55.弱冠25歳の若者が撮った、という点を除外して考えても、パニック映画史上でトップレベルのクォリティを誇る作品。姿の見えない巨大サメの影に脅える夏の海水浴場を舞台に、次々と無残な死体をさらし、泣き叫ぶ人々が恐怖に駆られて走り回る前半。孤高の漁師クイントを軸に、科学武装をした青二才の学者と水面恐怖症の警察署長という奇妙なメンバーで大海原をサメ退治に乗り出す後半。老練な漁師は海の男の哲学を語り、水に脅えていた警察署長は英知を駆使して巨大な敵に立ち向かう勇気を手にする。時にはコミカルに、時には壮絶な戦いの姿を、絶妙のバランスで組み合わせたこの作品が、この後どれだけの亜流を生み出したかを考えれば、アニマルパニックという分野を確立するにまで至ったこの作品への支持の高さが伺い知れるというものだろう。実際、この作品から後数年に渡り、クマ、タコ、ワニ、ゴリラなどあらゆる生き物が様々な理由で巨大化し、世界中が巨大生物に湧きに湧いた。こういうことを日本で25歳の若者がやろうとしたら、必ずこの道30年とかいうカメラマンなどが我が物顔で現場を乗っ取り、監督にうるさく指示を出して映画をメチャメチャにしてしまうのだが、そこは分業意識の徹底したアメリカ。スピルバーグの天才ブリもさることながら、アメリカという国の持つ合理性、プロ意識というものにつくづく考えさせられる作品でもある。上昇志向の感じられた頃のスピルバーグは、今とは完全に別人であると言って良いと思うけれど、この頃の活躍はやっぱり無視できないんじゃないだろうか。 【anemone】さん 9点(2003-12-05 02:04:10) (良:2票) |
54.忘れもしない30年以上前の中学時代。 あまりの衝撃に、テレビ画面(淀川氏の日曜洋画劇場!)の前で親父と2人して固まった、あの日曜の夜以降、テレビ、ビデオ、DVD、ブルーレイで何十回観たか知れないこの映画を、ついに劇場にて初観賞! その映画としての面白さは何年経っても(いくら技術が進歩しても)決して色褪せることはなく、間違いなく不朽の名作ってことを再認識。 結局、『怪物』は「サメ」ではなく、当時まだ30歳にも満たない「スピルバーグ」だった、ってことで…、異論は一切受け付けません!! 【チャップリ君】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-05-11 12:15:58) (良:1票) |
53.ほぼリアルタイムに劇場で鑑賞。小学生でしたが、父の海を怖がるように。。。との教育の1つで劇場に置き去りで鑑賞。字幕だったように記憶してますがほぼ、意味分からないが鮫が恐いぞ、喰っちゃうぞってのだけが焼き付き恐い恐いBGMに余計のこと恐かった記憶があります。終盤には私は捨てられたかも…と思って暗くなってましたが、上映終了後父が迎えには来てくれてなんだかホッとしたのを覚えてます。とっても恐かったオヤジと鮫の体験。 【成田とうこ】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-03-08 23:49:24) (笑:1票) |
52.「めっちゃハリボテやん!」などとのたまう友人が多いのが悲しい。この映画のラスト20分ほど興奮できる映画なんて、今だってそうは無いと思うけどなぁ。神懸り的なテンポの良さを誇る編集も相俟って、スピルバーグにはもうこの時点で娯楽作の王者としての風格を感じる。 【j-hitch】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2008-12-11 01:47:27) (良:1票) |
51.「激突!」と並ぶスピルバーグ監督の代表作にして、彼のサービス精神と才能が遺憾なく発揮されたパニック映画の傑作。前半はジョン・ウィリアムズの音楽が有名な人喰いザメのパニック物で、後半は海洋が舞台のロマン溢れる冒険活劇。ひとつの作品で2ジャンル楽しめるわけですから、そりゃあ最高です。(しかも全く違和感なく繋がっている) ところで後半、オルカ号で酒盛りをするシーンがあるわけですが、三人三様束の間の会話がはずむ中、クイント(ロバート・ショウ)のサメ談話が印象的でもうゾクゾクものでしたね。しかも一転して壮絶なクライマックスに繋がるという、この演出の卓抜さ! ! これは「プライベート・ライアン」でも言えることなんですが、ミラー大尉とライアン達のなごむ会話のシーンから一気に怒濤のクライマックスを迎えます。嵐の前の静けさとでも言えばよいのか、この静から動へと切り替わる一連のシーンの描き様がスピルバーグは本当に上手い。 【光りやまねこ】さん 9点(2003-04-26 23:36:18) (良:1票) |
50.これを見てしばらく(今でも?)海は、怖かった。 【Cookie】さん 9点(2002-03-23 17:45:33) (良:1票) |
49.やっぱり思うんですけど、この映画見てると、観客はいつの間にかあの3人と一緒に自分も船に乗ってるんですよね。それで一緒に檻の中に入って、一緒に襲われて、一緒に銃で撃つっていう、、、。船と言う閉鎖感の上で、共に体験するスリル。スピルバーグって人はアイデンティフィケーションを作り出すのが本当にうまいと思う。 【あろえりーな】さん 9点(2001-07-19 10:30:18) (良:1票) |
