22.この作品は丁度俺が映画を好きになり始めた頃に公開していた作品で、当時から今まで「長そうで難しそうだなぁ」と勝手に考えていてずっと敬遠していました。でも最近になって友人から勧められたので観てみようと思い観賞しました。まず思ってた以上に各エピソードの流れがわかりやすく、色分けされた映像も良い効果でした。個人的にはただ麻薬組織と取り締まる側の攻防よりも撲滅チームの責任者の娘がドラッグに溺れていく姿がとてもリアルに感じましたね。アメリカでは自分と同世代の高校3年生の25%がドラッグ経験があるという事実を知り、驚きを通り越して恐ろしさをも感じました。任務を全うするも組織に翻弄されて表情が変わっていくベニチオ・デル・トロの演技はとてつもなく秀逸で、夫と息子を救うために犯罪の裏ルートにに手を染めていく妻を演じきったキャサリン・ゼタ・ジョーンズも素晴らしかった。この映画での各エピソードの共通点は「麻薬」。麻薬自体は小さな存在ながらもそれを使用する人、商売に使う人、取り締まる人のそれぞれ本人は勿論、その周りの人も巻き込み人生を大きく狂わせてしまう強大な存在である事実をこの作品に再認識させられました。日本の高校生でもよく酒やタバコを常用する輩が多くいますが、その2つにこういった麻薬が加わってしまう時が来る可能性も十二分にあります。この作品を観てそういう時が来ないことを強く願うばかりです。 【エージェント スミス】さん [DVD(吹替)] 9点(2007-02-19 14:21:11) (良:2票) |
21.少しでも目を離すと置いて行かれそうで必死で観ました~。疲れたけど充実感あります。これだけ多くの登場人物とエピソードにもかかわらず、見る側をあまり混乱させないのは凄いです。シナリオが良いこともありますがキャスティングが絶妙ですね。ほとんどの俳優が役の個性にぴったりはまっているし、それに見合う演技をしていると思う。特に麻薬取締りの現場で戦うデルトロとドン・チードルがいいです。デルトロは自然な演技なのに強い感情が伝わってくるというか…2人の悲しげな目が麻薬問題の現実を表しているようでやるせなかった。最後にわずかな救いがありますが、終わりの無いイタチごっこ。報われないと知りつつ戦い続ける男の姿にグッときました。 【Tweety】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-01-23 22:59:10) (良:1票) |
20.この映画は予習が必要かもしれない。無の状態からのスタートだと登場人物がやたらと多いので名前が混乱してしまう。それでも最後まで突っ切って見れてしまうのが上手い。そして膨大な量のシナリオをわかりやすくコンパクトにまとめた監督、脚本家の質に脱帽。物語も現在の世界を真面目に語りつつ独自性を持っていて飽きがこなかった。 【ひで】さん 9点(2004-03-27 00:37:13) |
19.ベニチオ・デル・トロかっこいい!メキシコでの砂埃の舞う乾いた感じの映像が彼の渋さをさらにまして好き。 【にう】さん 9点(2004-02-17 10:30:52) |
18.もうグーの音も出ません。完璧な映画、というのはあり得ないと思うけど、これは限りなくそれに近い条件を満たしていると思う。パラレルに走って行くストーリーが、集結するのかしないのかという期待感さえ抱かせないほどそれぞれに良くまとまっているし、ずいぶんスターを集めたわりには、全員にちゃんと見せ場を作っても全然話がバラけなかった。強烈に印象深かったのはやっぱりここでもキャサリン・ゼタ・ジョーンズとベニチオ・デル・トロ。デル・トロの受賞は当然だけど、キャサリン・ゼタ・ジョーンズをもうちょっと世間にも評価してもらいたい。手元に置いて、何度でも観返して行きたいと思う久々の傑作。ゴージャス。 【anemone】さん 9点(2003-11-22 16:53:30) (良:1票) |
17.(ネタばれあり)うーん・・・この作品は3回観ることをお勧めします。俺も初め観た時は何が何だかわけわからんかった。でもストーリーがつかめてくると、すっごく面白いと思った。特に、それぞれのエピソードがこれからの未来に期待を持たせるような(しかし未だ悪者たちの優勢は続いている)終わりかただったのには、さすがだなと思った。これは間違いなく名作でしょう。 |
16.アメリカに渦巻く最大の問題であるドラッグをめぐる人々の物語を多面的に描く傑作。場面の環境によって画面の色合いを変える手法がとても効果的だった。個性的な俳優陣もそれぞれ印象的な演技を見せており全編にわたり見応えがあった。監督の力量を世界に知らしめた映画だと思う。 【スマイル・ペコ】さん 9点(2003-06-07 16:14:51) |
15.3つの物語が徐々に結びついてゆき、やがてそれが大きな波になるというなかなか良いストーリー展開に素晴らしい役者達。個人的にはグラディエーターより好き。 【ひよっこ】さん 9点(2003-05-18 11:57:26) |
14.カッコイイ!デルトロがいいとこみんな持っていってしまったけど(監督の意図かも)、M.ダグラスもなかなかいいっす。社会派の映画撮る監督が最近少ないと思っていましたが、ソダーバーグはいいかも!エリン・ブロコビッチもそうだけど、この映画もLOOK&FELLはもろエグルストンの写真が動き出したようで、乾いてる。渋い!S.ルメットがおしゃれになって若返って帰ってきた感じ。 【SINN】さん 9点(2002-09-19 19:29:35) |
