44.鮭の切り身に塩をふって、焼き網の上に乗せる。熱源はガスのようだ。当然、油がポタポタ落ちてキッチンはベトベト、換気扇のないらしいキッチンは食堂内と仕切られてないので、店内は場末のホルモン屋のように煤と油が染みついて、そこにはマジックで書かれた「ホッピー」という張り紙が黄ばんで…ないんだな、コレが。 映画のマジックなワケだけど、何となくそこんとこのリアリティのなさだけが気になり、そして悲しかった。言ってみればこの店内、サチエの内面みたいなもんだ。スッキリと美しく、塵ひとつない空間。そこで魚を焼く事は、絶対できない場所。 じゃあキッチンは別の部屋になってた方がよかったのか…? もちろん画面的にはそんな事はないワケで、キッチン・食堂・表通りが素通しで見渡せる店の構造は、(ガラスへの映り込みも含めて)映画中でいろいろな画面の遊びに使用されていて、観飽きる事がない。オイラ的な結論としては、この店はコーヒーとオニギリ以外は出しちゃいけないんじゃないかって気がした。 あと、だれ一人困らずにワリバシを使いこなしてるフィンランド人たちってどうよ。 ま、ゴチャゴチャ突っ込む割に、きっとまた観に行くだろうけど…。 【エスねこ】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-03-21 19:06:08) (良:2票) |
43.この手の映画がダメな私ですが、絶対寝ると思ったのに最後まで楽しめました。まさに北欧マジック。そして劇中出てくる食べ物のおいしそうなこと・・・おんなじように鮭を焼きたくて、魚焼き用の網を買ってしまいました。話の起伏はありませんが、ユーモアあるエピソードやヘンな間がなんとも心地よい映画です。そして何より登場人物がみんなフシギちゃんです。みんなそれぞれに大きな謎を秘めていそう。特にまさこさんは一歩間違えると危なキャラですが、そのプロットが全く語られないところが良いのでしょう。北欧の名作がすべてのシーンでさりげなく(けっこう目立っていましたが)使われているのもグッド。インテリアは必見です。ド派手なマリメッコの衣装も許されるフィンランドがうらやましい。 【餅】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-03-18 02:11:47) |
42.コピ・ルアック♪今度コーヒー淹れる時にやってみます。特に何か大きな事件が起こるわけでもなく、ただなんとなく時間だけが流れていく感じ。僕は好きですよ。次第にお客さんが増えていく様も、なんだか日本の文化を受け入れてもらえてるようで、誇らしかったです。別に僕が偉いわけじゃないけどね。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-03-14 15:57:54) |
41.なんだろ、この感じ。エンドクレジットで「ああ、やっぱり原作も監督も女性だ」って思った。万人受けを狙ってなくて、わかってくれる人にだけわかってくれりゃあいいわよって感じ。 【Syuhei】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-02-11 01:46:57) |
40.登場する人物が全て謎めいており(特に片桐さんともたいさん)その過去についてベールに包まれている。フィンランドの人々も日本人3人も、人生の歩み方も性格もまったく違った人々が一つの食堂で出会うという構成に素晴らしさを感じた。難点としては、各登場人物の描写が全体的に浅いように感じた。もう少し各人物の魅力的なエピソードを加えてくれればもっと魅力的になったのではないかと思う。 【こまごま】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-01-30 18:32:11) |
【甘口おすぎ】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-01-28 14:31:03) |
38.この手の映画は好きなんだけどな、なんかイマイチだった。あと一歩というか何かが足りない、微妙な感じ。次第点っていうところかな。 【アスモデウス】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-01-28 01:14:29) |
