25.北京に旅行して紫禁城(故宮)を見る機会に恵まれたのを機会に、昔見たこの映画を見直してみました。 やはり構成の重厚さはもとより、映像や音楽の美しさといい、最高傑作にあげられると思います。ラストシーンの美しさは思い出しただけで涙が滲んでくるほどです。 溥儀の生涯はかわいそう過ぎます。皇帝から戦犯に転落した劇的生涯というより、むしろ彼は最初から最後まで徹底的に不自由でありいわば囚われ人であったわけです。もう利用されるのはたくさんだ・・・という台詞が胸を打ちます。 西洋というフィルターのかかった中国史であり、実際の姿からはかなり変形が加えられているのだと思いますが、それを割り引いても充分に堪能できる完成度の高い作品だと思います。 【JUNK】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-07-30 06:30:56) |
24.N○Kの大河ドラマなど目じゃないほどの重厚感で、観終わった後は自分が一人の男の人生を生きたかのような気分になる。音楽もよい 【サイレン】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-24 00:27:52) |
23.溥儀に関する特集や文章やら、以後それらに触れるたびこの映像で勝手に脳内変換してしまう。そのくらいのインパクトはありました。 |
22.物語半ばから完全に飲み込まれました。皇帝(天皇)が普通の庭師として働くなんて想像付かない!こんな凄絶な人生があっていいのか!背景や衣装の雰囲気・役者・音楽…どれを取ってもレベルが高い。アカデミー賞9部門…納得です。全長版も見たいなぁ。 一つ文句を付けるなら坂本龍一は役者ではない。曲だけにして欲しかった(笑) 【oO KIM Oo】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-09-13 12:06:50) |
21.何回見ても楽しめる映画っていうのが優れた作品って事になると、やはり高評価を付けなくてはいけないでしょう。映画館で見て、ビデオで見て、テレビで見て、そしてDVDで見る。一体何回見たか分かりませんが、はじめて見た時(多分中学生くらい)には理解できなかった事が、歴史を学んで再び見ると理解できたりして少しウレシかったりもしました。今となっては考えさせられる事の方が多いですが、紫禁城に行った事が無いので実物を一度見てみたいですね。余談ですが、宮中の英語の会話の違和感には今まで一度も気付きませんでした。まぁそれも新たな発見の一つとして楽しめたわけなんですけど。音楽も含めて◎ しかし最近ジョン=ローンてどうしてんでしょ?? 【HLB傭兵】さん 9点(2004-05-07 19:22:02) |
20.何をするわけでもなく、したいことがあるわけでもなく、明るい未来も無い。セリフにも出てくる「観客のいない劇場」という言葉がぴったりの虚無感。贅を尽くしたスケールの大きさがさらに虚しさを引き立てる。他者の都合のためだけに生きさせられた一人の男の哀しい人生をじっくり味わえた。 【ラーション】さん 9点(2004-04-07 12:03:34) |
19.映画の壮大さ・音楽・ジョン・ローンの演技力、本当に素晴らしい!あまり中国史について詳しく私は最初は人間関係がまったく理解できずに混乱しましたが、映画を鑑賞し終わった後にネットなので調べて納得。複雑すぎる家系ですね・・・。溥儀の様な波乱な人生を送った人はいないでしょうね。ラストの切なさがなんとも言えませんでした。 |
18.激動する中国、狂った日本に巻き込まれゆく最後の皇帝・溥儀。隔離された生活を送りながらも、文学を学び、世界に視野を広げた考えを確立し、皇帝として、人間として、雄々しく生きた彼の切なさは、私の想像を遥か超えるモノに違いないだろう・・・。たかだか、半世紀前、幾つかの国が、繁栄をもくろみ、多くの犠牲を払った史実の断片から、知りえた日本人の犯罪には、憤りを覚えずにはいられない。ラストエンペラー・溥儀も、時代に翻弄された被害者であり、一人の人間でしかない・・・。ふと、考えるときがある。もし、日本が侵略戦争をしなければ、(日本人も含め)どれだけの人生が、狂わなかったのだろうかと・・・。溥儀の生涯についても、例にもれることなく考えてしまう・・・。一人の人生の映画だが、紛れもない、激動の時代を描いた傑作である。 【sirou92】さん 9点(2003-12-21 21:57:51) |
17.10年程前に衛星放送で放映された『最後の皇帝溥儀』(中国電視劇制作中心)という幻の(?)作品 ― たしか第二十四話くらいまであったかと思われる。弟の溥傑氏も制作に携わっていた!(どなたかご存知ありませんか?) ― に深く感銘を受け,本作品を観た。溥儀の「人」としての人生はいつから始まったんだろう。切ない。この作品の冒頭がまた非常に良いと思う。 【ロウル】さん 9点(2003-11-24 22:25:33) |
