21.自分のことを、健全だと言い切れる人間はいるのだろうか?「普通」という言葉を安易に使う人間を自分は元々信用していないのだが、この映画を見たときにまさに「普通」という概念がいかに自分ひとりだけの世界なのか、ということを考えさせられた。そして、他者を受け入れ、共に人生を歩むことがいかに特別なことで困難なことであるのか、ということも性を通して突きつけられた。ハッピーエンドのハリウッド・ラブロマンスの対極に位置する映画。ラストでこんな陰鬱な気持ちになったのは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」以来だった。日本映画ででもこれだけ性と向かいあった作品があってもいい気がする。 |
20.ある意味かなりおもしろかった!!あれは実はコメディーなんじゃぁ・・と思わせるほど笑わせてくれた。一番笑えたシーンは、主人公がマジメルに「口が臭いよ。」というシーン。あれ、普通にあもろいって!しかし、ブノワマジメルかっこいいなぁ・・。エリカ、逃がした魚は大きい! 【まっきー】さん 9点(2003-05-26 19:35:44) |
19.はたから見れば尊敬される地位をもっているエリカの歪んだ性格がおもしろかった。でもストーリー的にはなんであんないい男がという気持ち。ブノワマジメルかっこよすぎ。 【ピペリカム】さん 6点(2003-05-24 01:47:03) |
18.カンヌ映画祭グランプリですか?こういう作品にあげていいんでしょうか。過保護で過干渉な母親に育てられ、性的妄想いっぱいの人格の歪んだ中年のピアノの先生が主人公。それ自体は今どきいくらもいそうでそう珍しくもない話だと思う。そこにハンサムでスポーツマンで頭も育ちもよさそうな音楽的才能にも恵まれた青年が登場する。しかも何故かこの青年に一方的に恋心を抱かれる。こんなこと宝くじに3回当たるよりあり得ないだろうなあ、でも映画だからある。どうしてこの完璧な青年が生理も止まっている干からびたような主人公を好きになったのか、そこがまずよく描かれていない。説得力が全くない。さらに主人公は青年を自らの性的妄想に付き合わせようとする。青年は彼女に呆れ侮蔑し、自分の性的欲望のはけ口としてしか彼女を扱わなくなる、というような話なのだが、途中彼女の性格の歪みを随所に見せてくれる。青年の方も普通といえば普通だか、変といえば変である。彼女のせいでおかしくなったのか、もともと変だから彼女を好きになったのか、それともからかったのか。性的シーンが、トイレ、更衣室、床、車(他人だが)で、1度もベットの上がない。それも全て着衣のまま、この辺に監督の拘りがあるのかなあ。愛情のない欲望の表現というような。で、ラスト、こうした性格の人はしばしば自傷行為(刃物で自分を傷つける、でも死ぬわけではなくただ傷つけるだけ。このサイトでもラストがよく分からないという人いましたよね)でカタルシスを感じるらしいが、この主人公もやっぱりそれをやる。たぶん青年は元の生活に。彼女は?歪んだ性格はそのまま、でしょう。やりきれないお話でした。青年が美しいので5点。 【大木眠魚】さん 5点(2003-05-15 23:36:23) |
【ジョー大泉】さん 4点(2003-05-15 08:13:14) |
16. エリカが痛々しい。エリカは、母親に、抑圧されて生きてきた人という設定で、その内面が、リアルに描かれていると思います。そういう視点で捉えると、常軌をいっしているようなエリカの行動は、ただ悲しく感じられます。手紙を送るところも、ワルターにつきまとうところも、哀れ。ワルターは、甘い顔して残酷。これって原作?自伝があったんだっけ?確か、監督?脚本家?か誰だか忘れたけど、モデルがあったような記憶が、、、。違うっけ???? 【コーラル】さん 6点(2003-04-17 22:37:26) |
