10.そういうわけで(どういうわけ?)、やっぱり、結局、何だかんだ言っても、とどのつまり、この映画、なんですねえ。わたしゃ実話の映画化ってのにどうもヨワイんだけれども、ロレンスが実在の人物とかいうことより、あの砂漠が実在の光景、ってことの方がはるかに重要。壮大、広大、圧倒の世界。こうなりゃ当然、そこに騎馬隊、騎ラクダ隊(?)でも疾走させて、膨大なるマスゲームでも展開させたくなるのが、スペクタクル映画。しかし砂漠はビクともせず、すべてを飲み込む。アラビアの独立のため、なんぞという「個人の」野望なんぞ、当然ひと呑みにされるわけで。この砂漠という、すべてが取り払われた世界では、建前なんぞ通用しない。ロレンスは挫折する。アンソニー・クイン演じるアウダというキャラクターがユニークで、一見、単なる俗物のようでいながら、最も冷静に世界を眺めている。彼の存在の前で、理解と対立を繰り返す、ロレンスとアリ。映画史上屈指の名コンビの苦悩をさらに冷静に見つめるのは、砂漠そのものに他ならない。そして、<完全版>なるこの映画そのものもひたすら長く、すべてを包み込み、最後には、挫折したっていいじゃないか、という気分にさせてくれる。こういう長さもまた、いいもんだ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-10-14 11:06:45) |
9.主人公の栄光とその後の苦悩についてはちょっと複雑で理解が追いつかない部分があったけど、音楽と舞台がすばらしい。あの音楽の出所はここだったか、って感じ。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-10-06 08:48:38) |
8.映像と音楽は素晴らしいの一言。 いくら修復されたとはいえ、これが60年代の作品とは到底思えない程だ。 ただし、長い長い。 こんだけ長いとさすがに途中で嫌気もさしてくる。 ただし、観た後の気持ちは不思議と穏やかだ。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-09-27 02:08:19) |
7.男だけの映画だがロマンチックな映画である。ただ、今の時代の雰囲気には、訴えるものが弱い。それに、やっぱり、女性には登場してもらいたいものだ。 デビッド・リーンだと、圧倒的に「ドクドル・ジバコ」が良いと思うのは、変なんだろうな、きっと。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-03-25 13:56:42) |
6.雄大な砂漠の絵が素晴らしかった。美しかったです。音楽も非常にマッチしていました。ただ長かったなぁ。 【ギニュー】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-09 23:48:01) |
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5.本当に長い。ぶっ続けで見てたら、もっと評価を下げたかもしれませんが、三回に分けて見るという邪道を使ったので、それほど気になりませんでした。静と動の使い方が逸品で、砂漠と戦争と砂漠の戦争を上手く表現されていると思います。しかし、後半になるにつれ、ロレンスが変わってしまって、最後は別れもさして描かれず(なかったのでしょうか?)にとても切ない終わり方でした。 【february8】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2005-05-03 17:37:30) |
4.長い!確かに長い!!でも砂漠の絵はすごい!これだけはすばらしい!ストーリーはさして面白くもなく、この手の戦争の天才と呼ばれるような戦術家は、決して名政治家にはなれないというありふれた話。この当時の大作映画なのにロマンスもないので殺風景。この後の、この地域の歴史を思うとロレンスが政治能力に長けた人間であったならば、アラブの違った歴史があったのかもしれない。 【亜流派 十五郎】さん 4点(2004-11-04 18:48:09) |
3.確かに大作なのは認めます。映像も音楽も素晴らしい。しかし自分には話がおもしろくない上に長い長すぎる。後半はどうでもよくなってきた。「アラビアのロレンス」・アラビアのロレンス・・アラビアのロレンス・・・暇つぶしに何度つぶやいたろう。こんなことは「エリン・ブロコビッチ」以来久々だ。これなら100分くらいの映画を2本観たほうが良かったと後悔しつつラクダに3点差し上げます。 |
2.この作品では、とにかく砂漠の広大さが伝わってきます。俯瞰の画面で、人間がごく小さくポツンと描かれることがよくあります。また、人が画面のずっと奥から手前に向かってくるシーンで、初めは豆粒のように小さなものが、徐々に徐々に大きくなっていく。こういう映像は砂漠でのロケだからこそ撮影できたのでしょうが、だからこそその砂漠の広大さが実感できるのです。そして、戦闘シーンもCG全盛の今観ても充分迫力があります。スペクタクルな映画が好きな人は是非見るべきでしょう。音楽もとってもスペクタクルです。 【デューク】さん 10点(2004-06-02 19:40:38) |
1.スピルバーグはこの映画を観て映画監督になることを志したらしいです。おそらく、今このような大作を撮ろうとしたら、確実にCGが多用されるでしょう。この映画が作られた時にはCGなんてありませんから、全てが実写、本物です。だから、もしかするとこの映画がスケールの大きな大作としては、完全実写最後の作品なのかもしれません。 【あろえりーな】さん 8点(2004-03-10 01:55:13) |