10.韓国映画は初鑑賞なので韓国の文化とか街並み、当時の社会の状況とかそれだけでも新鮮でしたが肝心の本編も最後まで画面に釘漬け状態で本当に久々の「面白い」サスペンス観られて大満足!役者達の演技はもちろんですがそれぞれの顔立ちも絶品です。思い付きと思い込み(?)で犯人を追うソン・ガンホの濃い刑事役はくどくもなくむしろ痛快さえ感じるキャラです。それと対照的な冷静に事件を推理する刑事のキム・サンギョンのソ刑事が後半につれ感情を剥き出しにしていつの間にかキャラ位置がソン・ガンホと入れ替わっているあたりも面白かったです。無毛症の銭湯の調査とか霊媒師に依頼したりとクスッと笑えるシーンもいくつか用意されたり畳み掛けるように出てくる事件の新事実(憶測もアリ)、何人かの容疑者のエピソードで全くダレる事ありません。エンデイングもしっかり後を引く演出が用意されていて秀逸。これを観終わってまず思った一言「日本もこれくらい面白いサスペンス映画を作れよぉ」 【まりん】さん 9点(2004-05-02 14:09:58) (良:2票) |
9.連続猟奇殺人事件の話というので見るのを躊躇してましたがこれは見てよかった。事件が未解決と知っているのに、犯人を追う捜査や事件が緊張感を持って展開されるので引き込まれて一気に見てしまった。不安定な時代背景だったというにしても、田舎の刑事達の捜査のずさんさやいい加減さにはびっくりする。証拠保全のまずさ、見込み捜査、拷問、証拠のでっち上げ、勘だより、あげくは占いまで、、凄惨な話でも前半には笑いどころもあって、場内でもサスペンスらしからぬ笑い声が、、ソウルから来た刑事が冷静に彼らのまずさをカバーしていたのに、犯人に近づいたと思った時に怒りと焦りから同じような感情的行動に出てしまう。捕まえられそうでいて捕まえられないもどかしさは刑事達だけではなく、見ているほうにも同じように伝わってくる。そうした作りと言い俳優のうまさといい、韓国映画の水準の高さを実感させる作品だった。 【キリコ】さん 9点(2004-04-22 22:21:17) |
8.登場人物すべてが丁寧にに描かれている。主人公の刑事二人は当然として、その上司・女刑事・刑事の恋人・知恵おくれの被疑者・生き残りの被害者・女子高生・最期の容疑者ETC。各人の半生を想像させるに十分な演出がなされているのが見事。俳優陣の演技も配役にベスト・マッチ。非常に完成度の高い映画、感動以前の感心! 【つむじ風】さん 8点(2004-04-21 02:47:03) |
7.問題が解決しないものは嫌だ。事実を元にしてるから覆すことは出来ないのだけれども、やっぱり終わった後の後味が良くないです。ま、それが率直な感想なんですが、内容はかなり良かったと思います。熱演でしたし、引き付けるものもありました。 【taron】さん 8点(2004-04-20 15:41:58) (良:1票) |
6.最近、韓国映画って本当にスゴイ。この映画もスゴイ。塾サボッて見に行った私もスゴイ。色々スゴイ映画でした。。。2時間半、ずっと見入ってしまいました!2時間半ってあんなに短かったっけ…? 【Ronny】さん 9点(2004-04-16 00:39:48) |
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【SUM】さん 10点(2004-04-15 16:16:48) (良:1票) |
4.80年代の自国を背景にした刑事たちの人間ドラマ。この映画の白眉はなんといってもオープニングとラスト。少年の顔のアップで始まりソン・ガンホの顔のアップで終わる。ひょいとバッタを捕まえる少年と必死になって犯人を捕らえられなかった刑事のコントラスト。ラストの少女の言葉「普通の顔だった」を聞き、ひょいと手が届くところにいる犯人を想うガンホの表情は見ている者に余韻を与える。特に同時代を生きた韓国民にはそうだろう。エンドロールのさわやかな空も、その空の下に潜む普通の顔した犯人を想像するとなんとも不気味な空に映ってしまった。 【彦馬】さん 8点(2004-04-12 21:18:51) (良:3票) |
3.1986年から91年までに起きた連続猟奇的殺人事件が題材の作品。あまりにアナクロな容疑者の取調べ方法など、そんなに昔でない事件にしては話をつくりすぎではないのかと観ているときは感じたが、後で調べると、取調べ中に死亡した容疑者がいて、拷問致死の疑いで警官が懲戒されていたり、精神分裂病になって自殺した容疑者もいたりと、ほとんど事実にもとづいてエピソードが作られているのを知ってびっくりした。ただ、ラジオ番組のエピソードはゴルゴ13に影響された全くの創作ではないかと思っている。列車とトンネルがこれだけ効果的に使われている映画は久しぶり。列車の音、雨の音が印象的だった。酒に酔って捜査課長が嘔吐するシーンは必要なのか?韓国映画の笑わせどころには、まだまだピンと来ないところが多い。 |
2.すいません、韓国映画に特に詳しいワケじゃないので、深い事は全く書けませんが、観賞後もずっと後を引くくらい、胸に突き刺さる作品でした。最初から結末は解っているので、そこに至る迄の課程の描き方が重圧で、観ていて苦しくて切なくなりました。ホントに映画館に観に行って良かったし、この先どんな作品を観ても、私は一生この作品を忘れない。素晴らしい力作だと感じられました。 【n@omi】さん 9点(2004-04-05 15:15:18) |
1.下記のお二方共鋭い意見で面白く読ませていただきました。この映画を観る前の韓国映画に対する期待、『JSA』『ペパーミント・キャンディ』『魚と寝る女』等ほぼ全ての映画にガツンとやられた身としてはどうしても相当な期待を寄せてしまっていました。点数はこの期待に対する反動も含むとします。つまりガツンとまではこなかったけど悪くはない映画だという印象です。となるとどうしても欠点を挙げざるを得ない書き方になってしまいますが、最初から犯人探しに翻弄される刑事たちのドラマになることはわかっていたのだからもう少しポイントを絞って欲しかった。ソン・ガンホのユーモラスな面は活かされているのか活かされていないのか曖昧だったような気もします。現場検証で足型を見つけては耕耘機に踏み消されたり滑って転ぶ場所を「そこにハチミツでも塗ってあるのか?」には笑いましたけど。笑いに重点を置くというのではなく、重苦しくなる空気を緩和させる役目として活かされていたのか活かされていなかったのか?私自身も実はよくわかりません。ただそういう部分が曖昧な感じはしました。猟奇的なシーンとユーモアが繋がっていないような・・・。 【トム&クルーズ】さん 7点(2004-04-04 00:43:54) |