48.カンヌでパルムドールに輝いた傑作! だそうです。
セルマの現実逃避っぷりは見事でした。その逃避をミュージカル仕立てで表現しています。そちらはそれなりに映像として良かったと感じました。
でもこの映画、現実の方が遥かに非現実で可笑しすぎます。
矛盾のオンパレードで何で?在りえないでしょ!そんな突っ込みで疲れました。
セルマを死刑にしたいという演出意図ははっきりしていますが、何でなの?
セルマは非現実の世界でハッピーになったのかもしれませんが
これ息子のジーンは仮にセルマの気持ちを将来理解する事が出来たとして、幸せなの?
セルマがジーン与えたかった幸せって殺人者の息子っていう烙印なの?
ジーンに必要なのは、母親の存在だっていうキャシーの主張ってそんなに愚かなの?
この映画が訴えてる事って、さぁみなさん、自分勝手に妄想の世界で幸福になろうって事しかない。
対岸の火事として眺めれば、ビョークの歌声、ドグマ的作風、カタストロフィーだからこその愉悦として楽しめるのかもしれないが、感情移入して体感するタイプには絶対受け入れがたい苦痛を刻み付けてくる醜作
そのいずれにせよ、強烈な印象を刻むという意味では凄いと言える作品
10点か0点どちらかに割れてこその迷作ですよね。
パルム獲っただよー凄いらしいよーってノリで人に薦めて、反応を観るのも一興です。