25.戦争は愚かで滑稽なものと、とても見事に描いている。セルビア側とボスニア側は元より、国連軍の頼りなさやマスコミの功罪もとても巧く織り込んでいる。ドイツ人とフランス人の描写を含め、随所にユーモアも混ぜ込み全く飽きさせないものの、終始随分とシニカルなテイスト。内戦て戦争てどういう意味があるのよ?と思うと同時に、だから内戦て戦争てこういうことなのよ、とラストシーンが象徴しているのだと感じました。傑作です。 【泳ぐたい焼き】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-03-08 20:18:48) |
24.突き放したラストが秀逸。あのラストが、戦争についてのやるせなさを感じさせる。途中もどうなってしまうのかと目が離せない。 【サイレン】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-15 09:24:54) |
23.あの二人が、あの時、仲良くなれたら、きっとそんな感じで戦争はなくなり世の中は平和になっていくのでしょう。でも、ヨーク考えると、あんな状況であの二人が仲良くなれるわけない。だからこの戦争はおわらないんでしょう。それくらい平和って難しいことなんですな。報道陣が一番無関心で最前線の連中に感情移入している我々にはうっとうしい存在に見えるが、かれらがテレビで世界にブロードキャストすることによって彼ら最前線の皆さんは存在が確認できる。その網にかからない人たち(この場合地雷男)に一番の悲劇があることを知らず。くだらねえ。 |
22.いがみ合う兵士達・国連軍・マスメディア、すべて虚しい。そして戦争映画を鑑賞している私も、映画内の取材陣と同じなのかも。自ら当事者として悲惨な体験をしているにもかかわらず、あくまでも中立的な立場で描ききった監督の真摯な姿勢に頭が下がる。 【NIN】さん 9点(2005-03-28 11:13:10) |
21.何とも救われないラストだった。戦争の虚しさ、悲惨さをここまで表現した映画はなかなか無い。 【腸炎】さん 9点(2004-04-08 17:29:06) |
20.半年続いた禁煙を断念してしまった作品。あまりにも美味しそうに煙草吸うんだもの・・。しかもあのラスト!吸うしかないでしょ! 【ポロコ】さん 9点(2004-03-14 20:32:19) |
19.これほど余韻を残した映画は初めて観た。エンドロールを観ながらしばらく固まってしまった。地雷を背にしたまま助からない恐怖を突きつけて終わるラストシーンの出来の良さで評価が決まった感がある。決して反戦に重きを置いた映画とは言えないが、この戦争を始めたのはお前の国だ、と言い合う場面やお前が刺したから撃つんだというこの二人の人間の論理が、戦っている二つの国の縮図と交錯して見える。戦争状態でなければお互い隣町の住人同士であったのに。遠い国の戦争も生に近い映像を茶の間で見られる事に慣れつつある現在だが、放送局での指示が最前線まで飛び、カメラのレンズが苦悩する兵士の目の前まで迫る様な戦場での報道のあり方に問題提起もしている。観る者の心を揺さぶる素晴らしい映画。 【WEB職人】さん 9点(2004-02-29 21:58:36) (良:1票) |
18.あのラストはとにかく重い。他の戦争映画のような迫力さは全くないが、あの静寂の中で取り残されるラストってのは、派手な戦争映画以上に余韻の残る終わり方だった。こういう映画って珍しい。人間とは何か、戦争とは何か、全てにおいて皮肉って描いている。その分伝わるメッセージも強烈だった。 |
17.新しい感覚の戦争映画。今までみてきた映画の中でもとても心打たれた作品である。戦争というものがどれだけ無意味で馬鹿げたことであるかが心底伝わってきた。爆薬とかCGを使わないでもこれだけの戦争映画を作れるんだとみんなにみて欲しい作品! 【miha】さん 9点(2003-11-11 15:48:01) |
16.素晴らしい。笑えない笑いと、前線で戦う人だって普通の人間なんだと感じさせられるリアリティ。多少会話は成立して、この二人分かり合えるのかも、友達になるのかも、と少し思った私はやっぱり戦争を知らない。憎しみの根っこはかなり強い、「案外話せる奴じゃん」で済むならとっくに戦争なんて終わってる。そんなに嫌な人間なんてそうそういないもん。しかも民族とか団体単位でなんてなおさら。ラストはそれを如実に表すものだった。 【らいぜん】さん 9点(2003-11-02 22:06:02) |
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15.相当参ったし、相当色々考えた。すごくダイレクトに響く、映画だった。 【戦慄の右クロス】さん 9点(2003-10-20 12:53:23) |
14.余計なものをいれず、見る人にストレートにぶつけてくるすごい映画。ラストシーンは一生忘れないと思います。 【いざ、ベガス】さん 9点(2003-10-12 14:19:53) |
13.久々に戦争映画を観て心から虚しい気持ちになった。ボスニアもセルビアも国連もマスコミも戦場で殺し合う兵士達も、戦争にまつわるものは全てクソだと監督さんは言いたいんだろうね。戦争に英雄なんていないし、美談なんかあり得ない。 【C-14219】さん 9点(2003-06-18 07:25:26) |
12.相手が殴りかかってくるから自分も殴るとか、相手が銃を構えるから自分も撃つとか。でも自分だったらって考えると、やっぱ撃つのかな。戦争はよくないからやめましょうなんて、軽々しいものでもないけど、でもやっぱり虚しい。相手の国に、めちゃめちゃ気の合う大親友になれる奴がいるかもしれないのにね。つーか、今も世界中で紛争とか続いてるのに、のん気にこんなこと書いてる俺って?なんて、罪悪感すら感じます。観てよかった。勉強します。 【バンカツ】さん 9点(2003-06-11 14:16:30) |
11.はっきりいってみた後気分が重くなりました。でも忘れられない映画です。考えても誰が間違っていて、誰が正しいのか答え見つかりません。 【ホワ】さん 9点(2003-05-20 11:45:45) |
10.チキの心情の変化が一番目にとまった。最初はニノのことを殺さないなど情がある人間だったのに、途中では自分の利益のためにニノの足を撃ってしまい、最後は殺すことしか考えられなくなってしまった。戦争とはそういうものだと思う。戦争はいとも簡単にすべてを変えてしまうんだなと思った。 【とむ】さん 9点(2003-05-19 15:20:32) |
9.爆発や特殊な効果などなくてもこんなに面白い映画がつくれるんだなあと思った。はらはらしてみました<ねたばれ>まさか撃たれないだろう,まさか,そんなことしないよねってなことが(故郷の話で共通の女の話までしたのに)行われてしまって,戦争なんて経験ないけど,戦争ってこんな風になってしまうもんだろうかと感じた。後,彼等の戦争の歴史をもちっと勉強しておくべきだった。 【蝉丸】さん 9点(2003-04-21 21:41:59) |
8.ただただ見入りました。見た後、なんともいえない気分になってしまって、地雷の埋まった彼が流した涙が大変印象的でした。喜劇・・・とは思えませんでしたけど、久々に見ごたえのある映画だったな、と思います。二日前にパールハーバー観たばっかだったので、眼から鱗~な気分。 【アルパチ夫】さん 9点(2003-03-21 13:54:47) |
7.すげえまとまった映画だと思う。全てに意味をもたせていてけして独りよがりになっていない。傍観は助長と同じ。あの兵士をただ見守ることしかできないラストは僕らおあり方までにも疑問符を投げかける 【えたひにん】さん 9点(2003-03-17 21:36:39) |
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