72.現在も制作を続けられている監督にはたいへん申し訳ないのですが、今のところ北野監督最後にして最高の作品。 発表後に、芸術家にとって「作家性」とは時に生死を賭けた所業であることを自ら体現してしまったのはご存じの通りです。とはいえ現代においては映画監督の作家性など継子のようなもの。「トラトラトラ」撮影中の黒澤監督に起きたデキゴトを敷衍してもおわかりのように、それ「以前」と「以降」の作品群の違いを痛感してしまいます。 ソナチネは北野監督の「作家性」に殉じたアダ華であるがゆえに美しいのではありません。この類いまれなる傑作が徹底的に無垢で悲しくしかも美しいことによって、監督自身の体現しなければならなかったおぞましい「作家性」が観るもののコメカミを撃ち抜くのです。 【ただすけ】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2006-05-08 00:21:03) |
71.映画「ブラザー」の後に観たら、さすがにちょっとあきました。役者もだいたい同じだし。展開は違うけど、雰囲気、全体のノリは一緒なんで。この雰囲気、嫌いではないんですけど、こーゆうたけしの映画は連続して観るもんじゃないです。多分。ちなみに、ちょっと笑える所はやっぱ好きです。 【なにわ君】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-16 01:06:28) |
70.ストーリーはけっこう普通のヤクザものだと思うけど、雰囲気がかなり良かった。沖縄の青い空と白い砂浜のコントラストも絶妙で非常に美しい。このシーンをみてなぜたけしが映画監督として世界的な巨匠と言われているのかがほんの少しだけど分かったような気がする。 【イニシャルK】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2005-11-30 02:52:46) 《更新》 |
69.武のベストですね。 一回目見たときはあまりいいとは思わなかったが二回見て面白さが分かった。 邦画では一番好きかも知れない。 この面白さをうまく文章で表すことは出来ないがとにかく面白い。 【トクタ】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-27 20:35:53) |
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67.自分の好きな世界を、好きなように撮っていいといわれれば、宮崎は「紅の豚」を、たけしは、「ソナチネ」を撮る、、、そんな印象でした。二人の違いがくっきり浮かびますね。、、、、、個人的なことですが、私も7,8年前までは、花火の撃ち合いや、落とし穴や、紙相撲やら、キャンプに出かけては、やったものです。、、、、、ただ、違っていたのは、私たちが拳銃を持っていなかったこと、そして私たちが一番好きだった焚き火がこの映画ではでてこないこと、、、、、、そして一番の違いは、この映画での遊びが、いつ襲ってくるかも分からない死とのコントラスト、緊張感を常に意識させる形で行われていることです。(私たちも、川でおぼれそうな奴がでたり、帰り道に車を大破させたり、結構、死と隣り合わせでしたが、あんまり意識していなかったような、、、)、、、、、ところで、私がこの映画で一番気に入っているのは、人と人との家族的で私的な親密さが一切排除されていることです。例えばブッシュが選挙演説で「ローラには一目惚れだったんだ、えへへ」というように、家族的で、ねっとりした親密さがあらゆる社会関係を制圧しつつある昨今、この映画は、そうした親密なとは異なる原理を鮮やかに提示しているように思えるからです。その際、そうした親密さはアメリカ文化の一つの重要な特徴だと考えられます。、、、、だから、この映画は根底的原理において、反ハリウッドの映画だと私は理解しています。最後のシーンなど、ラストサムライの最後と較べてみるとはっきりしていますよね。、、、、、そうした観点からいうとこの映画の「幸」という存在は、それが存在することでコントラストが鮮明になる一方で、映画の中に家族的親密さを持ち込む危険を孕んでいます。、、、、、その後のたけし映画は、家族的親密さに対するドンキホーテ的挑戦の過程だったなんて解釈も成り立つかもしれません。 【王の七つの森】さん 9点(2004-11-16 10:07:02) |
66.どうしてもラストに納得できなかったので、マイナス1点。 【センブリーヌ】さん 4点(2004-08-30 08:06:19) |