37.終始ニコニコしながら観賞してました。何とも気持ち良い時間が流れています。つかず離れず…でもお互いを思いやっている、みたいな3人の距離感が良かったですね。最後まで「ですます調」だし。日本人が少ない土地だからといってベッタリするわけでもない。北欧の透明感のある落ち着いた空気の中だから、気負うこと無く生きていけるのかな、とも思いました。家具や食器、雑貨なんかも凄く素敵で、ちょっとこういう生活してみたい。サチエの「来る者は拒まず去るものは追わず」というブレない姿勢は、いいなぁとは思いますけど現実にはなかなか難しいかな。ところで私は小林・もたい・片桐というとTVドラマ「すいか」が真っ先に思い浮かびました。お勧めです。 【Tweety】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-01-25 20:03:35) |
36.う~ん..期待していたほどではなかった..淡々とごく平凡な日常が描かれていて、良いのだが..もう一捻りほしいところ... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-01-24 12:23:30) |
35.この作品には基本的に葛藤が描かれていない。主人公である女性は常にポジティブで、例えお客がどんなに来なくても、文句も愚痴も決して言わない。だから観ているこっちといては感情移入できたとしても、心の揺れ動きが描かれていないためさほど感動はしないし、出来ない。だが、それでもこの作品を好きになってしまうのは、その主人公の女性が本当に魅力的なのだ。優しくて、穏やかで、上品で、まさに日本を見ているような心境になり、感情移入というよりは、応援したくなる。それはやはり作品の中でも同じ事が言える。店に入ることを躊躇していたフィンランド人も、彼女の穏やかな笑顔に釣られて、入ってしまう。入ってしまうと彼女の優しさに触れてしまい、離れられなくなる。彼女の周りには終盤に向かうに連れて、人が次々集まってくる。ぼくは不思議な心境にとらわれた。この作品は主人公に感情移入するのではなく、お客に感情移入してしまうのだ。ぼくらは画面、あるいはスクリーンという名のショーウィンドウの向こうから“かもめ食堂”を覗いているのだ。だから、観終わった後、無償に豚のしょうが焼きやおにぎり、玉子焼きや鮭の塩焼きが食べたくなるのだ。入りたい、あの店に行ってみたい、そう思ってしまうのだ。ぼくはこの作品は凄い作品だとおもう。 【ボビー】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-01-24 00:36:54) |
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34.全体がゆったり、でもシメルとこはシメてる。すごい盛り上がりもない分、盛り下がることも無い。特に飽きることなく見れます。ふと気が向いたら日曜日に見たりすると凄くいい映画。 主人公を含めてキャストはこの人たち以外いないんじゃないか?というくらいベストで、最後のシーンは激しく同意。一番良かったのは、国籍の違う四人が海を見ながらなんか飲んでるシーンすごく好き。 【マキーナ】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-01-23 23:35:40) |
33.このゆるゆるのカンジ結構好きですね。だから登場人物の背景と断面的できっちりとは描かれなくて、そこはソコまででいいんだけどせっかくノルウェーにいるのだからノルウェーらしさをもっと出して欲しかった。あれ?フィンランドだったの?舞台は外国じゃないといけなかったのかしら?日本じゃ湿度もっちゃうから?だけど、外国(西洋)ってことはわかるんだけど、北欧っぽいものっていったら、あのもたいさんの洋服のみ・・・。あれも北欧独特?それに私には北欧といってもノルウェーかデンマークかスウェーデンかフィンランドかなんて全然判断つきません・・・・。 【さら】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-01-22 13:15:05) |
32.淡々とした展開で可もなく不可もなくといったところ。でも、やりたいことを実行している主人公を羨ましく思い、自分もこうしちゃいられない!って気に、一瞬なった。フィンランドの町並みや食堂がきれいで飽きさせなかった。 【Keicy】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-01-20 10:42:15) |
