13.まず、このような隠されてきた事件を映画化したということに敬意を示したいと思います。 また、字幕の根本理恵先生、ブラザーフッドと時期が被って大変だったと思います。お疲れ様でした。 見ててやはり切なかったのは、隊長と班長の最期のシーン。見てて、本当に辛かった。あと、チョ軍曹がバスに向かって走るところ。渡すはずだったアメなどが印象的。 訓練もかっこよかった! ただ、私は今ひとつ訓練兵に感情移入できなかった。それと、訓練兵と軍人の交流があまりなかったとこが惜しい。戦いを始めるときも割りとあっさり。って感じだったのでその辺は淡々と見れてしまった。 本当は、もうちょっと点数低くてもいいかなとも思いつつ、この事件を扱ったから少しおまけしてみた。 【うらわっこ】さん 6点(2004-07-21 21:24:22) |
12.今の北朝鮮を誰も笑えない。50年前の韓国、80年前の日本。思想的な根っこは一緒だよね。単に時間の経過の問題。 【つむじ風】さん 5点(2004-07-19 11:33:23) |
11.死刑の判決を受けた犯罪者は、なかなか死刑が執行されないらしいですね。「自分が殺した」という感情を抱いてしまうという話ですが、被害者にとってはとても苦痛な話だろう。ただ、自分が死刑執行人の立場だったら少なからずそういう気持ちが残ってしまうと思う。死刑判決を受けたということは、その対極に被害者がいるということを忘れたくない。最近は、加害者のプライバシーを守り、被害者を疎かにしている部分がある。それは絶対にダメなことだ。少し話題がそれてしまったが、それでもやっぱり方針変わって「はい、んじゃね。」というのは、あまりにも理不尽な話だ。自由になろうと意気込んでいた隊員達の気持ちはよくわかる。しかし、それ以上に、「もうすぐ子供が生まれるんだ。」と言っていた軍人の気持ちの方に同情してしまった。この黒い歴史を映画化したスタッフ達はとても素晴らしい決断をしたと思った。 【こばやん】さん [映画館(字幕)] 4点(2004-07-18 00:31:13) |
10.「死刑囚には同情しない」という向きがあるようだが、主人公は真っ当に生きようと就職活動をしたが全て断られ、結局悪の道に進むしかなかったのだし、そもそも彼の犯した罪からして殺人未遂でしかなく、重罪とはいえ連座制とかいうわけのわからんシロモノがなければ到底死刑になるような罪ではあるまい。また、死に際に「次に生まれてくる時は金持ちになって生まれてこよう」という訓練兵がいることを考えれば、他の訓練兵にしても事情は主人公と大同小異と推測できる。そういう彼らに対して「死刑囚だから死んで当然」と言い放てる人がいるのは、結局ここ日本という国では、社会的・経済的弱者のことなどもはや想像の域を超えた他人事になってしまったからと言えるのかも知れない。「同情しない派」にとっては、死刑囚になるような人間は全て猟奇連続殺人犯のサイコ野郎で、当時まだ貧しかった韓国のように貧困や無知ゆえに犯罪を犯す者がいたなど思いもしないのだろう。しかし、少しでもそのような視点を持ち合わせていれば、彼らが生まれながらの極悪人というよりも、むしろ上手く生きることが出来なかった人間・不器用な人間と感じられ、急速に我々に親しい存在となるはずだ。そして反対に、そんな彼らの弱みにつけこんで殺人マシーンに仕立て上げた権力者達のほうが死刑囚としてふさわしいのではないか、とも考えるはずだ。しかし、現実には兵達は抹殺され、権力者達は生き延びる。この悲惨な事件(というか映画)の肝はまさにそこにあると私は思う。我々が憎むべきなのは個々の人間よりもそういう社会の矛盾ではあるまいか。そしてそこに普遍性があるからこそ、三十余年経った今でもこの事件の顛末が我々の心を打つのではあるまいか。 |
9.あつーい映画でした。「特攻大作戦」から「アルマゲドン」までならず者部隊の映画は数あれど、これほどに熱いのは他にはありません。ハリウッドクラスの技術を用いてド演歌をやるってのが韓国映画の特徴ですね(けなしてるわけじゃありませんよ)。前半は素晴らしかったです。地獄の訓練やその中で成長していく兵士の姿が熱くさせました。しかし中盤以降は一気にペースダウンし、さらに韓民族ならではの熱演がかなり胃に重くなってきました。とはいえ、この映画にはそれ自体に熱い闘志がみなぎっており、件のもたつきすら製作陣の息吹のように感じます。脚本上の計算や、演出的な効果を狙ったのではなく、製作側が心で作った映画なのだと思えるんです。これぞハリウッドが失ったものであり、代わって韓国映画がそれを復活させようとしているのかもしれません。香港も「インファナル・アフェア」を生み出すまでに成熟しているし、それにひきかえ日本映画ときたら・・・。 【ザ・チャンバラ】さん 7点(2004-07-02 01:17:36) |
8.泣きました。今までシルミ島の存在すら知りませんでした。あんな非現実的な現実が存在していたなんて、知る由もありませんでした。何を恨めばいいんですかね。運命ですか、自分の罪ですか。権力者は歪んでいて、真直ぐなのは犯罪者たち。そうなのかもしれない、と率直に思いました。色んなことを考えさせられる映画でした。娯楽映画ももちろん好いけど、心の髄に響く、こういう映画が受け継がれてゆくことを願います。 【もちもちば】さん 9点(2004-07-01 08:32:08) |
