8.息子を失ってからの家族の心の動きの一つ一つ全てが、同じ経験を持つ自分にとっては怖ろしいほど共感できるものであり、淡々としていても深く感動する映画だった。ラスト、娘の言葉に笑う3人が良かった。 【こげ茶】さん 9点(2004-10-01 00:24:31) |
7.例えば感動的な映画を観て、例えば学校の卒業式で、例えば近しかった誰かの葬式で、みんなが泣いている中、1人泣いていない人がいる。そういう時にその人を指して、「どうして泣かないの、何て冷たい人」と平気で言える短絡的な人間を、私は全面的に信用しない。私は、あまりにも近しい人が突然亡くなった時、極限の悲しみと絶望の中、涙1つ零さなかった人を知っている。後にも先にも私は、あんなに壮絶な悲哀と絶望を見たことがない。この作品は、よくある泣きの描写を強制的に見せ付けて涙を誘う、観る側を受動一本姿勢に追い込む、あざとい作品ではない。観る側が賢くなり、能動的に行間を読み取るべき作品。行間を読み取れた時、そこには強烈な感動がある。いい作品ですよ。リアルです。非常に。本当は私は、こういう映画をもっと観たいのです。 【ひのと】さん 9点(2004-02-20 23:17:47) (良:2票) |
6.肉親(それもかなり身近な)を亡くしたことのある人には、共感できる映画なんじゃないかな、と思う。息子を失っても世界は何も変わらない。日常生活は淡々と過ぎていく。時には笑うこともある。けれども、心の奥底に悲しみの「塊」があって、ふとした瞬間にそれに触れてしまうと、悲しみが湧き出してきてどうにも止まらなくなる。そして、徐々に何の変化も無い世間とのギャップに苦しむようになっていくが、最後に穏やかな再生への道しるべか示される。肉親を亡くした私自身の体験が、驚くほど類型的に描かれていて「この監督は天才だ!」と思いました。 【ノコギリソウ】さん 9点(2004-02-20 21:56:04) (良:1票) |
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4.自分を責める父親の姿が切なかった。言葉が少なくオーバーな演技がないところが良い。見た人がそれぞれ想像して自分なりに解釈していくことができる。息子のキャラクターが強くないのも、息子のことを知りたいと逆に気持ちがかきたてられる。 【みやび】さん 9点(2003-05-13 00:02:04) |
3.<<ネタバレ?>> パズルを掛け違いながら、そうと気付かずに、彼等は送りだす。そして、静かに残され、また始まってゆく日常と、もう一つのバスに乗って離れてゆく死。ナンニモレッティー、大人になったような。これがヨーロッパ?、、。素晴らしい。でも、ナンニモレッティー、やはり我慢していると思う。また実生活に息子はいるのだろうか? 【ヤスロー】さん 9点(2002-10-27 04:58:32) |
2.ひさしぶりの傑作だと思った。確かに周りの人意見はわかれていた。淡々としていて細かい部分の演出がうまい。同じ曲の同じフレーズが何回も流れたり・・私は観た直後、息子の彼女に新しい恋人ができていたことがこの映画を完成させるプラスの効果なんだろう、と直感的に思った。そう思った人も多いと思う。美しいだけの物語じゃなくて、胸の奥にしみこんだ。 【ようこ】さん 9点(2002-07-06 01:26:19) |
1.私にとっては押さえのきいた実にいい映画でした。傑作だと思います。 【なな】さん 9点(2002-01-30 20:43:50) |