20.人生を歩む一歩一歩は、歩いているその時には何も自分に変化をもたらさないように見える。が、振り返ってみると、二度と戻れないその道程は遥かである、まるで水滴が岩を穿つように。映画を観ながら己の人生を振り返らなかったものはいないに違いない。誰にとっても宝石のように甘美な輝きを持つ大切なものとして心のうちに秘められている物、それを「さあ、それを脇に置いて先へ進もう」とやさしく観る者に語りかける。観客が「脇に置いておく」ように勧められるのは他ならぬロッキーをも含む。年齢的な意味でこの映画のストライクゾーンはスタローン実年齢60歳前後ではなく、実は40~50代であろう。人生を振り返りながらそこで過去の数少ない栄光、良い思い出にすがって生きるか、それを振り切って新しく良い思い出を作っていこうとするかの選択をする時期である。苦しい選択になろうとも前に進むとのスタローンの意欲に勇気付けられる。「思い出は美しすぎて、それは悲しいほどに」と表現したくなるような熱くセンチメンタルな「ロッキー」の締めくくり、カッコよすぎです。 【小鮒】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-05-02 23:54:48) |
19.どこかで聞いたような人生訓を並べて、基本ストーリーは「ロッキー」。出来すぎなところが、もう「ロッキー」。他のオヤジに違わず、苦労して説教くさく頑張っている「ロッキー」。ボクシングのパンチより、人生のパンチのほうがより辛いという言葉が心に残る「ロッキー」。そして、名曲は色褪せず。 【チューン】さん [試写会(字幕)] 7点(2007-05-02 21:32:10) |
18.直球勝負。小細工なし。ファイトシーンは手に汗握った。生きて、がんばって良かった、と思える作品。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-05-02 07:21:12) (良:1票) |
17.他の方と違う視点から。 話の展開はどうあれ、映画館ではエンドロールが終るまで誰も立ち上がりませんでした。 ロッキー・バルボアファンは必ず観るべきです。 20070806:他の映画の相対評価だと満点は高すぎ。よって-1点。 【T橋.COM】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-05-01 02:38:12) |
16.いい。もうちょっと尺が長くても良かったかな。2時間くらいでも。 【コーホー】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-05-01 02:17:02) |
15.そりゃあお決まりのパターンかもしれませんが最高でした。 【セクシー】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-05-01 02:04:15) |
14.「東京タワー」が、オカンと息子なら、こちらはオトンと息子の物語でした。 “父親とは?”“人生とは?”試合の結果よりも、そこまでのドラマが、この映画の最大のテーマ。60になっても、大事なモノを失っていない熱い男、ロッキーでした。 【MID】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-04-30 22:44:03) |
13.4が一番好きな私としては,見せ場の一つであるトレーニングシーンに不満が残るモノのやはり「ロッキー」というキャラクターが大好きである事を再認識せざるを得ないといったところでしょうか.そして,海外旅行に全く興味のない私ですが,死ぬまでに一度あそこを駆け上がり両拳を振り上げてみたいと思いました.ちなみに,本日(日付は変わっておりますが)六本木プレミア席で鑑賞したのですが,格闘家の角田氏もいらしてました.ロッキーよりマッチョでした. 【マー君】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-28 01:15:05) |
12.明らかに1作目と対になっている作品です。シリーズすべてを見る必要はないと思いますが、1作目だけは見ておいた方が、より楽しめると思います。ストーリーは60歳向けの内容になっているんではないでしょうか。まだその年になっていない自分には、いささか理解しがたい部分もありました。しかし、シリーズすべてに目を通している身には、ファイトシーンで"ロッキー"コールをせざるを得ません。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-04-23 23:52:57) |
