43.月並みなコメントですが、やはりこの作品はパトレイバーの映画・特車二課の映画と言うよりは後藤と南雲の映画ですね。映画とコミックス(とOVA)とで内容が多少とも変化するという傾向は、『攻殻機動隊』にも共通しているように思います。内容に関しては、濃密でシリアスな人間ドラマがとても面白かったです。 【マーチェンカ】さん 8点(2003-10-18 16:37:17) |
42.別に軍隊マニアではないのですが、あの戦闘機や戦車や戦闘ヘリのシーンが緻密に描かれていて好きです。荒川の戦争についての長セリフも陳腐だと思いながら聞き入ってしまうんですよね。 あのドライブのシーンもお気に入りです。 人間ドラマではしのぶさんの過去が衝撃的でした。 ラストの二人の手の芝居が鮮烈に頭に残りました。 しかし、しのぶさんは後藤隊長のことは何とも思っていなかったのでしょうか?あれだけ尽くされて遠まわしに告白までされて無視ってのはないんじゃないかと・・私は個人的にそれが気になります。結局(愚かな)女性は本当に自分を幸せにしてくれる異性には気づかないもの、と言いたいのかと邪推したりしましたが。 (愚かというのは不器用、に近い意味で決してしのぶさんを愚弄しているわけではありません:汗)そう言えば監督も離婚経験者だった・・と下世話な読みをしてしまう愚かなファンが此処に。 もちろん全体通して好きな映画です。当時にしては珍しくLDまで買ってしまいましたよ。これまた一見さんでも楽しめる映画です。(そうでもない?) 【ひろほりとも】さん 9点(2003-10-14 15:31:07) |
【NO.4】さん 1点(2003-10-13 15:11:45) |
40.サンデーでやや飛ばし読み気味に「さらり」とだけ原作の方を読んだ事があります。なので、こんなに重厚な作品だったと知らなかったので、本当に意外な感じがして驚きました。それとも押井氏のせいでこんな感じなのかな?^^;)。結論から言うと私はこの映画は好きな部類に入ります。10年前でこの作画レベルを見ると、さすが日本アニメここにあり!という感じで好感が持てました。ただし、やっぱり難解かな。あと、「原作をちゃんと読んでいないと理解できない」部分がかなりある様に感じて、私などはそういう部分があるとどうしても拒否感が出てしまうのです。その点がちょっとだけ残念でした。クォリティーが高いのは凄かったですが、もうちょっと「面白さ」がもっと欲しかったです。 【はむじん】さん 6点(2003-10-08 22:31:00) |
39.これを観ると、押井監督はいかに「劇パト1」で、「正しい娯楽映画」に徹していたかがわかっちゃってOKな気分。我が家では夫婦で、夏にパト1、冬にパト2を観るのが習慣になっています。ちなみに……。押井さんが本編の裏に込めたという「橋の物語」はわかったんだけど「鳥と魚と犬の物語」がまだわかりません。あと「2と3の物語」も。 【柿木坂 護】さん 9点(2003-09-28 18:12:41) |
38.細かな描写と、奥の深いシナリオに引き込まれました。題名は「パトレイバー」ですが、人間ドラマに挺した事により、見れる「映画」になっている。でも、やっぱり・・・、一般受けはしませんがね・・・。 【sirou92】さん 6点(2003-08-15 04:01:20) |
37.第2小隊の出番が少ないのはやや気になるが、あの完全に大人向けのストイックなシナリオにはこの点数しか付けられない。皮肉なのは、今年中東の方で起きた戦争があらゆる面でこの映画よりも幼稚だったこと。 【ももひき】さん 10点(2003-07-11 01:06:53) |
36.傑作。最初はパトレイバーの映画を期待して見ていたが、最後は内容の深さに感銘を覚えた。小生最も多く繰り返し観覧している映画である。荒川役をやった竹中直人はやっぱり巧い! 【カマンベール】さん 10点(2003-06-26 20:52:39) |
35.パトレイバーを劇場に見に行った者としては当時相当に辛かった覚えがあります。だってパトレイバーじゃなかったもの。でも投げかけられたテーマと映像はいつまでも頭にこびりついていて9.11の事実に妙に納得したものでした。今評価すると9点です。20年後はまたわかりませんが。 【ぽぽ.net】さん 9点(2003-06-22 03:11:30) |
34.評価が高かったので借りて見たのですが、正直言って期待はずれでした。平和、平和と叫んでいれば平和が実現できるような幼稚な考え方を基準とすれば戦争はいつでも起きうるというリアリスト的な考え方は確かに説得力があるとは思いますが、それで全てではない。柘植みたいな考え方の何が問題で、どうすればいいのかというところが示されていない。後藤や南雲の方も、自分たちの住んでいる町を守るとか、自分の警察官としての使命で止めようとしている以上に何か「思想」があるのでしょうか。結局、東京に住んでいる人そしてしのぶへの「共感」や「同情」で柘植を止めようとしているだけで、彼の「思想」(と呼ぶに値するかは別として)に対して何も反論するようなビジョンを示していない。柘植は自分がやったことを反省しているかというとおそらくそうじゃないでしょう。最初から最後まで確信犯でしょう。彼の心が揺らいだとしたら、それは町への共感、人への共感でしかない。思想的に未熟な日本の現状を如実に表しています。東京で実践がおきたらどうなるかを実写版で迫力満点でシミュレートするだけの映画だったら6点か7点つけられたかも。思想的なものを期待しただけに期待はずれでした。 【もってぃ】さん 4点(2003-06-22 00:15:54) |
