【づらちゃん】さん 4点(2004-08-11 12:16:47) |
33.意識不明の女を犯すこと、その是非を論点とせず、ただただその全てを否定も肯定もしない中立的なその目線が素晴らしいと思った。全編を包む、生々しく熱を帯びながらもどこか醒めた静謐な空気。何ともスペイン的で熱く情熱的な、しかし同時にアルモドバル的な、卑俗と高尚が同じ輪の中にあるという混沌。「村上春樹がスペイン人だったらこういう作品を書いただろう」と言った人がいた。的確だと思う。目線が異質なまでに客観的なのだ。性犯罪に関して、私はかなり厳しい目線を持つ人間だけれど、そんな私でも不思議とこの作品には欠片ほどの嫌悪感も拒否感も抱かなかった。印象的な、崇高で美しい物語だった。 【ひのと】さん 8点(2004-06-20 20:55:58) (良:1票) |
32.劇場鑑賞後は、ぼーぜん。。濃い~内容に、とてつもなく美しい映像は初っ端のダンスから。パンフ拝見すると、実話を積み重ねたとある。なるほど、否定は簡単だけどポンと捨てきれない理由はそこにあったのか。そして、監督の包容力(昔は好き勝手してはったなぁ・・)レッスン場でのアリシアの姿に涙。。ただ、男の視点は捨てられる筈も無く。女性に受け入れられるのかと、手当たり次第に薦めてみたら、意外と好評。愛の寓話。実際に当事者になるのは勘弁。納得。。ベニグノの行為は許されるものではないが、それによって奇跡がおきたのは事実・・。そこには一方的ながら愛があったのも事実。・・そしてラストが素晴らしい!!彼女の笑顔と二人の出会いに救われた。無声映画も良いよ。 【れこば】さん 9点(2004-06-11 22:48:59) (良:1票) |
31.作品に対する好悪の感情とは関係なく、よく練られた脚本だと思います。それにしても、「縮みゆく男」で出てきた女性の性器はキモかった……。けっこうトラウマです。今夜は何も食べたくない気分です。 【K】さん 7点(2004-05-21 20:36:04) |
30.好きな感じの映画。心のどこか片隅にある感情。孤独・皮肉・悲劇・利己の筋だった部分。その醜さと美しさ。 どこかに哀愁があって、どこかにある優しい気持。 言葉では上手く表現出来ない愛というものが、とても表現出来ている作品だと感じました。 【風太郎】さん 8点(2004-05-19 17:17:47) |
29.話の内容は斬新でよかったです。次の展開が全く予想できないので、飽きはしません。でも、面白かったというわけでもないかな…というか、全く泣けなかったのは私の恋愛経験が少ないからでしょうか… 余談ですがサイレント映画のシーンで出てくる女性器、あれは明らかに手芸作品にしか見えませんでした。。ごめんなさい。 【kokayu】さん 6点(2004-05-14 22:46:13) |
28.相手の合意が無い以上、すべての行為は犯罪だろう。あるいは、狂気。話しかけることも、触れることも。性交に及ぶなんて、論外。 献身的に見えるかも知れないが、そう見えるだけ。対象に「そうしたい」と思う、ただの利己愛。あまりに身勝手。むしろ、対照的に描かれるマルコの方が「愛」に近いと思う。話しかけられない、触れられない、他の男に立場さえ奪われる、その命を救えない、目覚めさせる事も出来ない、それでも、よほど「誰かを想う」ことにおいて自然だ。考えさせられた...ことは良かったと思うが、「美しい愛の物語」と謳われても、受け入れられなかった。 【じょるる】さん 4点(2004-05-08 21:55:10) (良:3票) |
27.重い、重く切ない色々な愛の形が見えます。とても精神的な映画。 【Andy17】さん 8点(2004-05-06 13:14:30) |
26.できれば蘇った女性と男が会話を交わす場面が欲しかったな。 そのとき男は現実の厳しさを知るやろうね。 男は一生あの女性が植物人間であれば良かったと思うかもしれない。 そのほうが男にとって好都合だし。 夢の中にいたのは植物人間の彼女のほうではなくて、男のほうだった。 愛はそんなに簡単じゃない。 しかし人を愛したことがない人間の哀しさは伝わってきた。 【花守湖】さん 7点(2004-04-24 23:20:30) |
