36.主人公は不純な動機でいやいやながら軍に入るのだが、仲間に励まされ責任ある地位になっていく成長シーンが見所である。コマーシャルシーンは、結構皮肉が利いていると思う。 【けん124C41】さん [地上波(字幕)] 9点(2010-12-11 22:36:20) |
35.いやぁ、これはすごい映画を観てしまいました。二時間中だるみなし、期待を大きく上回る作品でした。 先日、引越しをしまして、新居で入浴していた時のことです。小さなハエが側面のタイルに張り付いていました(水をかけたくらいでは死なず、そのくせ同じ場所に戻ってくるアヤツです)。見つけるたびにはたいていたのですが、浴室の扉を開けるたびに目に入るタイルの黒い点が気になってきました。妻が排水口を確認するよう言うので、バスタブの側面を取り外し排水口を覗いてみると、ちょっと想像もつかない数の小さなハエが。そのとき私は全裸でした。ハエと私を比べると、体格では数百倍、腕力では比較にならないほどの差がありますが、彼らがかくも短期間で繁殖し、我が新居に住みついていることに戦慄を覚え、すぐに蓋を閉めました。翌日、会社帰りにバスマジックリンを買い求め、めったにつけないコンタクトレンズとゴーグルを装着し、敵の巣目掛けて引き金を引いたのです・・・・・・。 その際、学生の頃洋画劇場で見たこの作品を思い出したのです。当時は、エイリアン退治をしようとして逆に蹂躙される未来の軍隊モノ程度の認識と記憶しかありませんでしたが、『トータル・リコール』や『ロボコップ』を経由してポール・バンホーヘンという監督が何者か知ったうえで本作を鑑賞すると、俄然面白かったです。全編から匂い立つ胡散臭さと予定調和は現実世界に対する皮肉であり、戦闘シーンはそれを打ち消すかの如くのリアリズム路線で突き進みます。このどうしようもない予定調和と、手足内蔵脳みそが乱れ飛ぶ戦闘シーンのリアリズムが絶妙に絡み合い、本作を稀有なものにしています。 【さめがい】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-11 13:23:44) (笑:1票) |
34.ギャー!悪趣味すぎ!皮肉ばっかり!グロい!気持ち悪い!最高! 【eureka】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-02-17 10:50:52) (笑:1票) |
33.最悪です。全く感情移入できませんし、最低の作り物の戦争がこれでもかといわんばかりに続きます。登場人物のひどさは現実のアホな人を見ているようですし、戦争シーンの悲惨さはこれをこの手の映画でやる必要があるの?っていうレベル。 敵の造形もきわめて気持ちが悪く、主人公たちに一切都合が良くなく爽快感も有りません。おまけにこの映画が発する主張たるや反社会どころか反世界的。バーホーベン監督の悪趣味ぶりが頂点に達しちゃいましたと誰もが感じるのではないでしょうか? だが、だがそれが良い!こんな無茶苦茶な世界にグイグイ引っ張り込まれて、気がつくとかじりついて観ている訳で、挙げ句の果てには置いてけぼりです。前世紀にこういう事をやってしまうと言うのが凄い。こんなことをやってのけるのはバーホーベン監督だけですね。 それにしても、全く対話もせずに世界や人間に無差別かつ無感情に殺戮をする相手には、事情を聞く余地が得られない。でも始めてしまった戦争はどうすればいいの?という至って現代的なテーマを前世紀にやっているのが本当に凄い。原作の映画化の体で完全な自己主張をしています。後方支援もなく不十分な装備の陸戦隊がバラバラと死んでいく、第二次大戦下のドイツや日本を想起させる危ない国を紛争で負担の増すアメリカの姿と対比させます。随所に挟まれた風刺が強烈。 映像とテーマのコントラストが強すぎてグニャグニャな世界。まさにバーホーベン印。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-08-15 11:57:19) |
