30.ふと自分の内にある潜在的な殺意というものを考えた。 これは誰にしもあるものだと私は思うのだが、どうだろうか。 キレる若者であったり動機ある殺人を犯してしまう人たち、 私と彼らとではどれほどの違いがあるのだろうか。 その違いは些細なものでしかないのかも知れない。 催眠術、それ自体を軸として見てしまうのは良くないのではなかろうか。 ふとしたキッカケ、後押しでこういった事は現実に起こりうるかも。 そういった非現実的な現実、矛盾した世界の内包、そこから滲み出る異常性。 一般的なホラーとは一味違った恐怖がそこにある。 【HIGEニズム】さん [DVD(字幕)] 7点(2003-12-09 13:50:45) |
29.空気感の創造においてはもはや何も文句のつけようがない。『セブン』的なサイコサスペンスを想像していたが、こちらはより人間の根源に迫っている。「悪意」とは一体なんなのか?「狂気」とは自分とは無縁のものなのか? ラストシークエンスが映画終了後も心をかき乱していく。 【恭人】さん 9点(2003-11-24 11:56:39) (良:1票) |
28.こういう怖がらせ方があるのかと思った。のどかな陽だまりの中、極めて日常的な中で突然起きる恐怖。僕の好みの映画である。ラストのあの女は何だ?映画は一切言わない。それも怖い。怖い映画だった。 【ひろみつ】さん 8点(2003-11-24 01:15:28) |
27.黒沢清の映画は、設定やストーリーは興味深く勇んで観るのだけれど、結果的には「?」というものばかりだ。今作においても、題材はとても好きなんだけど、その描き方は暗く退屈で分かりにくく、観ていて非常に疲れた。新作「トッペルゲンガー」ですか、これも題材は非常に面白そうなだけに出来栄えが不安だ。 【鉄腕麗人】さん 1点(2003-11-18 11:31:59) |
26.自分が一度見ただけなのにけっこう印象に残ってるっていうのは邦画の中では珍しい。何というか、「生理的な恐怖感」を感じました。 【ブルー・ベア】さん 7点(2003-11-15 22:06:53) |
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24.ホラーと思って見たのですが、サイコ・サスペンスといった方がしっくり来る作品でした。しかし下手なホラーよりもずっと怖く、日本映画、いや世界でもトップクラスのサイコ・サスペンスと言っていいと思う。キャストの方も役所広司はもちもんだが、記憶障害者を演じる萩原聖人が良い。若干終盤の方で”これでいいの?”と思うところはあったが、それでも全体的には満足行く作品でした。 【カズゥー柔術】さん 7点(2003-09-24 14:17:41) |
23.とてもこわい映画でした。 自分自身がそうなってもおかしくないというか、そうならない自信がありません。 映画館にいた斜め前のおたくっぽい太った男性がにやにやしながら観てたのも怖かったです。 |
22.黒沢作品は意味を理解できないものが多いんですが、これは良い。作品全体が精神のたがを外しかけたような不気味さに覆われている。伝道師の言動も不快さをあおってくれる。ラストはあっさりしすぎなので減点。 【次郎丸三郎】さん 7点(2003-07-02 17:03:23) |
21.どんな人間でも一人や二人は殺したい人間がいるものだ。普段は抑えられた気持ちが催眠状態の中で、リミッターがはずれ、淡々と殺人をしてしまう。犯人は確かに殺人教唆ではあるのだが、殺人を実際に行った人々の心の鎖を解いたに過ぎない。自己の解放の伝道師を連続殺人犯として立証する事が出来るのだろうか。よく似た題材の映画はあるが、大変よくできた作品。ただ犯人役にカリスマ性がなくちょっと残念です。 【亜流派 十五郎】さん 9点(2003-05-28 18:55:13) |
