12.張り込み・尾行・追跡・解体の各シーンから迫り来る「犯人を必ずや逮捕する」という素行不良刑事と、「妥協を許さない」という映画監督、それぞれの常軌を逸した執念と仕事へのプライド。唖然とさせられ、敬服させられる私の思いを代弁してくれる相棒の絶妙なキャラクター。どうしようもない結末のやるせなさ。何年経っても色褪せる事の無い忘れじの名作。 |
11.刑事物でアカデミー賞の作品・監督・主演男優の各賞を受賞したことは驚きです。エンターテインメントというよりドキュメンタリーのような乾いた描き方が他の作品と一線を画するところでしょうか。ロケーションが素晴らしいです。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-01-06 01:33:46) |
10.「踊るなんとか」(映画版)みたいに「事件は、会議室で・・・」とか言って上司に噛み付いてもトントン拍子で、事件が解決したりするわけでもなくましてや「ラララ~」みたいな歌が流れてめでたしめでたしなんて事もない、でもなぜか、面白い。狂気すら感じさせる執念で静かに犯人を、追い詰め、やたら熱く悪と麻薬を、憎むまるで「密着!警察24時」でも見ている様な錯覚に落ちいっていると、怒涛のカーチェイスが始まり一流のエンターテイメントを、見ていたことに気付く。ごちそうさまでした。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-06-09 11:09:15) (良:2票) |
9.ドキュメンタリー・タッチの演出とカメラワーク、それまでの映画では描かれなかったポパイ(ドイル)刑事のキャラクターとそれを見事に演じたハックマン、そしてラストの...。どれをとっても最高の出来だと思います。そにしても同時期に出た「ダーティハリー」と共に、その後の全ての刑事モノに多大な影響を与えたのは間違いない。 【nizam】さん 9点(2004-05-26 12:33:19) |
8.フリードキンは駄作も数知れずだけど、これと「エクソシスト」だけでもう巨匠と認めちゃいます!ドキュメンタリータッチの画質と淡々とした展開、伝説のカーチェイス、カッコイイ音楽、そしてあの殺伐としたエンディング...とにかく、たまりません。 【あおみじゅん】さん 9点(2003-12-11 18:07:10) |
7.どなたも指摘するでしょうが、ジーンハックマンがスタントを使わずやってのけたクライマックスの、高架を走る列車とのカーチェイスの凄まじさは、いま見ても圧巻。テレビドキュメンタリー出身のフリードキンならではの、リアルで渇いた映像。NYの寒さがこっちに伝わってくる質感。一緒に捜査に加わってるような臨場感。「正義感」なんて言葉が甘味に聞こえてしまう、ポパイの野良犬のような執念。ロイシェイダーの相棒もいい味。それにしても、こんな刑事がいたら、おっかないぞ。実在の刑事らしいね。 【ひろみつ】さん 9点(2003-10-25 00:19:44) |
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6.ロクに捜査しないでも犯人に都合良くぶつかってすぐにドンパチ、途中オネエちゃんと知り合ったら映画が終わる頃にはちゃっかりいい仲になってる---そんな映画が面白いだろうか(面白いよ)。本作は大違い、私利私欲を離れて、ただもう夢中で犯人を追い詰めていく刑事のカッコよさ! 一種のバカのお話です。いやあ、ワタシもこうありたいもんです。 【鱗歌】さん 9点(2003-08-12 20:17:29) |
5.映像の質感がたまらない。なんでもかんでもマーケティング、細部までクリアでつるピカはげ丸な昨今の映画には望むべくもないタフさであります。デジタル大好きな今の世の中ではもう無理でしょう。程度っつうもんがあるんだけどなぁ。「探偵物語」で岩城滉一の地下鉄シーンがリスペクトしておりましたぞなもしかして。 【モートルの玉】さん 9点(2003-06-20 17:18:49) (笑:1票) |
4.二枚目じゃないのに、かっこいいジーン・ハックマン。カーチェイスシーンより、電車を乗ったり降りたりするシーンの方が好きです。「ブルース・ブラザース」のカーチェイスシーンってこれのパロディ? かなりむちゃな主人公だが、これが実在の人物というのだから驚く。妥協することを知らず、己の信念と正義感のために犯人を追いかける。まさに公務員の鏡である。税金を無駄に使い、だらだらと仕事をする公務員に見て欲しい、いや、見るべき映画だと思う。 |
3.好きな映画です。71年ですが、全く古臭さなんて感じないと思います。カーチェイス等見所はたくさんありますが、特に尾行のシーンが好きです。刑事ものとしてはこれを上回る作品はそうないと思います。 【鮫島】さん 9点(2001-09-19 04:14:16) |
2.あのカーチェイスはやはり素晴らしい。終わり方もなんかやるせなくて、あれが真実に近いと思わせてくれる。 【プリン】さん 9点(2000-11-21 12:01:07) |
1.W・フリードキン監督はポリス・アクションの基本ともなる、それぞれの異なった追跡劇を巧みに描き分けてみせる。地下鉄構内での尾行は常套ではあるけれど、スリリングでしっかりとしたタッチで、又、高架下を高速で追っかけるカーチェイスは、ひたすらダイナミックにと言うふうにである。さすがに興味深いシーンの多い作品で、中でも、尾行中の容疑者が高級フランス料理店で暖かくゆったりと食事をしている間、見張りの刑事たちが凍てついた戸外で足踏みしながら、紙コップのコーヒーをまずそうにすするという、いかにも生々しい程のそれぞれの立場や、さらに人生の一断面をも描いていて秀逸。ショットガンをぶっ放すカッコ良さで売り出した、相棒役のロイ・シャイダーの存在感ある演技も忘れてはいけない。 【ドラえもん】さん 9点(2000-11-19 00:29:12) |