15.何がなんだか、分からずに終わってしまった。他のレビューを見ていたら、全く意味の分からない作品ではないんだなーって思いました、それでもやっぱり、私は分からなかったけど。これって、確か、元はR18作品だったけど、みんなに見てもらうために、削ってR15作品にしたんだけど、そんなことしてまで見てもらう必要もない作品。 【アイアム琳子 】さん 1点(2003-04-09 19:31:48) |
14.プラス点も多いが、後半でマイナス点が多いなー。人物描写はいいが、エリカ先生、何故に吐く?思ってたのと違ってたなら、そう言えばいいのに。後半、エリカ先生が泣くだとかして同情を引いてほしかったな!個人的に、ワイコフ先生のがいいな! 【y/z】さん 5点(2003-03-07 23:08:04) |
13.あんな母親いたらヤダ・・。私には全然理解できなかったのです。謎だらけで。でも、皆様のレビューを読んで後からなるほどーって思わせていただけてちょっとうれしかった♪ 【こゆ】さん 3点(2003-03-03 00:31:09) |
【愛人/ラモス】さん 8点(2003-02-07 10:14:02) |
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11.考えされる映画でした。芸術って難しいよね。天才と狂人は紙一重て言うけど本当なんでしょう。凡人には理解できない世界で創造しているから素晴らしい作品が生みだされる。狂人だからこその世界。才能はあるんだけど中途半端な主人公。芸術オタクで世間常識は関係なかったんだけど、彼によって少し歪んだ自分、歩んできた人生が見えはじめてきた。ラストは母とピアニストとして歩んできた自分との決別なんでしょう。 【taka】さん 7点(2003-02-02 00:24:04) |
10.自分が惚れていた女の素顔は、とんでもない変態趣味の持ち主だと気づいた男。その途端、憧れの対象から蔑みの対象、単なる性欲処理の目的へと変貌する冷酷。男と女を生々しく描いているといえば確かにそうなのかもしれないが、映画という形で見せつけられると不快感しか残るものがなかった。男の筆者には、女の本当の姿というのはよく分からないのだが、でもこの映画が生身の女性を描いているという意見は受け容れ難い。こう書く筆者もまだまだ青いのかもしれない。 |
9.(ネタばれ有り)前半はエリカが人造人間みたいに無表情だし、ワルターの行動も唐突過ぎて説得力に欠けていたが、後半になってやっとおもしろくなった、という感じ。エリカの姿は自虐の極地で、痛々しすぎる。ワルターにあんな手紙を見せたのも、本当の自分を受け容れてほしかったからではなかろうか。相手の気を引くために、物置で体を投げ出すシーンは、悲惨で目も当てられなかった。ワルターが冷酷に見えたのは私だけだろうか。相手がおかしい、と気付いたら、優しく説得するとか、理解してあげるふりするとか、何か別の反応があってもいいような気がする。いったい何が目当てでエリカにつきまとっていたのか、イマイチわからなかった。トイレのシーンでは、エリカと同じくらい異常に見えた。ラストシーンは、自分をうまく表現できずに、思わず自分を傷つけてしまう女性の悲しみがよく表現されていたと思う。抑圧が強すぎて常軌を逸してしまったエリカと、エゴイスティックなワルターの組み合わせが、何とも気の滅入る物語だった。それにしてもエリカ役の人、老けたな。チミノ監督「天国の門」では、あんなに美人だったのに。マジメルは「王は踊る」でも、ホモセクシャルを罵倒する王様役だった。よっぽど無神経な正常人の役が似合っているんだろう。マジメルは大好きだが、あの役は大嫌いだ。もうちょっと出演する映画を選んでほしい。 【くに】さん 5点(2003-01-02 21:50:16) |
8.教え子を怪我させたのは、嫉妬からでしょうか。ラストが意味不明で理解できなかった。誰か、教えて欲しい。あのナイフでワルターを刺すのかと思ったが…。音楽物で楽器の演奏シーンがある場合、不自然な事が多くて興醒めする事が多いが、この作品は、上からピアノを弾いている画が良かったので6点を付けましょう。 【見太郎】さん 6点(2003-01-02 00:44:26) |
