12.原作『ソラリスの陽のもとに』はSF史上屈指の傑作(という評価)。そこで小説を読んだあと、映画があるのを知って見てみたが・・・挫折した。難解で深淵なテーマながら、原作は主人公がソラリスに到着したところから始まり、ギバリャンの死が知らされて・・・とミステリアスにテンポよく進む。その辺がエンターテイメントとしてよく出来ている(薄いし)。しかし映画は惑星到着までが長い!全体も長い!だから原作とは評価が逆になる。映画版の方がいいと思えるのは邦題かな・・・原題はどっちも『ソラリス』だけど(海の話なのに「陽のもとに」というのは変だ。太陽関係ないし)。 【ひかりごけ】さん 5点(2002-11-26 00:05:49) |
11.私のフェイバリットのひとつです。ここまで芸術的な映画はそうないです。長くてつまらんときいていたがところがどっこい最高じゃあないですか。タルコフスキーにはまりました。色んな友達に勧めたが皆面白くないって言う…。おもろいのに。SF映画の頂点は「2001」と「ソラリス」だと思っています。長いけどそれがまた良いと思う映画です。 【しゃぶ】さん 9点(2002-10-28 13:49:26) |
10.社会から隔絶され続けた人間の精神的閉塞状況を具現化したようなラストシーン、恐すぎる。思念も生命をもその胎内に包み込んでしまうかのようなソラリスの海って、いったい?? 【mic550】さん 8点(2002-10-21 00:00:51) |
9.やられました。こんな衝撃「2001年」以来だっ!って思って調べてみたら、それと並ぶSF映画の金字塔と称されているんですね。「ストーカー」では寝てしまった私ですが、これを機にタルコフスキー狂になりそうです。 【カエル】さん 10点(2002-10-15 21:55:32) |
8.この映画、観ると主人公に対して(境遇など全然自分と関係なくとも)非常に感情移入してしまいます(この映画を評価している多くの人もそうなんだと信じます・笑)。そしてまた、ずっと終わって欲しくない夢のような感じもあります。観終わってから寝るときにモワモワ~っと色々な感情が襲ってくる。そんな感動。何書いてるのか判らなくなってきました(笑)。 【3Mouth】さん 10点(2002-05-14 01:24:23) |
7.難解です...母親を失い彼女の面影を求めた妻ハリーにも先立たれた主人公クリス。惑星ソラリスの調査に向った彼の目の前に自殺したはずの妻ハリーが現れる。この物語はやはりこの主人公の「魂の救済」を描いたのではないでしょうか?少し長い作品ですが一旦足を踏み入れるとタルコフスキーの世界にハマります。特に妻ハリーの強烈な印象と演技にうっとりします。逆にクリス役の俳優さんの終始汗ばんだ感じがむさ苦しかったです。(枕にも汗びっしょりはキモかった)ただ私はこの作品一回観ただけでは理解できませんでした。ラストの父親はソラリスが創り出した物体?ッてことは地球とソラリスの関係って…。冒頭の少女、一瞬しか出てないんですが、表情のアップとかあってどうも怪しいんですよね。あ~、クラクラする~… 【さかQ】さん 8点(2002-05-13 14:53:48) |
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6.愛とは何か?人間とは何か?我々の生きているこの現実世界も、実は虚構にすぎぬのではないか?虚構であったとしても、この宇宙は愛によって満たされているはずではないのか?人間の潜在意識を実体化する知性の海自体が、実は人間の意識の(こうあってほしいと願う)集合体が作り出した幻想なのではないのか?人間の意識が、所詮、脳内化学反応に過ぎぬのならば、何をもって現実と判断するのか?これほど深い哲学的根本命題を映像化した作品は、これと対極にある「2001年宇宙の旅」以外には無い。が、「2001年~」にはこの作品の持つ繊細なデリカシーは無い。リメイクの話があるようだが、はたしてこの作品を超えられるか? |
5.DVDを遂に発見!売り場で声を上げて喜んでしまった。主演女優ナタリア・ボンダルチュク演じるハリーは、私にとってイコン的存在だ。そして、何より作品の印象は、悲しさだ。なぜこんなに悲しい映画が撮れたのだろう? 【瀬戸 来海】さん 10点(2002-02-04 00:01:38) |
4.この映画のラストのシーンは本当に興味深く、考えさせられるものである。このラストシーンを観て、不思議な感覚と同時に、感動する人間もいれば難解でどうにも理解することができない人もいるに違いないだろう。個人によっては解釈の違いもあるだろうし、色々なとらえ方があって、観た後に良い意味でのいくつもの謎や疑問が残り、本当に考えさせられた。こういった、観た後に考えさせられる映画とういうものは貴重だと思う。この映画を観た人間が、何を感じ、ラストシーンを含めこの映画をどのように解釈したのか、大変興味があります。惑星ソラリスについて…というお題でどこかでチャットをしたいくらい…^^;。答えが出るかは別にして…。 【イシヅカミナト】さん 10点(2002-02-02 00:04:10) |
3.この映画は実に奥深いものでした。本当に哲学的な映画ですね。この映画は自我を見つめる映画ではないでしょうか?人間の記憶とか感情を浮き彫りにして、観るものに考えさせられる、そんな映画でした。ノスタルジックなシーンはタルコフスキー監督に共通するものですかねぇ。僕も無重力のシーンは、あの音楽と合わさって目を見張るものがあると思いました。映像としては当時の東京を使ったり、少々ちゃっちいかんじはするけど、それでもこのぐらいの点数はつけないといけないですねえ。 【あろえりーな】さん 9点(2001-11-10 23:06:29) |
2.“死”は絶対的なものでありそれは人間の終結をも意味する。そして“愛”もまた死する。しかし夫クリスの自殺した妻ハリーが“知性を持つ海”=ソラリスにより復元され、しかもすべての記憶と感情を備えているとしたら、愛は再び蘇生するか?という哲学的な命題を、タルコフスキーがこの作品で表現したかったことだと思う。彼女が甦るシーンや無重力のシーンなどはとりわけ息を飲むほど美しく、ハリウッド製SFとはひと味もふた味も違った印象をもたらしてくれる。この作品が「2001年宇宙の旅」の対極にある、もう一つのSF映画史における金字塔と言われるほど完成度が高く奥深い内容ものであることは、疑う余地のないところだ。 【ドラえもん】さん 10点(2001-10-06 14:30:31) |
1.なぜこの映画のレビューが無いのよ? 確かに理解困難&意味不明なんだけど・・・しかしながら傑作中の傑作。DVDデジタルリマスター版の発売はいったいどうなってるのよ?(2001年9月現在) タルコフスキーはエライけど、今のロシア人はたるんどる! 【わおん】さん 10点(2001-09-13 20:40:21) |