25.すごく難しいがすごく面白い。法律的にも倫理的にも社会的にも非である事は間違いないんでしょう。私の中でも是か非かでいえば99%非なんですが、この1%の是が重いなあ。植物で過ごすべきか、人間に戻すべきか、もし方法が一つしか無いのであれば是と認めざるを得ないかもしれない。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2004-04-24 19:44:33) |
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24.ストーリーはともかくありきたりな雰囲気で退屈だったなあ。特に前半はもう・・疲れた・・。まあストーリーは悪くないけど。ということでまあこんなもんでいんじゃねえかなあと思ったり思わなかったり・・ まあ好き嫌いで言えば好きじゃない映画だ 【ばかぽん】さん 5点(2004-04-24 15:48:48) |
23.何とも、哀愁漂う作品だった。ベニグノの行動は私には理解しがたいものでしたが、性別や生死を超えた愛情の裏には、人間の孤独があった。 |
22.ストーカーを礼賛するわけではないですが、私には、とてもかっこよくて素敵な映画でした。これだけ嫌悪感を催しそうな哀しくて強烈なテーマを、これだけ静かにきれいで感動的に描けるという、作り手の人間や映画への愛情(というと陳腐ですが)がすごいと思いました。映画中で引用されているダンスや歌も素敵だったです。 【xr4000】さん 8点(2004-03-14 18:09:42) |
21.おえっとなるのが普通だと思うけど。男の視点からの恋愛観なのかな。気持ちはいっぱいなんだけどそれを伝えられない悲鳴。シャイな野郎なら理解できるはず。こんなのを純粋な愛っていうのかな。ちょっと難しいなぁ。女の子はかわいいと思う。 【ぷりんぐるしゅ】さん 6点(2004-03-04 21:26:43) |
20.観ている間、ベニグノの見方がコロコロと変わりました。確かに嫌悪感も感じました…。複雑な気持ちです。 【愛人/ラモス】さん 9点(2004-03-01 11:24:48) |
19.彼の優しさが、怖いくらいです。4年間も、寝たきりの女性でも、男性でも、体を綺麗に、ケアーするのが、どれくらい大変なことか、一般人には、解らないかもしれません。映画を見ていて、本当に、彼はやったのか、と言うのが、気になりましたが、やったのかもしれません、それでも、私は彼を、許せます。笑えますが。切ないです。起きて、すわっている、彼女が、とてもかわいくて、寝ているときの演技もすばらしかったけど、映画って、本当に素晴らしいです。 【yasuto】さん 10点(2004-03-01 02:58:11) |
18.切なくもあり、気持ち悪くもある・・。難しい、評価も難しいけど、ごめんなさい。映画としては許せるけど、実話でもありそうだから、6点で。 【neozeon】さん 6点(2004-02-29 20:54:48) |
17.前衛的な舞踏をはじめ隅々まで気品溢れる映画。一作ごとにペドロ・アルモドバルって味が出てきますね。一筋縄ではいかないって味わいが。この作品もどうやって良さを伝えようか迷ってるけど、結局はそういう気品さとかかなぁと思ってます。異形の愛の形ではあるけれど心に響くものがあるし、わざとキモいストーカーを描きながらも観ているうちに彼の心の襞まで伝わる仕組みになっているのはお見事。小道具として髪留めが出てくるよりも、刑務所に入ったペニグノの代わりにマルコが部屋を借りるシーンで亡き母の存在を思い出させてさりげなく揺さぶる手法とか。結構巧みだと思いますよ。それからカエターノ・ヴェローゾの客演も実は大きいと思います。乱痴気騒ぎがラテンの血と思ってたら大間違い。激しくも優雅さを備えたラテンの血。スペイン~ブラジル~アルゼンチン~キューバと監督が意図したもの。誇りを感じます。 【トム&クルーズ】さん 9点(2004-02-29 05:21:37) |
16.看護士さんが突然暴挙に出るあたり、ちょっと不服。見終わった後になんとなく不快な気持ちが残ってしまった。それでも雰囲気は結構好きかも。 【アンソニー】さん 4点(2004-02-28 22:57:25) |
15.1対1がぐるぐるまわる作りはおもしろいと思いました。 理性をどこまで保てるかで愛情になるか異常になるか、私にはベニグノは異常としか思えなかったのでこの点数。これが究極の愛ならストーカーをも肯定してしまいそうです。 【はなこ】さん 2点(2004-02-28 13:03:15) (良:1票) |