11.オープニングからおなじみのテーマで派手に始まるタイトルテロップ。あかん、ここで感動してもた。ロッキー栄光の歴史をばく進するんではなくてロッキー・バルボア自身のその後を上手く描いてました。なんで60歳になってまでこの映画を作ろうとしたのかがこの映画の中で全て台詞で表現しています。後半の死闘なんてのはスゴイの一言。映画館で見るからこそこの映画の素晴らしさが分かるこの映画、映画館で声を出してガッツポーズできなかったから、DVDが発売されたらもう一度見て家でガッツポーズをするぞっ!! |
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10.何と言えば言いのだろう・・・何が良いのか言葉には出来ない。「打ちのめされても前に出る」その言葉通りのロッキーが好きでたまらない。小学生の時に見たロッキーからもうすぐ30年がたつが私の中で今も昔もロッキーは最大のヒーローだった。単純なストーリーが直球勝負のような心地よさを感じる。 【東京ロッキー】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-23 17:38:56) |
9.非常にシンプルな映画でした。でも、シンプルであるがゆえに、勇気、努力といったメッセージが何の不純物もなく、観ている者の胸に飛び込んできます。年をとり、エイドリアンを亡くし、実の息子とも離ればなれに暮らしているロッキー。変わって行く街並、時代、人々。その中にあってロッキーだけは変わらない。エイドリアンとの愛で得た幸せを、出会ったこの地で一生大切にしていく老後が、前半のシーンでしっくりと描かれています。ただ悲しいだけじゃない。なぜならエイドリアンはいつもロッキーと一緒だから。ただ、こういう老後が本当の自分なのか、このままの生き方が本当なのか、その確認のため再びリングに立つ後半。映画的な興奮は、ロッキーのテーマと共に最高潮に。本能に訴える映画音楽として、この曲ほどアドレナリンが沸騰するものはない。そして、ラスベガスの試合。殴りあい、血がとびあい、汗が舞う。肉体の激突が語る多くの言葉に観ているこちらも目が潤む。魂は年をとらない。人生ほど重いパンチはない。どんなになっても前に進むんだ。そんな言葉のラッシュに、胸が熱くならない訳がない。過剰な音楽の演出もなく、試合終了後のロッキーの「さあ、帰ろう!」というセリフに涙が出た。そうだよね、エイドリアンのいるあの街に、またエイドリアンと生きていくんだよね。本当の自分をみんなに見せて、そして自分でも確認できて、良かったねロッキー。笑顔が本当に眩しくて、眩しくて。いい映画でした。最終章に相応しい作品でした。 【映画小僧】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-04-23 10:22:47) (良:7票) |
8.本作はこれまでの1~5作全てを観た後で鑑賞して欲しい。そうでないと、スタローンお爺ちゃんのプロモーションビデオみたく思えてしまい、ロッキー・バルボアの山あり谷あり人生の生き様が伝わらない気がする。完結編として申し分ない。 【Keicy】さん [試写会(字幕)] 8点(2007-04-22 22:20:57) |
7.難しいことは何も考えなくても良い。理屈じゃない。ロッキーが好きなら観るべし。 【リニア】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-22 20:30:20) |
6.熱いねぇ。フィラデルフィア美術館の階段を駆け上りガッツポーズしたくなりました。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-04-22 09:15:24) |
5.中学の授業の一環で観た「ロッキー」が想えば30年前。子供ながら清々しい感動を覚えた記憶が蘇ります。 今作中、度々語られる人生訓。これが空虚に響くのは、昔と変わらぬままのロッキーと、大人になり変わり果てた自分との違和感からか? 監督としてのスタローンが良くも悪くも成長していないのだけは明白ですが。 あぁ~ピュアな自分に戻りたい・・・ 【つむじ風】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-04-22 03:50:02) |
