1.マンの最高傑作の1つになるであろうリアルな戦争映画。
如何にアンソニー・マンが凄い監督かと言うことは本作と「グレン・ミラー物語」「雷鳴の湾」「流血の谷」を始めとする西部劇群を見れば一目瞭然だろう。
戦場における緊迫が常に空気を支配する。ジェームズ・ステュアートの「伏せる」動きも相変わらず絶好調。
伏せて伏せて伏せまくって勝機を見出すマン西部劇のリズムが、ここでも光る。
後にサミュエル・フラーが「最前線物語」という本作に匹敵あるいわ凌駕するほどの傑作を撮っているが、やはり俺は主人公をこれでもか、これでもかと追い詰めるマンの突き詰めたドラマに軍配を挙げたい。
マンの作品は常にアメリカ社会の“歪み”を登場人物の行動によって描こうとしているようだ。