48.何回見ても怖い~。あの音楽が頭から離れませんっ! 【にょにょにょ~】さん 9点(2001-05-27 02:56:28) (良:1票) |
47.幼い頃、20回は見た記憶がある。因みにトム・クルーズは50回以上見たそうだが・・・ 【SAKIDORI】さん 9点(2001-01-23 12:15:20) (良:1票) |
46.いや~文句なしに面白かった!! 特にラストの20分が 【プレデター】さん 9点(2001-01-04 03:17:20) (良:1票) |
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45.近年のCGに頼ってばかりの映画には出せない恐怖感、迫力がある。 手作り感満載だし、鮫もなんかもっさりした動きでそんなにリアルだとは言えないが、それを逆手にとってあまり鮫を見せないで恐怖を煽る演出が素晴らしい。 男3人が船に乗り込んで鮫を退治しに行くという展開がとにかく面白く、もうグイグイ引き込まれてしまう。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-07-15 22:13:35) |
【Balrog】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-07-20 10:29:06) |
43.脚本、演出、カメラワークどれをとっても素晴らしいと思う。この映画の影響で海で泳ぐのが怖くなった人がどれだけいることか。 【noji】さん [地上波(吹替)] 9点(2012-05-15 08:43:46) |
42.40年近く昔の映画なだけあって映像が若干古いがそれが逆にリアルでサメの恐怖が伝わってきます。名作。ちなみにこれを観て以来、海で泳げなくなり川で泳ぐようにしています。 【mickey】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-03-30 16:53:25) |
41.29歳の若さで、こんなに素晴らしいシナリオができるなんて信じられない。 スピルバーグって、どんな生い立ちなのか、そっちのほうが知りたくなる。 WОWОWで何回放送されているのか、何度観賞しても飽きることがない。 音楽、キャラクター、じわじわ押し寄せてくる恐怖感、全てが完璧。 ハリウッドの名作の一つなのは言うまでもありません。 ありきたりなレビューでスミマセン。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-11-15 23:20:02) |
40.動物(怪物?)パニック映画の先駆けであり、現在に至ってもこのジャンルにおいて本作ほどの完成度を誇る作品は少ない。欲を言えば少し長尺。余分に思えるシーンが無いでもない。 然しながら、シンプルなテーマの中で緊張感を持続させる演出の上手さは、今も古さを全く感じさせない素晴らしい出来。VFXなんて使わなくたって、良い監督が撮り、最高の音楽と脚本があれば、十分恐ろしい作品は作れるという良い手本だろう。 この手のジャンルムービーとして、ほぼ完璧に近い作品だと思う。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-04 20:08:13) |
39.ロバート・ショーの最期が壮絶! 本作の大ヒットにより「グリズリー」、「テンタクルズ」、「オルカ」など様々な亜流が発生した。 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2010-07-18 10:04:10) |
38.小学生の頃、初めてファンになった映画俳優がロイ・シャイダーだった。ずっと署長さんとうわ言のように言い続けていた。作品自体も海が嫌いになるほどの怖さ。 【Michael.K】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2009-03-08 22:44:02) |
37.「海に落ちる=サメに襲われる恐怖」という図式が僕の頭の中で出来上がったのがこの作品だ。海面下を左右にうごめく独特の不気味なシルエット、青い海に広がる鮮血。人間というものは地球上において唯一天敵が存在しないともいえる生き物だが、捕食者の前にあまりにも無力な状況下があるとするなら、海のど真ん中に取り残された時だ。あれは・・・本当にぞっとするね。その現存する潜在的恐怖を見事に再現し、人物描写と合わせて最高のスリラーに仕上げた脚本と演出はお見事としかいいようがなく、これを超える「食べられる恐怖」の演出に成功した映画は知る限り、ない。 【はち-ご=】さん [地上波(吹替)] 9点(2008-02-11 00:00:56) |
36.高評価の映画としりつつ見ても、期待通りに非常に楽しめた。サメの恐怖がありありと伝わってくるその演出、映像どれをとっても秀逸な作品。 久しぶりに「いつかまた見よう」と思わせる映画でした。 【Jane.Y】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-01-27 16:13:13) |