22.監督自身もわざと難解に作った作品というだけに、個人的にはあまり伝わるものはなかった。ヴァージニアとローラの息苦しさはちょっと理解ができたし、この二人の演技も良かった。ヴァージニアの言葉に生を際立たせる為に死をもたらすというのが有ったが、それよりも自由に生きられない事への葛藤、苦悩、逃避という印象の方が強く残った。「ダロウェイ夫人」とヴァージニア・ウルフの知識を持って観たらもっと違った感想を持つのだろう。 【Meg】さん 5点(2003-06-03 17:20:51) |
21.最近、「リトルダンサー」を観たこともあってとても大きな期待を持って観にいった。観終わった直後は正直、感想としての言葉をうまく出すことができなかった。脚本、演技、演出、映像、音楽とすべてが素晴らしくこの映画が間違いなく傑作であるということは容易に感じることができたけど、そのストーリーの深遠さは容易に「感動した」とか「面白かった」などと言葉にできるものではなく、非常に濃密で難解だった。話自体が極端に難しいということではない。この映画の難解さは人間そのものの難解さであろう。すべての人間は本質的な欲望と自制心の間でもがきながら生きている。簡単に言えばこの映画は自分の抑え切れない欲望に対してあるがままに生きた3人の女性を描いていると言える。それは必ずしも賞賛されるものではなく、むしろ世間から疎んじられ反感をおおいに買う場合が多い。そんなことは3人とも百も承知なのだ。それでもそういう生き方でしか人生に「生」を感じられない彼女たちの苦しみをこの作品は悲しく、切なく、濃厚に斬新に描ききっている。この映画の好みや感じ方は観る人間の「欲望」に対する価値観によって大いに左右すると思う。でもきっとすべての人間が多かれ少なかれ彼女たちと同じように悩み苦しむことがあるはずである。世の中のほとんどの映画は人間を描いている。しかし、この映画くらい人間の本質をリアルに描いた作品もなかなかない。とにかく3人の女性、3つの次元を巧みに絡み合わせた脚本の構成力が素晴らしい。その脚本に集った演技がまた素晴らしくジュリアン・ムーアとエド・ハリスについてはなぜオスカーが獲れないのかと本気で疑問になる。すべてにおいて見事だった。人生経験の浅い僕がこの映画を1度観ただけで感じられることはこの程度だろう。しかし再びこの映画を観た時には必ず新たな発見と感動があると確信する。 【スマイル・ペコ】さん 9点(2003-06-02 12:25:42) (良:2票) |
20.好きな系統なんですが、しょっぱなから最後まで死の雰囲気がベットリと強すぎて~…。同じ日に「シカゴ」を見たこともあって「世の中もっと明るく生きようぜ!」と思ってしまったよ。 【たろさ】さん 7点(2003-06-01 21:58:13) |
19.観れば観るほど理解も共感も感動も増す、と思わせてくれるこの錯覚かもしれない快感よ。全出演者の素晴らしい演技を拝めますね。ニコール(ヴァージニア)夫妻の苦悩する様は胸が痛かった。が、演技するのに一番難しかったのは、セリフの少ないジュリアン・ムーアだったんちゃいますか? ニコールのオスカーも、メリルの思わず引き込まれるような熱演(乱演?)も、認めた上で、しみじみと思います。普通はジョンCに100%肩持つとこですが・・私もオンナの端くれでしてジュリアンもちょとわかるわよ、です。 エドとメリルのシーンには涙してしまった、ウ~、、。ジュリアンとエドのノミネート止まりが惜しいくらいです。 千円リピーター割引に納得の 息詰まる難解ムードの劇場内・・・クレア・デーンズ登場で、正直なところホッと・・彼女は清涼剤のような感じ良さでした。★しかし、ミランダ・リチャードソン(静かな思いやり溢れるこのひとの演技が、私は最も好きでした)の役名が「バネッサ」だったため、緊張した雰囲気の中で、ガクッと一瞬コケル場面がありました、偶然だから仕方ないけど、、松浦さんは字幕作成時、笑わなかったのだろか? 劇場では???一瞬唖然となりました。 【かーすけ】さん 9点(2003-06-01 20:42:16) |
18.かなり期待して見に行っただけに、ちょっとがっかりした。俺にはちょっと難しかったみたい。もっと人生経験をつんでから見てみようと思います。 【Andy17】さん 6点(2003-06-01 01:05:51) |
17.三つの時代を交互に描写して脚本じたいはうまいと思うが前半部分は物語の伏線部分なんで退屈。後半は役者もそれぞれうまいので ぐっと引きこませるけど、話じたいが 神経の繊細な人たちのお話なので観た後が気分晴れやかというよりどっちかというと気がめいるかなあ・・・ 【ゆうちゃん】さん 6点(2003-05-31 22:01:57) |
16.何も感じられなかったというのが正直な感想です。人生経験の浅い私には理解できないのか?とか、私ってやっぱり頭悪いのか?と観た後真剣に悩みました・・・。もう一度みてみたいとは思いましたが。時代が違うけどかぶってるようにみせるなど、場面の作り方は良かったと思う。あと、やっぱり俳優陣の力をみせられたって感じ。とくにエド・ハリス。ニコール・キッドマンは別人でしたねー。 【ポサ】さん 5点(2003-05-28 21:21:50) |
15.よく分かりませんでした。妻曰く「男の人にはちょっと難しいかも・・・」だそうです。 【ヒット】さん 2点(2003-05-28 10:00:54) |