31.透明なウィンドウから食堂に差し込む光がテーブルを白く輝かせ、ガラスコップやコーヒーカップがその白さに溶け込むように存在する。そこで展開する“お皿を磨く”“テーブルを拭く”“シナモンロールを作る”、そんな彼女たちの行為もその空間に溶け込んでいく。単なる会話の切り返しやクローズアップを廃し、人物を綺麗な位置関係に収めている。ワンショットは、振り向かせたり、立ち上がらせたりといった運動を伴わせ、シークエンスに挟まれるショットも路面電車、船、自転車が動いている。動く→食べる→動く→食べる、この人間=動物の単純な営みに潜む幸福感の主張がささやかだ。「やりたくないことはやらない」小林聡美と「やりたくないことでもやらざるを得なかった」もたいまさこと「やりたいことがわからない」片桐はいりが、その単純な営みを一歩昇華させ、いつでもどごでも人間は関係性の中でさらなる幸福感を得ることを見せる。動物と食材との物理的関係、個体と個体との精神的関係。オープニングの太ったかもめがとても幸福そうに思い返された。 【彦馬】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-01-10 23:34:56) (良:1票) |
30.たくさん笑えたし、人がご飯作るの見るの好きだし、なかなか楽しい時間を過ごせた。すごく遠いところへ行きたくて何となく北の最果てへ来た女性達は、後ろにあるものをバッサリと捨てた一抹の寂しさを背負っていて、同年代で同性の私のツボをつついた。けれど、キャリアの確立した女優さん達が安定した個性で出演、風景はスタイリッシュな北欧だし、素材で得をしている感じもした。1時間くらいしたところで「この辺で軽く終わってもいいんじゃないか?」なんて思ったし。アロマテラピーのような映画だ。 【のはら】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-01-09 23:58:50) |
29.のんびりとした流れ、雰囲気がいいですね。 ゆるさ加減がたまらないです。邦画好き、スローシネマ好きは見るべし。 【ふくちゃん】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-05 21:12:53) |
28.なんとも言えないゆったりとした雰囲気で、ほのぼのとした映画でした。登場人物がみんな純朴で、日本が舞台なら嘘くさいけどフィンランドということで納得できる。私にはちょっと退屈な部分もあったが、妻が大絶賛なので1点プラス。 【ぽじっこ】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-01-04 10:28:28) |
27.片桐はいりの、目をつり上げドギマギした表情は、もはや彼女の独壇場だが、面子に反し、癖のない素直な性格の演技は貴重である。また、もたいまさこの、細い目を一層細くして軽く頷く、あの独特の仕草は、喜怒哀楽という人間の感情に於ける究極の表現方法であり、瞬時に人間味を滲ませる自身の年季をも感じさせ、彼女にしか出来ない芸当だと言える。そして、マイペースでありながら人生に於いては常に前向きで、異国であろうと何処に居ようと(いや、何処の国に生まれついても)、逞しく生きていく術を知り尽くしているような雰囲気を漂わせる小林聡美の、その明るさと元気よさ。本作の主人公にはまず彼女を措いて他にないと思わせるほどの存在感を発揮していて、今、キッチンが最も良く似合う女優さんである。この三者三様の個性派が揃い、お馴染みのオハコの演技が存分に堪能できる本作は、日本版「バグダット・カフェ」と言ってもいいような雰囲気の作品だ。人とは、外見だけでは推し量れないものだが、いつしか心を開き、打ち解け合った時の新鮮な驚きと感動を、「かもめ食堂」に出入りする人々をスケッチ風に描く事で、人との出会いの楽しさ素晴らしさを謳いあげる。饒舌に語るタイプの作品でない事は、ご覧になればお分かり頂けると思う。 確かに元気を貰いました。それだけで十分だろう。ここに行けば、みんなきっと幸せを感じられる。誰でもが行きたくなる「かもめ食堂」とは、そんな所だ。 【ドラえもん】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-01-02 17:28:37) (良:1票) |
26.サチエさんは日本女性の理想像を体現している人のようで感情移入しにくい。合気道まですることはなかったような。もたいまさこさんの服がいかにも北欧風で素敵ですが、お客さんとして出てくるフィンランド人の人たちの服はいたって普通なのね。 【はるこり】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-01-01 21:30:43) |
25.見るときの気分でいい映画にもなれば退屈な映画にもなるのだろう。確かにとんかつはおいしそうに見えたけど、なんか生活している感じがしなかったのでそういう意味で入り込めない。 【HK】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-12-29 23:08:37) |