29.台詞や演技よりも画面に映っている絵で物語を理解させる作りは好感が持てる。 みんなタバコ吸い過ぎです。空調の効かない金庫室の中で吸うのだけは遠慮して欲しかった。 過去のない男を何とか拘留しようとする警察に法律を空(そら)で唱えて言い負かす弁護人が一番かっこいい。そして、救世軍の淡谷のり子が毎夜夢に出てきてブルースを切なく歌う。思い出すとまた今夜も眠れない。 【WEB職人】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-05-15 08:27:55) |
28.マネキンを配置したような大袈裟でない演出で、人間は過去にとらわれずいつでもやり直せるという形が巧みに描かれていた。派手な演出よりも心の中に置いてあるものを写している。昔のフランス映画にあった空間だ。出演者のしわは生き様の芸術。いくつになってもスタートラインはあるのだなぁ。 【チューン】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-03 22:30:55) |
【k】さん 8点(2005-03-27 23:04:39) |
26.題名をみて、てっきりお堅いな映画かなと思いきや、めちゃめちゃ笑える作品じゃないですか!映画自体はかなり淡々としてるんですが、見てる僕ははじめから終わりまで笑い転げてました。全ての台詞を暗記するまでみてやる! 主人公が幸福を見つけるというストーリーではまったくなく、記憶を失ったら幸せになっていたというお話。そこら辺が結構皮肉っぽくて考えさせられます。フィンランドという名前だけは知られている地域の風土を見れるのも面白い。僕はこういうの大好きだけど、派手な展開が好きな人には向かないだろうからこの点数。 |
25.記憶を無くしたら普通どうします?たぶん自分が誰なのか、どこから来たのかを知りたいと思う。経験無いのでわかりませんが。人間って過去の積み重ねで生きてるところがあると思うんですが、そうするとどうしたって過去を探そうとするはずです。でもこの映画の主人公は過去の自分を探そうとはしません。過去が無いことをこんな風に前向きに描けるなんて、普段ポジティブシンキングな私でも目から鱗です。人生は前にしか進まない。当たり前だ。でも、前を見てる?前にしか進まないなら前を見ようよってことを教えてくれるカウリスマキの人生賛歌。 【R&A】さん 6点(2005-02-25 12:35:07) |
24.静かで淡々と進むし、登場人物が無表情なのにすごく違和感があったけれど、描き方が丁寧なので最後まで目を離さずに見ることができました。フィンランドものってことでの珍しさ、カウリスマキ監督作品ってことでの興味を除いたら、ちょっと心の温まる、そこそこの作品かなぁと思いました。あのような暮らしは一般的なものなのか、貧しい人たちだけのものなのか、貧しい時代のものなのか、貧しい地域のものなのか、いまいちどう捉えたらいいのかわかりませんでした。 【るいるい】さん 6点(2005-01-10 15:31:30) |
23.貴重なじゃがいもを友達にあげるなんて優しい主人公です。私なら1/4個だってあげるの嫌です。 【paraben】さん 5点(2004-11-14 14:16:18) |
22.はまるタイミングで見るとはまると思います。はまるタイミングでみなかったので、はまりませんでした。 【みんな嫌い】さん 6点(2004-10-24 17:03:11) |
21.冒頭の包帯ぐるぐる巻きからして、安っぽさ全開。まあそれはいいとしても、登場人物全員が無表情なのがどうも入り込めない原因のような気がする。これは自分がハリウッド映画に毒されているからなのだろうか。 【HK】さん 6点(2004-08-05 09:40:30) |
20.インディーズ色がだいぶ薄まっている。異色クリエイターは齢を重ねることに大体そうなるようで。「過去のない男」、おもしろいけど、ものたりない 【ドレミダーン】さん 5点(2004-07-18 22:04:59) |
|
19.少しずつ自分のツボから外れていたような印象。それなりの目をもった人が見れば、やはりいい作品なのかもしれない(カンヌで賞も取ってるし)。評価の高い皆さんには申し訳なく思いながら4点で。 【wood】さん 4点(2004-07-18 21:10:46) |
18.途中から色ばかり観ていた。椅子とか灰皿とかシャツとかの。こんなの初めて。 |
17.気力って大事。大事な人がいれば明るくなれる。明るく生きればいいこともある。生きる苦しみを背負って頑張って前に進めと。いつものカウリスマキでありながら、今作はかなり口当たりが良い。ギャグも音楽も冴えてる。 【ぷりんぐるしゅ】さん 8点(2004-04-29 14:57:27) |
16.久々に2回観た映画。現実世界を良質のふるいにかけて、残ったものを美しい色と素敵な音楽で味付けした感じでした。苦味も甘味もしょっぱさもいろいろ入っているけど後味はなぜかとてもすっきりしています。ごちそうさまでした、という感じ。 【クリロ】さん 9点(2004-04-25 19:35:22) (良:1票) |
15.amさんの「ゆるい」って表現はぴったりです! ゆるいけど嫌なだらだら感はなく、眠くもならず見れました。アキ監督の雰囲気はこんなんなんですね。とっても悪くないです。 【もちもちば】さん 6点(2004-04-13 23:38:43) |
14.テンポや雰囲気などが独特な感じがする。たまにはこういった映画も良いけど、それは今どきの映画に慣れたからだけだと思う。どの映画もこの作品と同じようだったら、退屈でしょうがないでしょう。見終わった後、結局なんだったんだ?という気もする。余談だが、DVDの特典映像がすごく充実していた。(映画に出演してたバンドのライブとかフィンランドのロケ地や観光スポット案内など) 【べんちゃんず】さん 5点(2004-03-23 00:08:50) |
13.「過去の記憶を全て失ってしまった」という、ストーリー展開を膨らませやすい設定を得たからといって安易に物語的なプロットで固めていくと単なるB級娯楽作品に成り下がってしまいます。本作品は設定からの誘惑に引きずられることなく淡々と地に足をつけて、主人公の行動を追っていきます。面白いセンスの音楽とユーモアで彩りを添え、良質で個性的な作品に仕上がっています。全体的に控えめでありながらもところどころコントラストの強い色調が飛び出す画面は印象に残ります。賛否両論を呼ぶ大根演技は、作品の雰囲気作りに一役買っていると思うんですが、どうでしょう? 【藤村】さん 7点(2004-03-11 20:40:43) |
12.レンタル屋であれっ、このおばちゃん・・・と手にとってました。料理してる男が顔をあげると、イルマとハンニバルがこちらをじっと見つめてる・・・いいじゃないですか~。妙~に居心地がいいです。 【ジマイマ】さん [DVD(字幕)] 10点(2004-02-18 19:59:09) |
11.貧しくても豊かな世界がこの映画には広がっています。鑑賞後、とても気分がよくなりました。カウリスマキはかなり小津安二郎作品にかなり影響を受けてますね。あと、クレイジーケンバンドの挿入歌が!! 【シュンペーター】さん 9点(2004-02-17 23:56:12) |
10.全体的にポップに撮られていて、カウリスマキ監督が開かれた作品を撮ろうと意識して作ったのだろうなということが感じられます。色彩もとてもカラフル。ギャグも冴えていて劇場は笑いに包まれていました。物語にも動きがあり、とても見やすいです。ただ、普通の映画っぽい方法論を導入していることで、カウリスマキの強烈な個性はやや薄まっているような気もしました。でもステキな映画です。 【藤堂直己】さん 9点(2004-01-25 11:09:41) |