9.巨匠ウィリアム・ワイラーが放つハラハラ、ドキドキの極上心理サスペンス。サマンサ・エッガーの現代風な女子学生も可愛らしくてテレンス・スタンプが若く、 こういうシリアスな役がピッタリとはまってました。 【白い男】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2008-12-20 10:00:17) |
8.屋敷内における犯人と被害者。被害者の心中「生きて此処から帰りたい」は手に取るように解るのですが、犯人の本心が奈辺にあるのかを読み取ろうとしても彼女同様に解りません。物語は二人以外のシーンは最低限にとどめ(各シーンの的確さが見事)進んでいきます。一瞬たりとも目が離せず緊張感に息苦しさが増していきます。解り得なかった犯人の本質が、相手が死ぬかも知れない状況でとった二人の行為の違いで垣間見え、ラストシーンで剥き出しにされます。ここで初めてタイトルの意味を思い知らされ、言いようのない恐ろしさを味あわされます。観る者を捕らえて離さない見事な作品でした。 |
7.男女の違いにより視点も受け取り方も異なる傑作、名作は数多くあるが、この作品ではそれが著しく表われるのではないだろうか。この映画でのテレンス・スタンプ演じる主人公の男、おそらく幼い頃からイジメられたり仲間はずれにされたりで、一人孤独な生活を送ってきたに違いない。美しい蝶の収集だけがすべてを忘れさせてくれる唯一の楽しみなわけだが、やがて一線を大きく越え狂気の世界へ入ってゆく。視線を斜めに反らしややうつむき加減に歩く姿は、男である私の心情からするとむしろ哀れみを誘い気の毒でもある。(もちろん監禁は許されぬ犯罪です) 監督は万人が認める名作かつ大作である「ローマの休日」「ベン・ハー」などで有名な名匠ウィリアム・ワイラー。しかし個人的には、本作を含め「必死の逃亡者」など社会の闇の部分を斬新な視点と切り口で格調高く描き切る作品こそ偉才振りを発揮していると思うし、また好きですね。それは、常人と常人ではない人間(常人と紙一重かもしれないが)とを対峙させることにより生み出される独特の緊張感、そして監督ワイラーならではの異色心理劇、とでも言えばよいかもしれない。本作に於いても、見る者を困惑させる意外なラストは当時斬新だったに違いなく、それはあたかも将来起こるべく犯罪を予見しているかのようである。ラング作「M」、ヒッチコック作「サイコ」などのお手本があったにしろ、サイコ・サスペンスの傑作であることに疑う余地はない。 【光りやまねこ】さん 9点(2004-10-22 15:50:11) (良:1票) |
6.やっぱり風呂場のシーンですね。あのサスペンスは凄い。じっさい心臓バクバクしたもん。 【じゅんのすけ】さん 9点(2003-08-29 18:51:12) |
5.同名の97年版よりは、かなりこっちの方が出来が良いと思います。でもこれって本当に“コレクター”でしょうか? その辺は同名の97年版の邦題がマッチしていますね。「コレクター」じゃなく「ストーカー」の話でした。 【☆】さん 9点(2002-04-14 01:38:37) |
【リコシェ号】さん 9点(2001-12-02 03:12:04) |
3.テレンス・スタンプ演じる主人公の心の闇というか、救われなさに心底ゾッとしました。 【このは】さん 9点(2001-10-30 17:29:53) |
2.これは面白い。そして本当に怖い。ワイラー監督の作品は外さないって本当だ。(ローマの休日,おしゃれ泥棒,大いなる西部,ベンハー)それにしても何かで読んだが,封切り当時主役のテレンス・スタンプがあまりにいい男なので見た女性達が云々・・て本当だったのかな。因みに私は10年近く前,当時付き合っていた彼女にこのVTRを貸したが,「怖かったけど面白かった」という感想しか返ってこなかった・・・。 【koshi】さん 9点(2001-08-18 23:41:56) (良:1票) |
1.サイコホラーの傑作。ヒッチコックのサイコに匹敵しうる不気味さ。しかも,心理描写がきめこまかく,その閉塞感,絶望感が観る者に迫る。原作も読んだが,これまた傑作です。お奨めします。 【バッテン星人】さん 9点(2001-06-26 08:15:35) (良:1票) |