《改行表示》67.この映画のモチーフはイエスの十字架上の死に至る12時間と実に潔い。使用される言語は古代アラム語で、これはイエスの時代に実際に中東地域で広く使われていた言葉だ。メルギブスン監督が描こうとしたのは、彼が考えられるギリギリのリアリティだった。残酷なシーンが延々と続くのも、イエスが受けた拷問と十字架上の死を脚色なしで再現すると結果的にそうなるからだ。十字架刑は人類史上もっとも残酷と言われる刑罰で、目をそむけたくなるのはまともな神経の持ち主ならば当然だ。 それは当時、イエスの死に立ち会った(あるいはたまたま遭遇した)人々が感じたことだったはずだ。結局、この作品を観た人は、いわばイエスの死の目撃者となってしまう。そして、2000年前その場に居合わせた人たちが感じたであろう様々な感情と同じように、この作品を観た人は、その人ならではの感じ方をしてしまうのだろう。ある意味、実に恐るべき映画だ。「映画鑑賞」などという余裕を与えないのだから。そうした視点で改めて観てみると、この作品には実に様々な群集が登場していることに気が付く。その群集の中に、私たち自身もいる。 【ヨアキム】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-07-29 19:26:44) (良:2票) |
66.キリスト教徒ではない私にはただ痛いだけの映画でした。イエスがどんなことをされたのかはキリスト教徒でなくてもだいたい皆知っていると思う。それをなぜ今さら?リアリティを追求するって、血みどろで残酷な映像を見せることだけじゃないと思うけど。イエス・キリストのなにを描きたかったんだろう?私には集団でリンチされたイエスを見せただけとしか思えなかったです。これってPG-12指定なのよね、イエス・キリストの映画に制限つけられるような内容にしてどーする!? 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2005-07-26 11:08:50) |
65.迫真の演技かもしれないけど、心に残ったのは迫真の残虐さのみ。何のためにそこまで残虐なシーンをリアルに長々と表現したいのか、やってるうちにはまっちゃったの?って思えるほどでした。 【A_sui】さん [地上波(字幕)] 3点(2005-07-26 02:32:12) |
《改行表示》64.私は教会に通っていましたので、色んな思いを持って観ました。残酷なシーンを殊更に強調したのは、「キリストはこれだけ強い思いで、我々の原罪を背負った」事を描きたかったのではないか、と思います。 2時間の枠で全てを語るには、テーマが大きすぎます。逆にもっと長くて時間を取って、「何故、これ程までにエルサレムの大祭司やパリサイ人、サドカイ人たちに忌み嫌われるのか?」という部分を描けば、より分かり易い映画になったのでは、と思います。 でも、多分メル・ギブソンは、「わかる人にわかればいい!」なんて思っているのでしょうね。「キリストの一生」「キリスト教」を全く知らずに、普通の映画として評価するのはやっぱり厳しいと思います。 興味を持った人は聖書を読んでくれ!それで成功!の映画だと思います。 【けろよん】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-12 18:10:08) |
63.キリスト教徒ではない私にはあまり意味のない映画。なんせ「これって、キリスト教が題材だからこれだけ論議も起こるし世界中で話題になるんだよなぁ。でもやってることって信者向けのPR映画なんじゃないの?そういった意味では、どこぞの宗教団体のPR映像と変わらないのかも・・・・」って思っちゃったくらいですから・・・・・ 【よっふぃ~】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-05-19 13:13:18) |