14.全編が神経症的なトーンで描かれていて、決して体調の悪い時に観たくない映画です。3人の主役女優を使って3つの物語を2時間枠に詰め込んだのは、やはり欲張り過ぎであり、物語が薄味になっていまうのは当然と思われます。何とかそれをカバーすべく単体の女優陣が熱演していますが、空回り、消化不良気味の感は否めません。唯一嵌り役であったニコールキッドマンの演技は秀逸でした。 【ヒロポン】さん 3点(2003-05-27 13:03:16) |
13.この監督さんは詩のような雰囲気を作りたかったのだろうか?最少限に出してくるのではっきりと分からないようになっている。そのくせ重い表現を次々にぶつけてくる。あの短い中で判断するなら同性愛ということに意味をもたせているのだろうけど、どうもはっきりしないし(一回見ただけでは)、別のとり方もできそうな気もする。なんかあざとい感じがして嫌だ。あと、アカデミー賞を受賞したニコール・キッドマンの作品という感じもしない。むしろ他の役者の方が印象に残る演技をしている。 【フィニート】さん 6点(2003-05-24 22:42:07) |
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12.私の生い立ちが、ちょっと変わっているためと思いますが、本当に感動しました。 【前田 眞人】さん 10点(2003-05-24 15:12:40) |
11.いい映画なんだろうけど、見終わったあと、気分が滅入っているのは「なんでだろー」彼女と2人で見る映画ではないかな。 |
10.言葉ではとても表現できない、感動とは違う何か特別な感情が湧き上がってくる。この作品を見た後の自分の素直な気持ちは、こう言ったところだろうか。これほど濃密なドラマを見たのは久しぶりの感がある。オムニバスともフラッシュバックとも違う、三つの異なった時代を生きる女性たちを交互に描いていく演出方法は、斬新で極めて効果的でもある。本作の彼女たちは何らかの形でリンクしていて、人生そのものが謎めいているという共通項をも併せ持っている。そして、ありのままに生きようとする彼女たちを通して、愛することとは何か。本当の幸せとはいったい何なのか。そして生きていくとはどういう事かといった、人間の根源的な在り様を問いかけてくる。壮絶な生き様を見せつけたE・ハリスの凄味は言わずもがな。さすがに名女優たちの演技も三者三様で上手いが、とりわけJ・ムーアは、個人的には今まであまり買っていなかった女優さんだっただけに、彼女の素晴らしさには目から鱗の思いだ。さらに、心の揺れ動きを要求する演技者に対しては勿論のこと、部屋の隅々にまでも計算され尽くしたS・ダルドリー監督の演出は、品格さえ漂わせて見事と言うしかない。(彼の手に懸かれば、卵さえ演技するのだ!)そして、ヒアリングのお手本になるような英語のセリフの明瞭な美しさは、特筆に価することも付け加えておきたい。 【ドラえもん】さん 10点(2003-05-23 00:22:25) (良:2票) |
9.何をそんなに苦しむのかさっぱりわからん。女性心理理解不能。 【死亀隆信】さん 4点(2003-05-22 22:19:50) |
8.申し訳ない、俺の脳みそでは理解できなかった。「ダロウェイ夫人」読んでないとダメなのかな?出直してきます。 【habi】さん 3点(2003-05-21 23:41:06) |
7.女性にうける映画なのでしょう。でもニコールキッドマンの演技はやっぱり魅力的でした。アカデミー賞にノミネートされるほどの作品かといわれるとそれはどうかなっていう感じ。でも主演女優賞は納得かな。 【ぴーまん】さん 6点(2003-05-21 12:21:36) |
6.さっき映画館で見てきました。なにが言いたいのかよくわからなかった、とにかくつまんねーよ金損しちゃた。 【キャベツ太郎】さん 1点(2003-05-20 18:59:30) |
5.これは俳優の演技にうなる作品です。主演女優3人はむろん、脇役から子役までみな素晴らしいです。特に私が感動したのはジュリアンとエド・ハリス。これを見ていたら、アカデミーの助演男優はまずエドだと断言したでしょう。メリルと彼のシーンは泣けました。時代も場所も違う3人の人生を、うまくまとめて描いた脚本もうまかったんでしょう。そしてメーク。ニコールについては彼女だと見分けがつかないくらいの変身ぶりは承知でしたが、ジュリアンにも驚かされました。未見の人のためにこれ以上は止めておきます。登場人物についてはやや特異な精神状態の設定(みな何らかの心に傷がある?)なので、私には共感とか理解というところまでは行かず、やや消化不良の気がしますが、それを引いてもこの演技陣の素晴らしさに、見終わっても頭の中で彼らの残像がグルグルしています。 【キリコ】さん 8点(2003-05-20 17:46:45) |
4.たぶん、本物の傑作。限りなく「完璧」に近づいた素晴らしい映画だと思います。が、好き嫌いで言わせてもらうなら、正直あまり好みじゃない。内容ウンヌンじゃなく、何だかあまりに作り手の意図するものがことごとく成功していて、それがびんびん伝わってくることが逆にイヤミな感じで…。しかし、そうは言っても、やっぱり素晴らしい! 特にニコール・キッドマン、KOものの見ン事さでした。実質的に主役のジュリアン・ムーアは、やや熱演が空回りしていた感も。メリル・ストリープは、このところ好感もってたのに、本作じゃまた「私が一番うまいでしょ」的名演グセが復活。まあ、この出演者の顔ぶれじゃ、熱が入るのもわかるけどねえ。 【やましんの巻】さん 8点(2003-05-20 13:35:12) (笑:1票) |
3.ものすごくよかった。キッドマンのオスカーは納得です。 【ひろすけ】さん 9点(2003-05-19 23:08:48) |