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7.心に刻まれる作品でした。本編中の、韓国の人は理解できているだろうと思われる韓国史の素養が、理解してなかったところがあったのが悔まれました。ソル・ギョングはほんとすごい役者ですね。時間が進むにつれて変化していく演技には圧倒されました!! 【axion】さん 8点(2004-07-01 02:32:24) |
6.上映が2時間半もあったとは思えないほど自然に引き込まれたすばらしい映画でした。 事実は小説より面白いものですが、娯楽性もあるこの映画は見る価値が充分にあると思います。 一見地味な映画かもしれませんが、心に残る映画になりました。 ラストが近づくにつれ、嗚咽が出るほど涙が込み上げます。この映画の前では誰も無感動ではいられないはずです。 【広瀬真由美】さん 10点(2004-06-24 08:31:01) |
5.上映時間2時間半ほどあったんですね。見事に画面に引き込まれて、短く感じました。実際の実尾島は、それこそ笑顔すら許されない場所だったのでしょうが、映画ではところどころエンターテイメントが入っていて見る者を飽きさせません。韓国映画は、この点ではハリウッドに勝るとも劣らないですし、邦画と比べしまっては失礼な域まで達しています。 最後に、ソル・ギョングはまさにカメレオン俳優であるし、アン・ソンギはやはり最高の俳優だと思いました。しばらく、韓国映画から目が離せない! 【T橋.COM】さん 8点(2004-06-24 00:12:02) |
4.熱い!熱すぎる男の血と汗と魂!三人の班長、ベンガル、パンチ佐藤、松中(ダイエーホークス)にマンセー! 【5454】さん 7点(2004-06-22 22:05:41) (笑:1票) |
3.犯罪者を使って問題を解決しようという映画は多々あるけど、大抵そう言った映画は犯罪者だったってことを忘れるくらい良い奴になったりして見ているこっちも嬉しくなってくる。この映画もそういったところは例外ではなく、厳しい訓練を耐える彼らに心打たれ、火山高にも出ていたハクエイ似の鬼軍曹を畜生と思い、友情に感動し、いざ殺しに行くべしと見ているこちらも応援していた。が・・・ここからが違った。作戦中止・・・そして、追い討ちをかけるように彼らに抹殺命令が下る。後はどん底までまっしぐら、それでも頑張る彼らに涙ちょちょ切れ気味。確かに極刑に処せられる犯罪者なんだから仕方無いと言う考え方もわかるし、国家のためと言うのもわかるけど・・・酷すぎないかい?どん底に落ちてる途中何度も「死刑で死んでた方がマシだったんじゃないかい?」と思った。それでも彼らは最後までそのような素振りを全く見せず最後を迎えたことが素晴らしいと思った。エンドロール前のテロップは同感な良作でした。 【taron】さん 9点(2004-06-22 18:38:45) |
2.母の写真、飴、血文字、いろいろ見せ所が鏤められていて、ちゃんとエンターテイメントしている。メンフィスベルやプライベートライアンと同じように、ある任務を遂行するために組まれたチームの話だが、前記の2作よりもキャラクターがよく描かれていて感情移入しやすい。完全に日本映画は韓国に水をあけられた。 【カタログ】さん 8点(2004-06-20 17:26:02) |
1.冒頭の掴みからあれよあれよという間にタイトル通りの島「実尾島(シルミド)」に連れて行かれ、地獄の特訓あたりまでは物凄いハイテンションだったのだが・・・。さすが兵役のある国だけあって、外見的にはほとんど日本人と違いはないんだけど軍隊シーンの迫力が違う。過去に邦画がなんでつまんないんだとさんざん問題にされた頃があって、製作者側の言い分としては主に「顔が違う(ハリウッドスターみたいなわけにはいかない)」「予算が違う」「ロケーションが違う」などいろんなことが言われて来たんだけど、最近の韓国映画と「ラスト・サムライ」で全てが単なる言い訳に過ぎないことが証明されましたね。まあ邦画も最近けっこう盛り返してますけど。で、「シルミド」ですが、例によってまったく事前に勉強して行かなかったために、金日成暗殺計画が打ち切りになったら、あとは皆殺しになるだけだから15分ぐらいだろう、なんて思っていたらそこから先が長かった。後でパンフを見たら実は後半のバスジャックの方がメインな話だったみたいなので、そりゃそうだろうけどまさか1時間以上あるとは(@@)というわけで自業自得なんですけど想像したよりちょっと長くなってしまいました。登場人物たちは魅力的だし、映像的にもキレがあって非常に良いです。しかし泣かせどころのツボが絞り切れずにエンエンと引っ張っていたのはやっぱり国民性かなあという感じがしました。よって微妙に減点。娯楽作品としても優れていますし、価値ある映画だと思います。総合点の高い作品でした。 【anemone】さん 7点(2004-06-20 02:53:46) (良:1票) |