62.イエスの「善性」を際立たせるためとはいえ、やり過ぎでは?というのが正直な印象。あれではサディストの兵士に虐められてるだけになってます。別にイエスでなくて、囚人でも捕まったスパイであっても、虐められる側に同情して見るので同じ印象を持つことでしょう。わざわざナザレのイエスを題材にするなら、相手(兵士など)を貶めてイエスの善性を強調するような手法は取って欲しくなかったです。キリスト教の国では当然知っていることかもしれないけど、イエスが何を訴えようとして人々を惹きつけ、ユダのように離れていき、何故大祭司達に罰せられねばならなかったのかなどを描かないと、イエスの全体像が見えず、映画としては失敗だと思います。個人的にはキリスト教・イエス像と言うと遠藤周作さんの影響が強いせいか、イエスが十字架の上で亡くなった後に起こる奇跡のようなシーンには抵抗がありました。このシーンを挿入したことで、隣人を愛せ、敵を愛せなど「愛」について語るわりには「神の愛」より「神の罰」の印象を強く受けてしまいました。それがアメリカの考えだと言われれば何となく理解できるんですが、個人的には、あまり好きになれません。 【ペリエ】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-05-02 14:39:32) |
61.敬虔なキリスト教徒が見たら、いったいどのように受け止めるのか、というのが本作を見ての最大の関心事。メル・ギブソンは、まさにそんなキリスト教徒だそうだが、彼自身どういう意図をもって本作を撮ったのか、それがよくわからない。キリストはこんな苦痛に耐えて民衆の救済を願ったんだぞ、ということ? それとも、キリストといえども人並みに苦しみもしたし泣きもした。決して超人ではなかったと一種の親近感を伝えたかった? あるいはキリスト教黎明期の歴史を実録ふうに描くことで、改めて現在のキリスト教徒たちへ気持ちを深めてほしいというメッセージ? 作品意図が見えてこないので、本作に対する感想は、結局、「だから、何なんだ?」という戸惑いに尽きてしまう。ただ、歴史書では「迫害」という簡単な単語で説明されることの中身が、現実にはこうしたことであったろうという生々しさは衝撃的ではあった。5点也。 【delft-Q】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-04-13 11:12:54) |
60.結局、人間には目を背けてはいけない事というものがあり「聖書」は奇麗ごとばかりではないってこと、かな。聖書の内容を否定している人達もいるのだから、評価が分かれるのも無理はないよね。ジム・カヴィーゼルの瞳にある一種の「哀しさ」っていうのがイエス役としてよく出ている。拷問の役人とか「マッドマックス」の臭いもぷんぷんして、メル・ギブソン色も出てたと思う。ただ、この映画を本当に理解できるだけの背景が私にはないので、心が動かなかった。 【さら】さん 5点(2005-03-28 11:13:49) |
59.カトリックの敬虔な信者であればあるほど直視することが出来ず、痛みが全身に伝わり失神しかねないのではないでしょうか。聖書を読み込んだ人達が思いを込めて作りこんだだけあり、キリストの受難を良く知らない私にも多少は伝わったんではないでしょうか。しかしこの映画が新約聖書に基づきよく出来ていればいるほど、ユダヤ人にはまるで伝わらない、ココが宗教の難しいところですね。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2005-03-23 22:52:08) |
58.ヨーロッパの知らない美術館に入ったら、キリストの受難の絵ばっかりで、困ったな・・・と思ったことがあるのを思い出した。 【あすぺん】さん 4点(2005-03-16 23:31:02) |
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《改行表示》57.巷での酷評は、キリスト教に対する日本人の無知から来ているものかと思っていましたが、私は子供の頃、聖書やらキリスト教に触れる機会が結構多かったので、多少なりとも見れると思いました。 が、正直、つまらない。キリストの描き方も中途半端だし、残酷な描写に終始しており、大司祭(だっけ?)の人物描写なんて無に等しい。 なんで、21世紀に入った今、こんな作品を作ったのだろうか疑問に感じました。ブレイブハートは大好きだったので、メルギブソンには期待していたのですが。。 |