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20.暗くて退屈で勘弁してくれという感想しか持てなかった。かなり評価は高いみたいだけど、この手の映画はどうも苦手。 【スマイル・ペコ】さん 1点(2003-05-28 15:08:58) |
19.なかなか見ごたえありの作品。全体の雰囲気もよく作れてると思う。もうひと押し何かが欲しかったな。 【MxX】さん 6点(2003-04-17 04:28:40) |
18.黒沢清の書いた原作だかノベライズだかは物凄く良かった。弱った精神だとか、精神の弱いとこを狙う様は「防げない敵と対峙する恐怖」を味わう事ができた。しかし、作者本人が監督したにしてはどうなのかなぁ。萩原演じる”一応の犯人”が”ただの中継ぎ”でしかない恐怖、時を越える事が可能な”時差殺人”とも言える設定。これがどれだけ恐ろしい事なのかが、画面からは全く伝わってこない。役所までがおかしくなろうが、それはただの過程だ。人の心をいじる話にしては脇役を含め、狂ってしまう人々の演出が希薄だ。 |
17.まぎれもない恐怖映画の傑作だ。映像の、スクリーンのいたる所に、禍々しいほどに凶暴なモノが潜んでいる。この映画の怖いところは、全てのシーンが同じトーンで描かれている点である。平凡なホラー映画なら、ここぞとばかりに過剰な演出をしてくるであろうシーンがいくつもあるのだが、黒沢清はどこまでも抑えた演出、引きのショットで描き続ける。潔ささえ感じさせるその態度は、最早見事としか言いようがない。 「禍々しいほどに凶暴なモノ」=「恐怖」 【リンチ】さん 10点(2003-03-30 01:20:39) |
16.背筋が凍りつくような日常生活に潜む狂気を、平成のクロサワが炙り出す。おそらく日本映画で初めてと言ってもいい程の、これは上質の本格的サイコ・スリラーだ。ごく普通の人々が突然何かに取り憑かれたように、そして連鎖反応を起こすかのように、狂気が狂気を生む怖さとその不可解さと不条理さ。夕食に生のままのステーキ肉が皿に盛られて出てくる、そのさり気ない不気味さ。銃の弾が無くなっても、なお自制心も無く犯人を撃ち続けるシーンの壮絶さ。人間の精神構造の病巣をえぐり出すかのような、黒沢清監督極めつけの演出スタイルが強烈なインパクトを与える秀作。 【ドラえもん】さん 8点(2003-03-14 15:24:27) |
15.僕の中では邦画NO.1です。流行の心理学をふんだんに盛り込みつつも、きちんと恐怖映画として成立している。青髭の話、バス、十字を切った猿、空の洗濯機等の小物もうまく組み合っている。殺される(死ぬ)シーンを一つも描くことなく恐怖を伝えるという困難な作業を黒沢清は良く出来たなあ、と正直感心しました。この映画を見てからというもの、黒沢清の作品のハードルが高くなってしまって、カリスマとかの評価が自分の中で厳しくなっていますが・・・。 【まこ】さん 10点(2003-01-14 02:58:23) |
14.伝道師?(゜Д゜) ハァ?全然ダメポ。この話、説得力ゼロ。 |
13.好きな方には悪いですが・・・ホラー?なのに全然怖くない!笑えもしない!睡眠術による殺人が題材、この手の作品は犯人の描き方が全てと言っても良いと思うのですが・・・全然引き込まれないし、描写も雑過ぎると思います。こんな奴に催眠術掛けられる人いる?というのが正直な感想です。犯人のかったるい喋り方が、そのまんま映画になったような作品でした。 【クロマス】さん 2点(2002-12-30 02:15:44) |
12.なんとなく怖かった。でもホラー映画なんだから、もっと恐怖を煽って欲しい。 【恥部@研】さん 5点(2002-12-11 10:50:04) |
11.怖くなかった。。きっとツボを逃してしまったんだろうと思う。。萩原さんはちょっとミスキャスト??「あんたの事聞かせてよ」の台詞はちょっと印象に残ってるけど。。 【jons】さん 4点(2002-10-08 12:32:22) |