿は、あまりにも切ないです。最後の海のシーン、お姉さんの台詞に、少しだけ希望が持てます。本当にいい映画だ。 【mm】さん 10点(2003-05-06 07:07:36) |
7.すごく盛り上がるようなタイプの映画では無いのに、すっごく心に残る。ローチ程イギリスの現実を描けるひとはいない。 【さみー】さん 9点(2003-04-21 21:57:17) (良:1票) |
6.とにかく痛い、心が痛くなる作品。主人公の望みはただ家族と一緒に暮らしただけ。その一点に絞り込んで物語を展開させまことに素晴らしい。貧民街で育った主人公が聖人君子な描かれ方をしていたり、裏社会のボスが主人公に人を殺させようとして実は”度胸試し~!”なドッキリであったりと気になるかもしれませんが、そんな事はどうでも良くなる程完成度が高いです。ヤクをピザの宅配にさせるのは面白かったです。(現実にあったらスゴイけど)ボスに相手にされない親友、判っていても養父から離れられない母親、その母を許せない子持ちの姉など登場人物達のリアルな心理描写が大げさ過ぎず表現されていました。主人公の彼女役のお姉さん、ベッピンです。ちなみに余韻もへったくれも無いほど短いエンドロールには感動した涙を拭く間も無く恥ずかしかったッス。 【さかQ】さん 8点(2003-04-03 05:38:31) |
5.リアリティーと物語は共存するという、最高のお手本。うそ臭さゼロ。ハリウッドのどんな作品よりも物語がよい。基礎体力の違い。愛国心の違い。映画への信頼ゆえに。だから泣ける。絶望というのではない。人間への愛情の差というものだね。DVD出たら、買います。というかケン・ローチBOXを! おふくろの財布から盗んでも是非! 【安倉博士】さん 9点(2003-02-15 23:21:56) (良:1票) |
4.確かに救いのない話ですね。けれどもこの主人公にはまだしも未来を志向する意志のようなものがあり、お姉さんも常識と情愛のある人なので、なんとかなるのではないかという期待は持てた。だから後味は悪くない。いつもながら、なんでもない街並が実感をもって捉えられているのがいい。しかしスコットランド英語(なんだろう)というのは何言ってんのかサッパリわからない。 【アンドロ氏】さん 7点(2003-02-13 01:08:35) |
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2.自分の育った環境がいかに恵まれているのかを考えてしまった。初めは淡々としている展開に物足りなさを感じていたのだが、主人公の周りの環境を意識しだしてから映画に入り込むことができた。この映画は、若い人は特に見るべきだと思う。ああいった感覚とか日本人は忘れているだろうから。 【チャベス】さん 7点(2003-01-25 17:54:34) |
1.救われないー。あんなに爽やかなポスターなのに!あっさりとした構成で、狙いどころを狙っているように見せない所に好感。しかし、それが重くて重くて。嫌いじゃないけど、しんどかったなー。確かにポスターのリード通り「心がヒリヒリ」しました。 【すん】さん 6点(2003-01-01 05:50:18) |