【ビッケ】さん 9点(2003-06-12 23:06:21) |
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【スズメ】さん 9点(2003-05-27 02:16:06) |
14.ジョンローンが主役をやらなきゃぁ、あんなにヒットしないだろう、という感じ。だって実際の溥儀の顔はあれよ!似てなさすぎるでしょっっ!!英語っつーのも何か変に冷めてしまう・・。けどやっぱ良い作品。 【まっきー】さん 9点(2003-05-26 19:45:50) |
13.すばらしい!!この映画見た後、実際に紫禁城に行ったときの感動はひとしおだった。 【ジュモSP】さん 9点(2003-04-07 18:25:04) |
12.この映画を見てジョン・ローンのかっこよさに惚れました。まあそれだけじゃなく、私は感動しました。絶対自分では経験できないこと・・・凄まじい人生を歩んだ一人の男の物語として最後まで飽きさせず、こおろぎシーンでほろりでした。(すみません、カエル、のコメントでは噴出しちゃいました) 【いかみみ】さん 9点(2003-03-01 00:22:40) |
11.「自らの意志で主体的に生きた人物とは思えませんね。常に周囲に流されて受け身的な生き方です。皇帝なら皇帝らしく、旧時代の代表として敢然として敵にぶつかっていくという気概が全くありません」 読みようによってはそうかもしれませんが、後世の人間が一個の人間の生き方をこのように切って捨てるのは、あまりにも傲岸不遜だとおもう。あくまで映画というフィクションの中の人間だけど、彼は「敵」に「ぶつかって」きたくても、できなかったんですよ。そのあたりをきちんと読みとらないと、たとえこの作品が西洋人のオリエンタリズム的まなざしに満ちたものであったとしても、それ前提の上で意味のあるものとして捉えることはできないとおもいます。 【ばるふぉあ】さん 9点(2003-02-20 09:18:42) |
10.私が中学生の頃、めずらしく親父がビデオを借りてきたのが、この映画でした。当時の私に歴史映画は重たく感じましたが、すぐに虜になりました。映画を観るまで溥儀の事はほとんど知らなかったので、とても勉強になりましたし、おもしろくて何度も観ました。 【魚紳】さん 9点(2003-02-18 00:26:27) |
9.確かに,溥儀は関東軍の旗印であり,傀儡だったかもしれない。しかし,辛亥革命の後,北京を,故宮を追われ,上海の租界において殆ど西洋人と変わらない生活をしていた溥儀は,関東軍の申し入れに二つ返事で承諾した。文字通り最後の皇帝としての矜持を持ち続けたからに他ならない。つまり,自らの意志で祖先の地である満州の皇帝の座に着いた,ということが,改めて本作品から痛いほど伝わってきた。自らの意志を持たず,傀儡として不本意にして壊滅的な生活を余儀なくされ,戦争責任を問われ,最後は一市民として死んでいく,という,私にとって,従来の固定観念をすべてではないにせよ,見事に打ち砕いてくれた忘れられない作品の一つである。ベルトリッチ監督による豪華絢爛たる故宮でのロケ,オリエンタルな坂本龍一のスコア,ちょっとかっこよすぎるジョン・ローンの溥儀,「アラビアのロレンス」に「おしゃれ泥棒」は遙かなる過去か?すっかりじいさまになってしまったピーター・オトゥール。どれもこれもが皆印象的だ。史実と違う?勝手に歴史を捏造?ご冗談を。勿論,ラストシーンで最晩年の溥儀が,紫禁城を訪れるシーンなど演出上のフィクションだろうが,歴史認識のかけらもない某大作とは違って,根底に脈打つのは,溥儀の玉座に対する執着と,20世紀初頭の東アジアにおける非情なまでの歴史のうねりではないか,と思う故に,一級の史劇として後世にに残すべき名画の一つと感じた。見応え十分にして一度は押さえておきたい,否おくべき作品。 【koshi】さん 9点(2002-04-13 16:25:30) |
8.反抗の術も知らないままに時代の波にのまれていく、傀儡の哀しさがすごく伝わってきた。淡々としていながら、心に残るものは深い作品でした。 【wood】さん 9点(2002-02-11 16:13:50) |
7.*ネタバレありです*中国に行き、故宮を見て参りました。帰国後、早速この映画を見ましたが、改めてすごいなぁ、と感心いたしました。私が好きなシーンは、溥儀が乳母のアーモを探している途中、座り込んで「分からないな・・・分からないよ」というところで、「アーモはただの乳母じゃない。大切な人だ」というセリフの時の、あの表情!泣いてしまいました。 【勾玉繭羅】さん 9点(2002-01-08 10:53:41) |
6.かなりおもしろかった。スケールの大きさで圧倒するのではなく、細かい人間関係、心理描写がされている。印象に残ったのは自転車のシーン。自転車は自分の力で前に進むことの象徴だよね。でも、そこにはでっかい壁があったのです…。 【鉄コン筋クリ】さん 9点(2001-12-02 03:09:34) |