32.本作ほど「悪趣味」という言葉が似合う作品はない。ただしそれはポール・ヴァーホーヴェン監督への最大の賛辞となる。本作の原作は、右翼的とも評されたロバート・A・ハインラインの「宇宙の戦士」。ヴァーホーヴェンはこの作品の(軍歴がないと市民権を得られない)世界観を茶化す一方、主人公リコが戦わなければならない道理を説く。このため本作は、いったい何を主張しているのかがはっきりしない。 戦争の無意味さと、生存するためには殺し合わなければならないという矛盾。さらに、男女の裸、ばらばらの死体、虫の内蔵、悪趣味なビジュアルが無造作に散りばめられている。そんな混沌こそが私たちの住む世の中なのだ。 ヴァーホーヴェンの皮肉は、自虐でもある。私たちは反省などすることなく、ただそれを黙って楽しめば良い。 とは言っても、本作はエンターテーメントでありながら観客を選ぶ。彼の悪趣味について行けるなら、本作は珠玉の一本となり得るだろう。 【DONG】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-07-26 00:27:13) (良:1票) |
31.人が相手だとリアルだから虫にしちゃえ!バーホーベンがムチャクチャに殺ってくれます。戦争はクソ以下だってメッセージなんだろうけど、その表現の仕方がまた、ひねくれてて良いんだよな~ 【Junker】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-01-27 03:14:28) |
30.バーホーベン作品初体験でごんす。噂には聞いていましたが、グ、グロい・・・観終わった後は疲れ果てて、休肝日にもかかわらず飲まずにはおれなかった。とりあえずバーホーベンさんがとてつもなく悪趣味でいぢわるな皮肉屋さんというのは分かりました。色んな意味で凄い作品だけど、二回は観たくないなあ・・・。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-27 14:25:17) |
29.これでもか、これでもかと迫り来るバグに圧倒されました。あんな虫と戦いたくないよー。 【doctor T】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2006-12-24 23:17:45) |
28.戦場での”最前線”という経験は私には到底(というか絶対)、耐えられそうにない。 私は”歩兵”には絶対なれない。それでも、現実に、いまも、このとき、この地球上で、まさにこの巨大で凶暴な虫(怪物)たちと、まるで変わることのない”敵”と戦っている”人間”たちが存在している。そして大勢、死んでいる。この映画とまるっきり同じように。 現実の”戦場”とはまさにこの映画の死に行く大勢の”歩兵”たちの戦いそのものだ。つきつめて考えれば、あたりまえですが、戦争を起こす人間達は、やりたくってやっているだけですので、”勝手にやれ!”といいたい。わたしは一人で逃げる。 一方、人間として、生まれながらの生活に”宗教”という”動物のある生き方のこころのささえ”を持ったヒトたちが存在する。こういうひとたちとは、やっぱり対立しちゃうんだよえ。何が言いたいかと言うと、あたりまえのことだが、人間も動物も虫も全くおなじ生き物であって、”戦争”なんて、単に、生物の一種の”人間種”が殺しあうだけ行為。単に”サガ”ですから。単純で、苦しくも反面、気持ちがいい、なんでもない、ごく普通のあたりまえの一行為。だから、戦いたい奴らだけが、参加すればいいだけのこと。全くくだらない。巻き込むな!しかし、逃げるっても、まったくおバカな人類は、なまじ、器用貧乏で”核兵器”なんて持っちまったから、次期、地球全面戦争の結果、虫やらアメーバやら魚人やらわけのわからん、つぎの種族たちに地球をあけ渡すことにでもなるんかな?超娯楽、一大スペクタクル超娯楽巨編です! 日本で、絶対つくれない種類の映画。そうか!虫相手だったら、何も歩兵だす必要ねーな!大量破壊兵器で木っ端微塵でいいわけだ。 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-16 23:57:08) |
27.なんと言っても特撮がよく出来ています。確実に1世代前の映画ですが今見てもまったく見劣りしません。如何に技術が進歩しようが最後は職人の腕なのでしょうか?人間が真っ二つにぶった切られるシーンは爽快感満点!それとキャストもドンピシャで、特に馬鹿っぽい主人公がまさに適役。マイケル・アイアンサイドもお約束的なほどにハマリ役。そしてデニース・リチャーズが良い!可愛くておっぱいもデカイ!!! 【追記】でもこれがアメリカへの皮肉だというのは違うと思いますよ。ここまで感情を殺した皮肉が存在したら凄すぎです。 【Robbie】さん [地上波(吹替)] 9点(2005-12-23 19:04:06) |
