12.友人と美についてあーだこーだ激論を交わしていたグスタフも、タジオの持つ美を前にして成す術もない。掴むことのできなかった美の後をひたすら追い続け、自身の醜い姿をさらし続けるしかない主人公を見て、他人事では済ませられない恐怖を感じます。 【njld】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-12-20 00:54:34) |
11.タッジオは性別を超えた美しさを纏っている様に感じました。これを耽美というのでしょうか?私にはよくわからなかったのですが、この雰囲気は嫌いでないです。頽廃的な感じがして。映像に身を委ねてしまいました。 【kagrik】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-12-16 22:56:46) |
10.「若さと老い」「生と死」「美しさと醜さ」…そういったものを容赦なく対比させて完璧な映像美に仕上げていると思います。ビスコンティの美意識には参りました。この老人にとって少年の美しさは「天使」だったのか「悪魔」だったのか…。ラストの「キラキラ」と「ドロドロ」は生々しい宗教画を見ている気分でした。 【Tweety】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-01-25 20:41:16) |
9.ヴィスコンティ作品というのはあんまり若い時に観るもんじゃないね。わかんないのよ、やっぱり。これは初見は高校生の時でした。ダーク・ボガードがいつもイライラと怒っているのを見てこっちもイライラ。美少年を追いかけるのが気持ち悪かった。たしかビョルン・アンドレセンは公開当時、日本でも話題になり来日までしちゃったのよね。マーク・レスターかアンドレセンか、そんな感じ。再見したのは2,3年前かなぁ、全体を覆う気だるさが心地よかったです。冴えない中年男の視線に気づき、それを弄ぶようなアンドレセンが小憎らしい。あれだけ嫌悪していたにもかかわらず、髪を染め化粧をするアッシェンバッハ。傍目には醜いしまるでピエロだ、でもそうせずにはいられない心情が、なんとなくわかる気がするようになっていました。死に際の汗まで髪を染めた染料が混ざって黒いのよね、あそこまで演出するなんて・・・キツイなあ。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-12-11 14:25:27) |
8.昔、ラジオでふと耳にした音楽に心奪われ、それからずーーーっと探し続けてようやくそれがマーラーの「アダージェット」であることを知りました。しかも、何も知らぬままこの映画を観て。もう、映画の美しさと感激の嵐で終始眩暈クラクラ~。そういった意味でもとてもインパクトの強い映画でした。 |
7.最初は良さがわからなかった。少し気持ち悪いとさえ思ったけど、ひさびさにみてどっぷりでした。年を重ねてわかった映画です。 【omut】さん 9点(2003-06-03 04:11:51) |
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6.また劇場で観たい!と切に願う映画のひとつ。映像と音楽による官能。 【るーす】さん 9点(2003-01-26 21:20:14) |
5.主役のD・ボガートがさすがに難しい役をうまく演じていたと思います。(I・岡田にどこが似てるんだろう?)気難しい芸術家が美少年に憧れながらも言葉も交わすことなく病に冒され思い果たせず死んでしまうなんて、ちょっと現実にはありそうもない話だけれどこれまたさすがビスコンティがリアリティをそれとも夢物語を語ってくれました。あの音楽を使ったということもすごいセンスを感じます。 【Jade】さん 9点(2003-01-26 20:57:13) |
4.フレーズがとても長くってなかなか山場にたどり着かないマーラーのシンフォニーがこの映画にとても合ってたと思います。ビョルンアンドレセン最高~!あれほどの美少年、見たこと無い。それだけでも見る価値は大有り!! 【みちりあん】さん 9点(2002-12-25 17:57:00) |
3.ルキノの傑作、映像美と音楽、そしてルキノの美、人の階級差から出るダークな力、ルキノのキャラはいつも人間として相手にしたくない人ばかりなのだ、冷酷で行動が読めない、頭がいいというのか?軍事関係ぽい人が出てくる。だからダーク、一番怖い人間という動物を、あるがままに描いてるところも怖いが、そこに興味が芽生え、好きになってしまう、自分が怖い、やはり俺は闇が好きなのだ! 【完璧主義】さん 9点(2002-11-14 15:43:26) |
2.美とは何なのか。「美」を追求した映画。こんなにもゆーったりとした映画なのに、主人公の心の葛藤が伺え、まったく飽きることはなかった。そしてあのラストときたら。海にたたずむ少年のきらびやかな光景。あぁ、、、あぁぁ。 【あろえりーな】さん 9点(2002-07-20 23:15:37) |
1.ルキノ・ビスコンティの大傑作。ビヨルン・アンドレセンの美少年ぶりも必見で、今どうなってるのか気になる。ビスコンティの甘美な演出も随所に冴え渡り、ラストのエンド・クレジットまで濃密な時間が経過する。セリフも最小限に抑え、実に絵画的な演出を多用しているあたりはお見事。でもいくつか私には理解できないプロットがあるのでマイナス1点。 【チャーリー】さん 9点(2002-05-26 19:42:25) |