4.スタローンが第一作の脚本を書き上げたのは、わずか2日間だったという。実際には存在しない筈の「ロッキー」という人間のブランド、ただそれだけで観に行った映画。2やら3やら、最近の続編ブームには大概ウンザリきていたが、観に行って安心した。‥‥‥人の心にズカズカと入り込み、もっともらしく説教を垂れ、そして、傷だらけになりながらそれを証明する。金持ちというアメリカンドリームの体現者ではなく、人生の勝利を手に入れた、決して負け犬にならない男。今でも、ロッキー・バルボアは、昔の愚直なバカのままのロッキー・バルボアだった。‥‥‥トレーニング風景がやたら短いのも、古くさい回想シーンやセンチメンタリズムも、そんな小さなことはどうでもいい。評論家がぶちまけるような安っぽい演出への工夫なんて顧みない無骨な演出、骨太なスタローンの熱いメッセージが伝わってくるではないか。我らがヒーロー、ロッキー・バルボア健在なり。歳をとったって、人生へのチャレンジャーであり続けたい。第一作を彷彿とさせる、人を奮い立たせるパワーのある一作だった。 【six-coin】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-04-22 01:59:44) |
3.監督シルヴェスター・スタローンによる直近3作のアクションシーンは1ショットに拘ることなく、忙しないほどのモンタージュ加工によって作り上げられる。 旧作で、寝起きから生卵一気飲みまでを捉えた一連の長回しや、持続的なウェイトリフティングとプッシュアップ、歩道から美術館の階段上までを主人公のロードワークと共に駆け上がる見事なステディカム移動撮影といった、1ショットが含み持った感動は今作には見られず、ことごとく細かいアクション繋ぎによって編集されている。 主人公の生理と同調しつつ、主人公に伴走しながら階段を登りきるカメラワークの持続があってこそ観る者により高揚をもたらすはずなのだが、テーマ曲の尺とリズムを偏重した結果か、勿体ないカットの割り方と云わざるを得ない。 一見、意匠的には旧作を踏襲しているように見えながら、過度に分解された1ショットの運動の充実度は薄い。 一方で、イエスの肖像で始まる第一作に回帰し、その表象として画面を彩る個々の光は印象的だ。 スケートリンク跡地で、主人公の両肩に輝くヘッドライトは五作目で語られる「Angel」だろうか。 スタローンはジェラルディン・ヒューズの玄関先に「光あれ」と電燈をつけ、彼は逆にこの光に照らされ、エキシビション・マッチの決意を固める。 そして、最後の花道を振り返る彼を照らすスポットライトの光がひときわ美しい。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-22 01:12:05) |
2.シルベスター・スタローン自身が彼の代名詞であるロッキーに別れを告げた作品である事が判ります。そして彼自身も我々ファンと同様にロッキーを愛していたし、ロッキーの最初から製作に加わっていたロバート・チャートフやアーウィン・ウィンクラーにとってもかけがえのないキャラクターだったのでしょう。実はこのファイナルには彼らの息子さんウィリアム・チャートフとチャールズ・ウィンクラーも製作として参加しているようです。親子2代でロッキーを作り上げる情熱は観ているこちらも羨ましくおもいます。「体は年老いても、魂は年を取らない」なんて素晴らしい言葉なんでしょう。設定に無理が有るとか、もういい加減飽きたと言われる方もいると思います、そんなの百も承知でスタッフは作り上げているのだとおもいます。そんなことよりも“ロッキーの魂に最後の花道を・・・”というスタッフの情熱が感じられる作品でした。 【みんてん】さん [試写会(字幕)] 10点(2007-04-07 14:50:28) (良:2票) |
1.ロッキーのロッキーによるロッキーファンのための映画でした。 ロッキーザファイナルという邦題にだけは納得いきませんが。 スタローンがなぜロッキー6としなかったのか。 ロッキーバルボアという1人の男の生き様を描く映画です。 父と同い年のスタローン。 60歳でロッキーを撮ろうとしたことが、 映画の中のロッキーと重なります。 細かいことはいい、ただただ観客席のみんなと一緒に拍手したくなりました。 ロッキーよ永遠なれ!! |