7.2001年のカンヌでグランプリ・主演男優・主演女優の3冠を獲った話題作と言うことで、さっそくビデオを借りてきて観ました。映画が始まって30分前後のところで、エロいシーンが出てきたので、思わず「げっ!!」って言ってしまいました(笑)。‘R-15指定’ってパッケージに書かれてたけど、もうこの時点で納得できましたね(笑)。でも、トイレで2人っきりになった時、「おっ!?」といい感じになって、その先はもう完璧でした。主人公のエリカは、歪んだ性格というよりは狂人と考えた方がいいかもしれません。恋愛表現が完全に下手ですし。でも、もう1人の彼に対しては、「よくこの女を受け入れるなあ」って感心しましたね。ただ、マイナス点も2つあります。1つは、なんでエリカがピアニストになれなかったのかが分からなかった点。これは時間を割いてもう少し詳しく説明してもよかった。もう1つは、どうして教え子の右手をケガさせたのか。左手の練習をするのなら、「今日から左手だけで練習しなさい」って言ってもよかったはずなんだけどなあ。 【ネクセル】さん 8点(2002-12-25 22:08:07) |
6.初めの方はまだ良かったんですが、途中からほんとうにつまんなくて、ブノワ・マジメルが男前だったということしか記憶ないです。しかもなんで会ってすぐに愛しているなんてことになるんでしょうか・・。わたしには理解できない映画でした。ピアニストていうタイトルにもギモンです。 面白くなさすぎです。 【お抹茶プリン】さん 1点(2002-12-22 19:41:55) |
5.君はよくやった、ワルター!マジメルがかっこよかったのでこの点だが… コメディにしか思えない。狂ったおばさんの話。 【あいうえお】さん 5点(2002-12-10 19:21:37) |
4.ななさんは言った_これは”高尚なAV”だと。。全くの賛同の意を込めて、あえていいます。これは最も”下劣なAV”である、と。、、が、AVでブノワ・マジメルを拝めるとは、なんたる幸せ!しかも彼は緻密で完璧なマスターベーションを披露します。故に最高得点9を差し上げましょう。 |
3.ま、確かにどこまでが本気でどこまでが冗談か計りかねる映画ではあります。彼女の性的妄想は女性一般が持つ「ハーレクィン・ロマンス」的なモノではなく、まさしく男性のそれ。しかし当の男性から言わせて貰っても、SMビデオを見たからSMに走るとか、(必ず最後は女性が感じてしまう)レイプ・ビデオを見たからレイプしてしまう馬鹿は多くない(もちろん「おかず」としては好物ですよ)。性的妄想(=独りよがりな異性認識)と現実は違う。現実のSMは超高度な性的関係です。彼女も決して真性マゾではない。要するに、彼女は性的にもの凄く幼稚なのです(剃刀のシーンは自慰への幼稚な罪悪感からくる自虐趣味)。彼女の不幸は相手の青年も幼稚だったこと。巻頭に異常な母娘関係を見せられるので女性版ノーマン・ベイツとも感じられますが、最終的にはそうじゃない。そして彼女は、この一件から何も学ばないまま劇終を迎えます。男性諸氏に告ぐ、行き遅れのピアノ教師には近づかないように、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2002-07-25 19:15:50) |
2.【なな】さんと同じく・・・いや誰が観たってやはりこれはナンセンス・コメディでしょう(笑)。もともと男女のチマチマした話には興味がない小生にとって、このような不器用というには余りにも極端で変質的な(決して普遍的でない)愛の形からは殆ど得るものが無い。ラストの彼女のとった行動などはまさに意味不明そのものだ。しかし良くも悪くもこれがカンヌ・グランプリ作品。もちろん評価する人もいるだろうし、つまらない作品だとは言わないけれど、やたら持ち上げてグランプリを与えてしまう傾向にあるカンヌ映画祭には異議を申し立てたい。 【ドラえもん】さん 6点(2002-03-10 15:58:07) |