10.ああなるほどね、お話はわかりましたが。で?……っていう感想以外持てない。 もちろんよくできている。 でも、 映画はもっとこちらの感情を振り回しかき乱すものであってほしい。 【とと】さん [映画館(字幕)] 4点(2011-02-01 14:22:28) |
9.冒頭のパブでの、主人公のマークとガールフレンドのエリカさまとの対話からしてすごい。ふたりとも間髪置かずにものすごい早口でしゃべりまくりつづけ、これを執拗なカメラのきりかえしでみせるのだけれども、このふたりの対話と、バックに流れている(おそらくは店内のBGM)テクノ調の音楽とが、だんだんにシンクロしてくる。というか、さいしょっからシンクロしているのかもしれないけれど、観ていてだんだんに気がついてくるわけだ。この、それなりに尺のある長い対話の終盤なんか、まるでふたりでラップやっているみたいで、観ていてもちょっとした高揚感を味わってしまう。わたしなどは字幕を読むのに神経を集中してしまったので(とにかく早口だから字幕の情報量もはんぱではない)、純粋に音と映像だけを楽しむことができなかったのが残念。このシーンはまた、何をしゃべっているのかとか気にしないで観てみたい。こういう演出のシーンはこの作品のなかでもう一ヶ所、マークの協力者になったショーンがクラブのなかで話をするシーンでくり返され、もういちど楽しむことができる。すばらしい! おそらくは音楽に合わせてセリフのタイミングを演出しているわけだろうけれど、とにかく堪能した。これに、撮影を「セブン」や「ゲーム」でもフィンチャー監督を助けたジェフ・クローネンウェスが担当していて、また被写界深度の浅い撮影でワンカットのなかでひんぱんにピント位置を移動させたりもしているわけで、このあたりの演出力には感服させられる(カメラの被写界深度の浅さには、ちょっと疑問もあるけれども)。 マークをめぐるふたつの訴訟を軸に、過去にさかのぼりながらも時系列にそった展開になるけれど、あいだに審判シーンをうまくはさむことで、スピード感にあふれる展開になっている。ストーリー的には、若くして富豪になったけれど、その原点には「得られない愛」があって、それをラスト(現在)まで引きづっているのだよ、というわけで、これは現代版「市民ケーン」なのだね、という感じである。ラストに主人公がノートパソコンを開くときにBeatles の「Baby, You're a Richman」の印象的なイントロが流れてきて、「ああ、やはりこの曲で来たか」とは思うベタな選曲なんだけれども、このイントロが流れてくるしゅんかんにはゾワッとしてしまった。ベタだけれども、あまりにはまりすぎであった。 【keiji】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-01-30 11:09:10) |
8.おもしろかったんだと思う。前日4時間しか寝てないのに 途中一度も眠くなることもなく、最後まで緊張感を持って観れた。 でも、DVDを買ったりもう一度観たいかといわれるともういい。 アーロンソーキンらしいセリフの多いドラマでした。 ラストシーンは、そういうことってあると思うと切ない。 |
7.結構面白かった。話の構成やテンポも良く、飽きさせない作り。 上り詰めていく感じや、光と影など上手く描けていると思う。 でも、実話を知ってしまっているので、色々思う事はあっても感動はないね。 【ぬーとん】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-01-24 23:55:58) |
6.なんとも不愉快な映画。その不愉快の根源は、人間関係の問題を顕在化させるときに金を使ってやり、形而下に収めるときも金でやり、登場人物の心の動きなんかどうでもよくて、話の中心にあるのは金、金、金であるということ。でもこれは原作というか、事実のせいなので、映画のせいにするつもりはありません。テンポがよく、演出も小気味よい。見ごたえもある。だけど、こんな映画を大好き!というつもりは未来永劫ありません。くだらないッ! 【ケルタ】さん [映画館(字幕)] 3点(2011-01-24 18:07:15) (良:1票)(笑:1票) |
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5.構成が良くテンポが良いので退屈しないのが魅力に感じました。成功の裏にある光と影、主人公の人間関係の不器用さは共感持てる部分も。 |
4.シンプルで無駄が無く驚くべきテンポの良さ、息つく暇も与えない構成で、Dフィンチャーの作品は2時間を超す長いものが多いですが、本作は全くその長さを感じさせません。 主人公であるザッカーバーグだけでなく、エデュアルドやショーンといった彼のパートナーや、大富豪の名門の家柄でオリンピックに出るほどのボートの選手でもあるエリート意識の塊のようなウィンクルボス兄弟らが何者かもしっかりと描かれており彼らが抱く野望や意志がとても強く伝わってきます。作中のザッカーバーグと彼らが描かれる配分も良かったと思います。 伝記ものというジャンルは、その人物が健在でバリバリ活躍しているほど、そこに作者の私情や評価を挟もうとすればするほど難しいと思いますが、冒頭で口論となったガールフレンドが「あなたは最低よ」と立ち去っていくのに対しラストで新米弁護士の女性が「あなたは悪人じゃない。そのふりをしているだけ」という台詞が印象に残ります。これが本作のザッカーバーグに対する思いだったのでしょうか。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-22 00:50:44) (良:2票) |
3.主役のマーク・ザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグが秀逸。他の意見を寄せつけず早口な話し方、何を考えているのかわからない表情。人に好まれる魅力はないが、人を惹きつける一面を併せ持つ複雑な人間を見事に演じている。あらすじ以上のおもしろいストーリー展開はないですが、スピーディーな展開に気を抜くことなく楽しましめた。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-01-20 09:31:23) (良:1票) |
2.なかなか評価の難しい作品だと感じました。 最後まで惹き付けられて観ることができたのですが、どうもラストの盛り上がりにかけるのと、観終わったあとに何も残らなかったという点で少し低めの評価にしました。 アカデミー賞の最有力候補とのことですが、これまでに実在の人物を描いた映画として作品賞を受賞している「シンドラーのリスト」や「ビューティフル・マインド」などと比較しても"感動"や"ショック"、"考えさせられる"といった「心に響く」映画ではないと私は感じました。 |
1.試写会で観た。全然期待していなかったが予想を裏切られた。 前半の疾走感が凄い。観客に一旦落ち着いてストーリーを整理する暇を与えずにどんどん進んでいく。自分はついていけたが周囲には途中からやっと掴めてきたという人たちも多く見られた。ノリのいい音楽も良かった。 エドアルドが彼女に詰め寄られるシーンではサウスパークのFacebookの回を思いだした。 全体的に悪くなかったと思うがスタイリッシュな感じだけで鑑賞後特に何も残らなかったので7点献上 タダだったし。 【アンダーソン君】さん [試写会(字幕)] 7点(2010-12-20 21:45:56) |