13.それぞれの俳優さんたちの演技が○。静かなラストシーンも良かったです。 【ちこ】さん 9点(2002-05-02 17:33:51) |
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12.麻薬っていけないね・・・下手な講演聴くよりこっちの方が明らかに分かりやすい。デルトロのたばこ吸いながら車のトランクに入るところがかっこよかった。 |
11.いやぁ、これはまったく完璧に組み立てた映画だと思いますね。複雑すぎて分からないとか、展開についていけない、だから良くない、とかじゃなくて、麻薬問題というものを明確にあらわしているんだと感じました。レイトショーでみたので、人も少なくて、じっくりみたーーって気がします。ビデオでぜひもう一回みたい映画。マイケル・ダグラスはいい! 【ダイヤモンド】さん 9点(2002-03-11 23:34:36) |
【アサリ】さん 9点(2002-02-26 14:22:31) |
9.すごく丁寧な映画。オムニバス形式なのにひとつひとつの物語が繋がっていて、しかもタイミングよく繋がっていて、面白いし、考えさせられる。現在の麻薬取引の状況をそのままドキュメンタリータッチで追っていく。ひとつひとつの物語により映像が特殊だし、細部にわたって細かく作られている。脚本も演技も演出も最高。スティーブン・ソダーバーグは器用な人なんでしょうね。とにかくすごい。かっこいい映画。なんか特別なパワーを持ってます。 【Haley】さん 9点(2002-02-24 20:50:55) (良:1票) |
8.劇場でみてから少し時間がたちます。が、今考えても面白かったと思えます。一本の映画で、麻薬にまつわる問題を多角的に描いているのに、それらが一つにまとまっている。しかも娯楽的要素もたっぷりな点は大満足。ただ、ソダーバーグの映画は画質があんまりすきでない。今回も3つの色わけをしているけれど、その点は安っぽくてすきになれない。でも、他に方法がないんだから仕方がないかな、という感じです。それに、メキシコ編の黄色い画像などは雰囲気にあっていてよかった。俳優は、やっぱりベニシオ デル トロが一番よかったと思う。キャサリンも悪くはないけど、周りの俳優( 例えば、デニス クエイド とか)とのからみがいまいち。もっと、相手を引き立てる演技なら、満点だと思うんだけど。 【れもん】さん 9点(2001-07-26 20:03:29) |
7.私のようにややこしい映画好きには、ぴったりの作品だと思います。麻薬問題の解決に絡めて、キャラクターたちの個人的でさまざまな思惑が含まれていて、すごく深いと思いました。ダグラスの娘のセリフで「アルコールよりドラッグの方が簡単に手に入る」というのが印象的でした。アメリカ社会では、20年くらいこんな状態が続いているとか・…。説明が少ない分だけわかりにくいが、そこは見るほうの解釈に委ねられているのでは? 【みか】さん 9点(2001-06-23 12:07:50) |
6.キャサリン・ゼタ (文字化け)・トロの流し目に、プールで密談とかね)楽しめました。別進行のお話しが絡み合ってまとまっていく様は緊張感をはらんでドキドキ。私はちっとも眠かなかったデス。いやぁ~男同士の友情っていいですねぇ~世の中を変えていくのってこんなところからなんだな。 【はなこ】さん 9点(2001-05-28 11:02:09) |
5.ひさびさに「重厚な」という形容を使いたくなるような力作。メキシコの乾いた映像なんかもそうだけど、全編に渡って流れる不思議な音響などがこれでもかと言わんばかりに画面に渋い雰囲気を醸し出していた(そういえばスタッフロールにB・イーノのクレジットがあった)。それにやはり何といっても、あの眠そうな眼をしたベニチオ・デル・トロの好演。そして彼をはじめとして多数の役者からなる群像劇を力技でまとめあげた監督の手腕にも感服。ハリウッドの大作とはいっても、こういう優れた作家性のある作品が持ち上げられるのは本当に良い事だと思う。 【モーリス】さん 9点(2001-05-25 16:21:42) |
4.麻薬ってのは米国にとって排除するには余りにも根付きすぎているっていうお話。 銃社会と麻薬社会はアメリカの負の宿命の両輪なんだなって思う。 「ミシシッピー・バーニング」なんかもそうだったけど、ストーリーが進んで映画としての決着はついても、大局的にはなにも変わらずに終わってしまうっていう描き方は、題材(問題)の大きさや根深さを感じさせます。 複数同時進行の手法はいかにも流行っぽい感じだけど、こういう骨太のポリティカル・サスペンスがたまに出てくるから、ハリウッド映画もまだまだ捨てたもんじゃないと思えるんですよね。 |
3.期待通りの映画だっだね。 メキシコのシーンでのモノクロ風な画像なんて絶品じゃないかなあ。 3箇所からスタートする話もわざとらしくなく登場人物が交錯するし、監督のセンスの良さが光るね。 【ZATUO】さん 9点(2001-05-12 11:06:44) |