7.傑作。キューブリック作品ではもっともよくまとまっています。しかもキューブリック作品でもっとも人間らしいし。ここまで感情的な作品って、キューブリック作品では例外的ですよね(「スパルタカス」はキューブリック作品ではないと見なして)。しかしラストではあっさりと死刑を執行してみせ、ここで彼はヒューマニズムと決別してみせます。この映画を象徴する展開であると同時に、その後のキューブリックの作風をも示唆する映画史上の重要シーンだったわけです。 【ザ・チャンバラ】さん 9点(2004-06-09 22:04:49) |
6.戦争の不条理、軍隊の不合理などの矛盾点がしっかり詰め込まれており、映像も随所にキューブリックらしさが出ている。初期の作品ではあるがフルメタルジャケットにも負けず劣らずの戦争映画の傑作。 【亜流派 十五郎】さん 9点(2004-04-25 22:58:54) |
5.例によって前半後半、静と動の対比が素晴らしいですね。淡々と進む死刑執行は分かっちゃいるけど見ていて辛い。最後の歌では、もう戦争なんか止めちまえ、と思えるメッセージ性の強さがありました。 【TAIQ】さん 9点(2004-04-07 23:31:23) |
4.「フルメタルジャケット」よりも、こっちの方が個人的には好きだ。キューブリックにしては、珍しくラストで戦争の無意味さ、悲惨さが凝縮され、兵士の抱える悲しみが情感豊かに描かれる。人間らしさを感じさせる点でも異色の秀作ではないだろうか。 【ひろみつ】さん 9点(2004-01-02 23:27:21) |
3.塹壕の中を移動して行く映像が印象的(「シャイニング」の冒頭でホテルの中を案内されるシーンとダブりませんか?)。よく切れるナイフのように鋭利で、冴え冴えとしたキューブリックのスタイルは、この頃から既に確立されていたんですね。それにしてもキューブリックの初期作品は「現金に体を張れ」でもそうですが、まったくムダのない最小限の作りで、どうしてこうも登場人物個々の個性を際立たせることが出来るのか?天才としか言いようがないです。 【黒猫クロマティ】さん 9点(2003-08-07 17:38:41) |
2.遠い昔に見たのであいまいな記憶だがやっぱキューブリックは天才だなぁと再認識。神過ぎるぜ。 【しゃぶ】さん 9点(2002-10-16 19:51:13) |
1.キューブリックの中では一番好きかな? でもまあこの映画では雇われ監督だったからなあ…『非常の罠』の方がいいかな…。それはともかく、アクションシーンが前半だけなのに、見る者を引っ張りつづける後半の政治的圧迫感はサスガ。最後の泣かせは不要だけど、まあこれはカーク・ダグラスの企画した映画だし…ドライに終わらせるわけにも行かなかった事情が仄見えたり。「職人監督としてのキューブリックの最高峰」ってとこですか。 【エスねこ】さん 9点(2002-09-02 00:29:19) (良:1票) |