56.面白くはない。これを面白かったと観れる人はいるのだろうか?製作者の思いや情熱などヒシヒシト伝わってくるんだけどねぇ・・・。見る人と環境を選ぶ作品かな? 【miso】さん 4点(2005-03-04 04:21:47) |
55.うーん、評価が難しい作品です。何度も目を背けました。やるせなさと同時に、なんでなんだろう?どうしてなんだろう?と沢山の疑問がわき、聖書について、もっと理解を深めたい。そんな風に感じさせられたところあたりはメル・ギブソンの思惑通り、なのかしら…。 【ぷっきぃ】さん 7点(2005-03-04 00:21:36) |
54.素晴らしい映画だと思いました。迫害の中で連綿と繋がり続ける宗教の、産声を上げたばかりの頃の、それ以後根付くに足る巨大なエネルギーを十字架のキリストから感じました。あのエネルギーを浴びてしまえば懐疑などというものは吹っ飛んでしまうのでしょう。聖書のことはほとんど知りませんが、ストーリーではなく目の前の映像のみでそのエネルギーを表現した監督の手腕に脱帽します。 【かじちゃんパパ】さん 9点(2005-02-28 12:04:12) |
53.全く理解できなかったです。聖書を読んでいればわかるんだろな~とは思いましたが、いかんせん自分は聖書を読んでいないのでなんのこっちゃい!って作品でした。第一映画というものはその作品1本で一つ物語であるものだと思います(それが例えシリーズ物だとしても)。なので自分からすればこの映画は意味不明のシーンが羅列しているただの気持ち悪いつまんない映画と評価しても全くおかしい事ではないと思います。それにメッセージがあるような雰囲気をもっていますが何も感じませんでした。イエスさん可哀想だねえ。。それで?みたいな。それにたびたびねじこまれるイエスの回想シーンもなんのことやら、有名(だか知らないけれど)逸話を入れて知っている人を喜ばそうとでもしているのでしょうか。それに最後の復活のシーンが入ることも予想できたし、なんで肌の傷は治ってるのに手の穴は治ってないのかみたいな、徹底的に映像化しているみたいな売りで中途半端な事をやってるのが鼻につきました。映像化すりゃあいいってもんじゃないでしょ。 【高級つぶあん】さん 3点(2005-02-21 22:31:19) |
52.私はキリスト教徒というわけではないけれどもう少しキリストの説いた素晴らしい教えや言葉を表現するべきだったのではないかと思う。ただただ残酷な拷問が続き、途中、観ていられなくなった。 【蘭】さん 6点(2005-02-18 20:42:04) |
51.こーゆう映画と解ってはいたものの、何がなんだかサッパリわかりません。聖書読んでるか、もしくはキリスト教の人以外禁止な映画。意味わからず人が虐待されているので、かなりストレスがたまる。オチてもないし、映画と呼んでいいのか疑問。借りるべきではなかったし、もっと考えて借りるべきだった。反省 【マキーナ】さん 0点(2005-02-15 13:21:04) |
50.詳しくはよく分かんないけど、そーゆー人(例えば私…)には分かんないんだろうな。知識がないので、これで詳しく教えてくれるのかと思いきや、ぜんぜんそんなことないし。つまり興味があるなら、自分で勉強しろと?惨いなぁというのは感じたけど、特に感動もせず、すんなりエンディングまできちゃいました。 【西川家】さん 3点(2005-02-03 17:01:41) |
《改行表示》49.キリスト教を勉強しているか、信者でない限り、この映画は見るべきではないのだと思う。それが分かっていて、借りてしまいました。やっぱり自分には理解不能です(なので5点)。シャマランのサインしかり、ニックが出たアザーズしかり。キリスト教がテーマ(もしくは裏テーマ)にあるものは、うかつに手を出すものではないですね。そのあたり、宣伝する日本のプロモーターも心得るべきだと思うんですけど。。 【ダブルエイチ】さん 5点(2005-01-26 04:24:24) |
48.裏切り~尋問~拷問・・・暴力・ひたすら暴力。「もういいよ!わかったよ!!やめてくれェ」心の中で叫びました。こんな経験「花と蛇」以来だなあ |