65.前作で余程沖縄が気に入ったようですね。作品の背景として沖縄の自然を撮るのではなく、芸術ぶったカメラワークが大嫌い。 そして出ました『暴力団』。専門家ですね。抗争が大好きです。壮絶な殺しのシーンも「その男~」「3-4X10月」で慣れてきました。 それにしても日本の役者って表情が無いね。昔ながらの役者もみんなそんな感じですが、これは伝統なのでしょうか。不気味さは伝わるのですが、それ一手の演技なので情緒が湧かず、つまらない。音楽にしても恩着せがましくクドイ。荒々しさが欠けて『妙な芸術』に走ってしまっているように感じた。 |
64.黒澤氏亡き後、いまや日本が誇れる監督ってのはもう武しか残ってないように思える。沖縄の自然、生と死、日常と非日常、正常と狂気が見事なコントラストを織り成している。台詞が少なめながら、それ以上に演技が語っている。血生臭い表現がそれほどないにも拘らず、狂気が画面からひしひしと伝わってくる。それらが示しているテーマは「生」そして「死」。そして、我々は、村川という男の「人生」というソナチネ(小ソナタ)を聴くのである…。 【クリムゾン・キング】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2004-08-24 14:33:59) |
【はざま職人】さん 7点(2004-07-21 05:13:23) |
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62.なんか独特な作品で惹かれました。でもやはりダラダラ感は否めないかな。そこが良いのだろうけど、個人的にはちょっとキビシイかな。だけど邦画もまだまだ捨てたもんじゃない、と思わせてくれた作品でもあるし、北野監督は何かすごいものを撮ってくれそうな予感を感じ取れただけでも見てよかったと思います。北野監督の映画これからも見てみようと思います。【追記】と言ってるうちに"BROTHER"を見ました。点数は同じにしてますが、どちらかと言えば"ソナチネ"のほうが好きです。"BROTHER"は7の下、"ソナチネ"は7の上ですかね。 【A.O.D】さん 7点(2004-07-18 07:26:34) |
【タコス】さん 7点(2004-03-25 19:54:15) |
60.拳銃で無邪気に遊んでるのが凄い。その上「危ないじゃないですかぁ」で済んでるのも凄い。「BROTHER」を先に見ていたので、どうしても銃撃戦は「BROTHER」のほうが迫力があったと思う。けど、エレベーターのシーンは良かった。マクティアナン監督はコレを見たのかな?気になる~。 【ゆうろう】さん 8点(2004-03-13 22:41:43) |
【藤村】さん 8点(2004-03-07 17:19:29) (良:1票) |
58.このだらだら生きているチンピラが好きだ。独特の「間」が心地良い。でも好みじゃない。なんとなく寂しくなるから。 【ぷりんぐるしゅ】さん 4点(2004-03-05 22:00:47) |
57.死がそこらへんに満ち溢れてるとんでもない映画。棒立ちで撃ち合う姿に「死?んなもん知ったこっちゃねえな。」という男の美学を感じたのは僕だけでしょうか?突然の爆発に絶句し、花火の撃ち合いにゃ爆笑し、ラストの表情にゃ驚愕…ほんと、やられっぱなしでしたわ。すごいんだけど…少しわからんとこもあるんでこの点数。 【ふくちゃん】さん 6点(2004-02-27 09:49:01) |
56.ただ下品なだけ.. 「その男、凶暴につき」 の時のような良さが、まるでない... 【コナンが一番】さん 1点(2004-01-23 12:25:44) |
55.北野映画の中ではこれが一番好き。沖繩での和やかな雰囲気と顔色一つ変えない銃撃戦や凄まじい暴力シーンの 対比が絶妙。北野武の死生観が出てる映画。 【新井】さん 10点(2004-01-20 18:07:06) |
54.何かものすごく特別なことが起こっているわけではないのに、観客を惹きつけ続ける要素が全編にまんべんなくちりばめられていて面白かった。あと、北野監督の「バカへの愛」の描写が楽しい。ヤクザって言ったって、移動するにはみんなでマイクロバスのって、アイス食べたり、ラムネ飲んだり、しょうもない会話をしたりする。 【クリロ】さん 9点(2004-01-13 23:19:48) |
53.格好良いね、北野。惚れた。凄く純粋なヤクザ達…なんていうか、スゴイ哀愁。真っ直ぐで単純で、カッコつけて生きてるのよ。馬鹿な男って格好良いと思いました。なんで私は女に生まれたんだろうねー。格好良いよ、男。あんなラストあり?っていう…切ない。 でも最初っから全部があのラストに向って進んでた気がします。今思い返してみれば、確かにあそこにしか行き着けなかった。色が凄く綺麗でした。 【M・M】さん 8点(2003-12-28 01:34:49) |