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26.個人的に、SFはあまり好きではないんですが・・・これはかなり楽しめました。映像もよかったけど、ストーリーもいい! 主人公が今は亡き戦友や小隊長の意思を継ぎ人類のために戦う、ある意味感動作ともいえる。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-01 17:27:08) |
25.SFは大の苦手なんですが、こりゃ面白かった。カルメンだかにマイナス1点 |
24.アクション、恋愛、SF、青春、スポーツ(最初のフットボール)何でもあり。さすがです監督。最後の軍曹のオチが好きです。あんな友情いいな~。 【ストライダー】さん 9点(2004-08-15 12:53:09) |
【センブリーヌ】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-07-27 04:04:07) |
22.まじめな顔して戦争批判してる映画(それをつくっている奴ら)、この映画を見習え! これくらいイヤミがないと、観客に伝わらんし、政治的意図のほうがミエミエで観ているほうが引いてしまう。序盤の入隊するまでがダルかったこと、宇宙船が安っぽかった(意図的としても)ところを除けば、個人的にエイリアン2と並ぶ快作。一見バカバカしくて、よく考えて見ると、っていうのがすきなのよね。。。 【ダブルエイチ】さん 9点(2004-06-16 17:40:46) |
21.「プライベート・ライアン」よりも、容赦のない戦争の恐ろしさが伝わってくる怪作。原作は好戦的で右翼チックらしいが、そのポイントを外さないことで、却って反戦の意味もくみ取れる作品に仕上がっている。 【へろへろ】さん 9点(2004-03-29 15:47:56) |
20.大好きです!人に「オススメは何?」と聞かれると、まずこの映画の名前を出します。何度見ても飽きないし、とにかく楽しい!ただ、最後のシーン、脳天かち割って吸うところ・・・あれが今でもトラウマで・・(汗 ホラーが好きなんで、いろんなのを見てるはずなんですが、なぜかあの場面だけは無理ですね。。 【akoako】さん 9点(2004-03-14 00:20:51) |
19.反戦映画だとは思わないんすよね、コレ…反戦映画作るのも無意味に思ってるような、ニヒリズムが漂ってるのを感じます。まあ『グレート・ウォリアーズ』撮ったバーホーベンだもんね。このヒトのSFは絵的な部分までキッチリ考証されてそうな…というか「これ以上やるとファンタジーだ」という一線を理解してる点が凄いです。これが徹底してるから、特にネタ明かしのシーンを入れなくても「本物の情報」と「捏造された情報」とをキッチリ切り分けできる。さすがは物理学の博士号を持ってるだけあるよなあ…って、これは『トータル・リコール』のレビューに書いた方がいいのか。あと、主役の俳優さんは全くの新人で、「ジョニー・リコを演じるなら俺だ!」と自ら売り込んで医者になるのをやめたそうですが…まさかこんな映画になるとは思わなかったんだろうなあ…可愛そうに(薄笑)。 【エスねこ】さん 9点(2004-03-13 23:12:33) |
18.虫がっ。あんな大群で出てこられたらもう泣いて謝るしかないな。バカでおかしい映画でした。 【くうた】さん 9点(2004-01-09 15:48:50) |
17.悪趣味なだけに苦手な人もいるかも知れない。でもこんな最高な反戦映画は他にないよ。…最高は最高でも「チャップリンの独裁者」みたいな最高じゃない。きちがいな雰囲気に最高だった。白兵戦によって犬死にする大量の兵士、それも画面いっぱいに血糊を飛ばして…。戦ってる相手がばかでかい昆虫というくだらなさ、そして弱いもの(歩兵)がいつも死んでいくという不条理さ、政府による机上の論、虫を踏み殺すのを奨励したり、死刑放映による刺激で民衆の闘争心を煽るマスコミ戦略…何もかもが現実の戦争における巧妙なパロディです。まじ必見♪ |