2.生まれて初めて観た映画がコレだったら、思わず「面白かった」ぐらいは思いかねないが、何しろ目新しさが何もない。強いて言うならシャーリズ・セロンは文句なく美しいし、歩く姿や立つ姿などいちいち彼女を絵にする方向でプロモーションビデオでも見せられているのかという錯覚に陥った。ジョニー・デップはこれまでハズレがなかったので、これも同時期公開の「スリーピー・ホロウ」とさんざん迷ってこっちを先に観たのだが、順番的には正解だった気がする。そもそも予告編でオチまですべてさらしてしまうという大らかすぎる宣伝方針にも問題がないと言えなくもないが。まあこの内容で思わせぶりな予告編やられたら腹立ちもひとしおでしょうから、ある意味正直なのかも知れないし、エスエフだから大作なんだろうと思い込む自分の単純さにも非はある。ジョニー・デップの輝かしいキャリアに、未来永劫汚点となり続けるであろう作品。