3.皆さんも口を揃えておっしゃっていますが、この映画のすばらしい点はアンサンブル。
中でも女優陣の演技のすばらしさで、それを生み出した最大の原動力は、脚本&主演のエマのすばらしさだと思います。
そしてもちろん、ケイトも輝いていましたね。
「タイタニック」のときのつまらなさが、ウソのようです。
また、エマの編み出したセリフ一つ一つの完璧さ!
ほんとに、エマってたいした才能の持ち主です。
特に、元ダンナのケネス・ブラナーと違って、「やりすぎでない」点が、ほんとにすばらしい!
記憶では、この映画は離婚後の作品ではなかったかと思います。
それまでケネスからふられていたような派手な役柄ではなく、彼女本来の持ち味であろう地味な役柄での本領発揮を見て、ケネスに対する「本当のわたしはこうよ」という自己主張まで感じてしまいました。
深読みのしすぎ?
でも、そういう見方もまんざら「間違い」じゃないんでは? と思います。
<追記>前々から、本作でエマは脚本賞をとったはずなのにおかしいなと思っていましたが、管理人のたかさんから、原作ものを脚色した場合の賞は脚色賞ですよ、と教えていただきました。
そんな基本的なことも理解してなかったです。すみません。
で、本作はオースティンの名作が原作ですから、脚色賞、というわけです。
下記に記載がないのは、このサイトではまだ脚色賞をデータ対象としてないかららしいです。早く採用してほしいなあ・・・。
エマが主演女優賞だけでなく脚色賞もノミネートされ、かつ脚色賞のほうは受賞したということ、ぜひ多くの人に知ってもらいたいです。
それを知った上で本作の、特にセリフに注目して見てみたら、いかに素晴らしい脚本か、ということに改めて驚かれるのではないかと思います。
私は、自分は女性ですが、実はこういうタイプの女性映画はこれまで少し苦手でした。
でも、本作のようにきちんと作られたものは見応えあるということを再認識しました。脚本のよさだけでなく、東洋人の男性監督が作ったことによって、何か不思議な重厚性が生まれた様な気がしないでもありません。 <再度、追記>その後、脚色賞受賞というデータを付け加えていただいたのですね、たかさん、ありがとう。