9.こんなことを偉そうにいうのはナンですが、すごく丁寧に作られた話だなあ、と思いました。無邪気で天真爛漫な白人の娘・ジョアンナと、年上で現実の難しさをわきまえている黒人の男・ジョン。それに娘の決断に戸惑いながらも応援しようとする母親と、本音と建前の間で苦しむ父親(司教の「我が事となれば錦の御旗の下から本音がのぞく」という台詞は、それこそ自分に引き寄せて考えるとドキリとさせられる)という対比が実に上手くて、ドラマにふくらみを持たせています。それぞれの登場人物の心境(の変化)が会話を通して描かれる中、ジョンの両親を交えた夕食はどうなるのか?という物語の盛り上げ方も見事でした。欲を言えば、同じ黒人でありながらジョンに対して反感を抱くメイドの考えも、もっと描いて欲しかった。 【ぐるぐる】さん 7点(2003-08-26 15:55:13) (良:2票) |
8.人種差別問題を扱った作品ですが、全体的にほのぼの系。舞台は家の居間を中心とした、ホームコメディ調(と言ったら失礼かな)の雰囲気は親しみやすいと思います。 【ちちょりーな】さん 7点(2003-06-29 17:01:14) |
7.シドニー・ポワチエの恋愛ものというか、そういう表情やシーンも、見たくてこの映画を借りてみました。でも、うーん、時代が許さないのでしょう、ホッぺにキスシーンすらありません。そういうった意味ではちと、残念なのでした。「夜の大捜査線」での彼は、手のアップや、彼自身がとてもセクシーなのになぁぁぁ。でも、今の時代でも、ジュリアロバーツは、デンゼル・ワシントンとキスシーンがしたかったけど、反発をくらうから、叶わなかったと、読んだから、難しいのでしょうね。 1967年に、「いつも心に太陽を」を含めて3本公開されているけど、3本とも彼の受ける印象が違う。 キャサリン・ヘップバーンって、初めてみました。名前だけは、知っていたけど。津田晴美というインテリアコーデイネーターの人が、彼女について述べていたから。確か、キャサリン・ヘップバーンは、妻子ある男優の恋人で、結婚しなかった。その男優の部屋がとてもシンプルで質素で飾り気がなくて、キャサリン・ヘップバーンは、その男優が好きになったというような事だった、と記憶している。(違ったら、ごめんなさいね)わたしにして見れば、この人がキャサリン・へップバーンなのね。なかなか素敵って感じでした。 それにしても、シドニー・ポワチエがお父さんに反論する言葉が好きです。「わたしの人生について指図しないで。親には何も借りはない。わたしも子供を持てば、同じ義務を負う。」それから、ジョーイの父が、言う言葉も。「たがいに求めあった記憶・・・・・」恋愛、というか、人を求める気持を沸き起こさせてくれる映画だったのでした。 【コーラル】さん 7点(2003-04-12 10:24:00) |
【あああ】さん 5点(2003-02-02 16:12:27) |
5.父親と母親の気持ちが、リアルに描かれているなと思いました。結婚が二人だけの問題ではないということが、よくわかりました。キャサリン・ヘプバーンの常に潤んでいるような瞳が、とても印象的でした。 【もみじプリン】さん 8点(2003-01-10 11:51:12) |
4.ほんわかとても優しい気持ちになれる映画。理想的な結末。登場人物に善人が多くて人間の嫌な部分が見えないので、すごく癒されます。子供に見せて優しい子に育って欲しいです。 【美夜】さん 9点(2002-11-11 18:27:53) |
3.スペンサー・トレイシー演じる父親の最後のセリフ。良いこと言うねー 【洪金寶】さん 8点(2002-03-18 01:01:33) |
2.キャサリン・ヘプバーンも良いけど、特にこの親父さんが良い味出してます。この親父さんの登場がこの作品の一番のヒットでしょう。作り自体はオーソドックスだけど、アメリカの歴史を学んだって言う達成感を味わうことが出来ました。 【イマジン】さん 7点(2001-09-25 12:22:48) |
1.この作品でテーマになっているのは、“人種が違っていてもそれを受け付け結婚できるのか?”と言ったところ。しかし博士の設定、あまりに無理があるようにも思える。36歳とか博士とか再婚だとかは、シドニー・ポワチエに役が決定してから脚本を書いたのではないだろうかと思うほど。折角の人種問題も“このおじさんに娘をくれてやる”と言う設定からして、親としては敬遠したくなるような気もした。娘の幸せを思うならば、会って1週間で人生の決断をするな!と言うのが親の心境だろう。その辺はアメリカと言う国民性と言うべきか、一人一人の自己責任がしっかりしている御国柄なのか。一方、「まだ私たちそこまではイッてないのよ」ってところは時代を感じさせる。ラストは予想通りの結末を迎えるが、当時の世相や考え方、暮らしや慣習みたいなものを垣間見ることが出来、安心して観ることが出来た一品。 【☆】さん 8点(2001-09-15 23:48:42) |