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33.クオリティの高さについては文句のつけようがない。でもやっぱり『パトレイバー』の映画を見るつもりだった人に対して誠実でなかったのも事実。また、映像に凝るのもいいけど、もう少しエンターテインメントして欲しかった。ラストの南雲さんと柘植のシーンが実は一番不満なんだけど。さんざん引っ張っておいてそりゃないよって感じ。後藤さんの最後の台詞を言わせるためだけに、ああいう形にしたんじゃないかと邪推したくなった。 【イージス】さん 7点(2003-06-05 01:49:23) |
32.パトレイバーを全く知らないで、日比谷の映画館で暇つぶしに観て以来、何度かレンタルしてきて観ている。漫画は少し読んでみたし、テレビアニメも何本か観たが全くレベルの違う別物だったので途中で投げた。この映画だけが特別に良くできているのだ。リアルな東京の下町の映像。日本でしかあり得ない風景を、ここまで描いているアニメーションも珍しいのではないだろうか。そして日本の防衛の危うさについては、9・11以降なので背筋が凍るような思いがする。思いがするだけで、何もしない自分。それが日本という国・・・・・・そんなふうに思った。本当に日本に有事が起きたとき、この映画を観たことがある人は、たぶん後藤隊長の叫び声を思い出すだろう。 【ルクレツィアの娘】さん 9点(2003-06-03 22:11:45) (良:2票) |
31.文句無しの大傑作。日本のSF映画の最高傑作ではないだろうか。日本の首都でいかにして戦争が勃発するかというシミュレーションを、説得力十分に描ききった監督の手腕に脱帽するのみ。さらに机上の戦争に満足せず、戦争論までしっかりと表現することで物語に重みも増している。映画に重厚さを求める人は満足出来るだろう。しかもファンを意識してか、特車二課のメンツを物語のバランスを崩さないギリギリのラインで露出させるところも心憎い。(トレーラーやテレビスポットが安っぽいアニメ映画を連想させる作りになっていたのがつくづく無念…) 【二重奏】さん 10点(2003-05-27 14:17:10) |
30.日本で戦争を語らせたら押井監督の右に出る人はそうはいないだろう。この作品はその中でも最たるものでシナリオ、人物描写、構成どれをとっても傑物。アニメであってアニメでない、入念な入れ込みが物語に現実味を帯びさせている。現代に警鐘を鳴らす問題作。 【ひよっこ】さん 10点(2003-05-24 23:12:49) |
29.我が国のアニメーション制作技術が如何に秀逸であるか,まざまざと見せつけられた作品。前作とは打って変わって,「パトレイバー」に対してさしたる思い入れも愛着も持たない私が見ても,その独自の世界観と細部に至るまで入念に書き込まれたディテールへの偏執的なまでの異様な拘りに圧倒されました。これらがアニメという範疇をからすっかり逸脱して,特殊な映像美として評価せざるを得まい,といった強引なまでの説得力を持って私に迫ってきました。特車二科は勿論,自衛隊を初めとするメカデザインばかりではなく,さもないコンビニのシーンでは,レジ隣に置いてあった「井村屋の肉まん」の保温機一つをとっても,一画一点をも決して蔑ろにはすまい,という制作者の心意気がひしひしと伝わってきました。その拘りを是とするか,非と見るか,或いは気付かず見過ごすか,そうした意味でも,視聴者を選ぶ作品と言えるかも知れません。今回の主役は南雲と後藤ですので,特にディープな南雲ファンには熱烈に歓迎されたことは想像に難くありませんが,一般的な「パトレイバー」のファンにとってウケたかどうか・・・。私としては,前述の通り決して熱心な「パトレイバー」のファンではないので,さして抵抗なく見ることができましたが,確かに↓この内容を敢えて「パトレイバー」の名を冠して提示する必然性はないのかもしれませんね。やはり,視聴者を選ぶというか大人向きというか,万人に薦められる作品とは言い難いと思います。 【koshi】さん 8点(2003-05-18 21:25:59) (良:1票) |
28.いやあ。参ったですよこれには。内容が濃いんだ。印象に残るシーンや台詞も多いし。一番好きかなあ。 【のびた】さん 9点(2003-05-15 14:06:30) |
27.この映画の一番の策士は、冠に「パトレイバー」をつけた押井守であろう。 【april】さん 6点(2003-05-06 16:06:42) |
26.日本は本当に平和で安全な国だろうか。「平和」「戦争反対」を呪文のように唱えているだけ、TVで嬉々として最新兵器の威力を語り、勝手な戦略を予想し、同じ口で戦禍の悲惨を訴える…全ての時代に人間社会が普遍的に行い続けている「戦争」をブラウン菅の向こうに閉じ込め、目を背けているだけだということにすら気が付いていないのではないか。本作で提示された「戦争」という特殊な状況だけでなく、社会のあらゆる場面において「見えているけど見ていない」「知っているけど分ろうとしない」ことが当たり前になっているのではないか。柘植や荒川や後藤たち登場人物によるドラマ、押井監督と伊藤和典氏が観客の前に抉り出したものの重さは実に悪辣である。しかしこのことから目を背けてはならないのだと思う。エンターテインメントとして成立しながら観客の感性にドス黒いしこりを残す本作はやはり傑作と言うべきであろう。 【ぶくぶく】さん 10点(2003-05-04 12:45:49) (良:1票) |
25.台詞がよかったなぁ、最後の台詞よかった・・・ 【ハマハマ】さん 7点(2003-04-14 01:17:55) |
24.内容が難しかったけど、考えさせられる作品でした。ただ、後藤さんや南雲さんがどうなったか映してほしかったなぁ。 【ロック】さん 8点(2003-04-04 18:51:11) |