6.これは良い映画です。日本のサイエント映画は初めてで、チャップリンの映画みたいに音楽がないのに戸惑いましたが、見ていくうちに慣れました。子供が大人の現実を見て一歩成長する、というのが主なテーマでしょうが、親の上下関係が子供の人間関係にも影響を及ぼすというのがもう1つのテーマだと思います。このテーマは扱うと重くなりそうだけど、会社の偉い人の子供が威張ってなくて(というか、威張るだけの知恵があるほど大きくない)すっきり見られるのも好印象。昔ほど子供が親の身分や偉さに縛られなくなったという点で、人間関係の希薄化も悪いことばかりではないと思ってしまいました。 【川本知佳】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-06-08 07:24:45) |
5.既に皆さん、書かれてますが本当に面白い。日本の映画でサイレント映画があったんだ!しかも音楽も一切無いのに面白い。サイレント映画の特色を見事に生かした小津監督の手腕はお見事としか言いようがありません。子供の眼から見た大人達に対する皮肉をたっぷりに描き、しかも徹底したリズミカルな動きと少ない字幕だけでこんなにも可笑しく見せてしまうその凄さ、さすがは小津監督です。参りました。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-15 20:14:06) |
4.日本映画のサイレントを生まれて初めて拝見しました。今まで僕が観て来たサイレント映画はチャップリンだけだったので、観る前は正直期待よりも不安の方が上回っていました。そして映画が始まった途端に僕は戸惑いました。その理由(わけ)は馬鹿らしいのですが、完全な無音無声だったからです。今まで観て来たチャップリンのサイレントにはとりあえず音楽がありました。音楽があるのとないのではこんなにも違うものなのか…と軽くショックをうけました。音楽の全くない部屋の中で、音の流れないテレビと一対一で無言で向き合うのは、何故か気まずさと恥ずかしさがありました。笑)こんな事は初めての経験だったので凄く戸惑いました。しかし、ストーリーが進むに連れて無音無声である事をすっかり忘れていました。そして気付けば画面に釘付けになり、のめり込んで観ている自分がいました。さらに、始めは字幕の出ないボディーランゲージのような演出にあんなに苦戦を強いていたのに、終盤ではしっかり理解できている自分自身にとても驚きました。そして鑑賞後はいつもの小津作品と何ら変わらない気持ちの良さに浸っております。振り返ってみると本当に凄い映画であり、素晴らしい事が身に染みてわかりました。やはり、この小津作品もサイレントだらかと言って、音のある小津作品に一歩も引けをとらない程完成度の高い、素晴らしい作品でした。 【ボビー】さん 9点(2005-02-16 21:16:37) (良:2票) |
3.最初「おいおい古すぎだろ・・・・(汗)無声だし、とって”ゐ”た、とか書いてあるし」とひいていた。が、いつの間にやらぐいぐい引き込まれ「アハハハハ・・・・」と、楽しみました!いい物はいいって、使い古された慣用句だけど本当だねえ!お父ちゃん挨拶してきた方がいいよ、で父親を許した子どもたちにじ~ん(*^^*)しかしこんなの見てると、またしても「若いのに渋いねえ~」っていわれちゃうなあ。まあいいか。 【かなかなしぐれ】さん 9点(2003-12-06 08:22:13) |
2.子供から見る大人社会が繊細な子供の視点でうまく表されている。こういった子供映画はマジ好きだな。すっげー古いのに観てて全然飽きない。 【たましろ】さん 9点(2003-10-13 20:26:59) |
1.どこにでもいそうな家族の、他愛無い物語。当時の父親・母親像が垣間見える。ちょっとお父さんが可哀想だったかな。子供は純真無垢だからね。 【さくら】さん 9点(2002-07-27 23:00:23) |