【さむこ】さん 7点(2002-12-27 15:35:35) |
4.ゲイのカップルを狂言回しに、自堕落で情緒不安定、更には身持ちも悪いという三十女の再出発の決意を描くコメディ映画。片岡礼子は鳥肌ものの演技で主人公に命を吹き込みましたが、元々のキャラクター設定が類型的で説得力不足。だから、ゲイの二人や兄嫁を演じた秋野暢子に主人公が負けてしまっています。ここがこの映画唯一の欠点。本作で特筆すべきはそのリアルさだと思う。飲み屋や商店街、仕事場等のシーンが何と自然なことか。(冨士眞奈美を除いた)登場人物の会話や動作にも一切不自然な所が無い。役者達の演技力もあるんでしょうが、橋口亮輔監督の演出力も抜きん出ていると感じました。これは大人になりきれない大人の日本人にお薦めします、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2002-12-14 23:53:29) |
3.冒頭からまず引き込まれる。あのだるさ、悲しさ、むなしさ、見ていて非常に深くつきささるような寂しさをものすごく感じて胸につきささった。誰もがそれぞれに傷ついていてそれぞれにそれを克服していこうとしている手探り感が何とも痛々しくも励まされる。家族って何だろうなと考えるより、人それぞれの価値観のぶつかりあいってすごいなと感じた。確かに人それぞれ価値観は違うが、違うんだったら真剣にぶつかり合えばいいじゃん!というストレートなメッセージがまた観ていて爽快感というか、心に深く残る。ゲイとして生きてきた監督自身のカップル描写や演出、セリフがものすごくリアルで、それでいてものすごく笑えて微笑ましい。とにかく男性側のセリフが絶妙で演出も最高。ただ、残念なのが女性側のセリフにリアリティーが感じられない。残念~・・。廊下を歩く音とか息づかいとかそんな当たり前の事がものすごく普通に伝わってきて今までそういう当たり前の音が今までの邦画になかったな~とひしひしと感じた。久々の邦画に乾杯!(笑)前向きなラストも最高! 【mmm】さん 9点(2002-06-21 00:10:55) |
2.この作品の面白いところは、あるゲイ・カップルを通して、その対極にある女たちとを対比させていくことによって、男や女を超越した、今までとは違ったまったく新しい生き方の可能性を示したことにある。彼等の部屋は隅々までキチンと整理されていて、それだけで彼等というものが解かろうというもので、また女性に対して妙に優しかったりするものだから、誤解を招いて右往左往してしまう。これは自分の性癖を悟られないためのカムフラージュであるのと同時に、自分がゲイであることを認めたくないという気持ちがどこかにあって、彼等のそういう気分を橋口監督が実に巧みに説得力をもって描いている。このひたすら女性的で優しい彼等に対し、女たちは威勢がよく行動的な反面、なんと身勝手でだらしないことか。コミカルに流れていく中、終盤、唯一血を分けた兄の突然の死に直面し、猛烈な孤独という現実に慟哭するシーンに、作者の深い思い入れを感じた。 【ドラえもん】さん 8点(2002-06-17 00:56:00) |
1.田辺誠一がすっごいかっこよかった。ホモ会話には爆笑でした。女の人はもっとかわいいの選べよ~っと思ったが、かわいかったらおもしろくなかったかもしれない。でもああゆう映画の場合、最後に感動を入れるよりコメディとして作った方がいいかも。 【なお】さん 7点(2002-05-28 17:06:23) |