6.おー凄い。登場人物全員が汚れ役。麻薬、破滅っていう図式はもう今では新鮮味はないのだけれど、役者の熱演と演出の力でかなり入り込んでしまいました。役者に固定されたカメラってのも映画ではあんまりないよなあ。たけし軍団がバンジージャンプとかやらされるときにヘルメットにつけたカメラみたいな妙な感じ。 【GO】さん 8点(2002-02-23 23:16:04) |
5.観終わった後のブルーな気持ちといったらないですよ。観ているものをもドッラグ中毒にさせるかの如きカットの数々。特に瞳孔が開くカットは以外にありそうでなかったアイデアですね。ジェニファー・コネリーがドラッグにはまっていく過程は痛々しいの一言です。ラストでの手に入れたクスリを抱きかかえ安堵の眠りにつくシーンは、マリオンの今後の行く末を考えると末恐ろしいです。ジャレット・レトの不自然なヘアースタイルと、エレン・バースティンの病院での強引な展開はちょっと?でしたので惜しくもこの点数になりました。4人の行く末を一気に見せる展開は見ているこっちがハラハラしました。スゴイ映画でしたが、もう観たくない気持ちでいっぱいです。 【さかQ】さん 8点(2002-02-23 20:00:51) (良:1票) |
4.まずはダーレン・アロノフスキー監督の手腕に脱帽。皆さんがおっしゃる「クスリを服用するカット」をはじめ、クライマックスの緊迫感あふれる構成や、一部をアップしたカット等全てが印象的で、「スナッチ」のガイ・リッチー監督のような手際よさがとてもいい。エレン・バースティンの怪演が特に怖いくらいハマってたし、主要キャスト4人がクスリに溺れるさまが痛烈で、前作「π」よりも受け入れやすい内容がいい。ただ、ほぼ全編に流れてくるBGMがどうも眠気を誘ってきて…。 【びでおや】さん 8点(2002-01-05 00:08:43) |
3.(注:ネタバレありです)衝撃的と言う点でこの映画は最近2~3年で間違いなく一番だと思います。確かに見終わった後に残るなんとも言えない不快感は拭えませんが、見ている人に与える影響は莫大なものであるに違いありません。↓にも書いてありますが、終始繰り返されるドラッグの注入から瞳孔が開くまでの映像は、初めは「面白い撮り方だな」と感心してみていましたが繰り返されるうちに恐怖感が増していき、最後には直視出来なくなってしまったくらい精神的に入り込んでくる巧妙なストーリー展開に驚き、最後ドラッグに溺れた4人の結末映像が効果音とともにフラッシュする場面で完全に圧倒されてしまって見終った時点で口が開いたままになった自分にもしばらく気付かなかったぐらい強烈なインパクトでした。人間心理と社会風刺を深く鋭く表現した傑作だと思います。 【DEL】さん 9点(2001-09-10 18:06:53) |
2.行き場のない人々の業をキチッとしたプロセスで描いていたと思う。ただ前作の「π」に比べ判りやすいメッセージにしてしまったというこの鬼才監督の今後のベクトルを決める上で、非常に重要な面が出ている。それがいいのか、悪いのかはここでは問題ではない。目をそらさずにキチッと見ておくべき作品だ。ただ実はこの作品は真面目な社会派映画であることは認識しておくべきだ。 【チャーリー】さん 8点(2001-08-11 18:50:48) |
1.主人公たちの"堕ちていく様”を、かつてこれほど徹底的かつ冷徹に描いた作品などなかったのではないだろうか。劇中、薬が注入され瞳孔が開くといったドラッグのイメージ映像が繰り返し挿入されるが、だんだんその間隔が物語の進行につれて短くなってくる。彼らの中毒状態を我々観客が否応なしに体感させられる気分になる実に効果的な映像だ。エレン・バースティンの演技と言うにはあまりにも物凄い形相の、その迫力には圧倒されてしまう。何か見てはいけないものを見てしまったという感想だが、でもやっぱり見ておいて良かった、今年一番の衝撃作だ! 【ドラえもん】さん 9点(2001-07-22 17:20:30) |