4.「会議は踊る、されど進まず」のウィーン会議、ロシア皇帝を会議に出席させまいとする宰相メッテルニヒと方や替え玉を使って対抗する皇帝、侍従や側近らを交えてのやりとりがおもしろい。これはアメリカのミュージカルでなく、まさしく洒落っ気たっぷりの欧州オペレッタ。昔テレビ?で見た映画だけど、DVDで再鑑賞してあのときの感動が蘇ってきた。 【ESPERANZA】さん [地上波(字幕)] 9点(2014-10-11 00:34:56) |
3.学生時代、火事になる前のフィルムセンターで見たのが初見です。素敵な映画ですね。リリアン・ハーヴェイが実に魅力的です。何度みても「ただ一度だけ」のシーンでは何故だか涙があふれます。驚異の長回しもさることながら、沿道の人たちが心から嬉しそうに手を振る姿とメロディの楽しさがあまりにも感動的です。決して明るい時代ではなかったと思うのですが、よくこんなにも美しく楽しく明るい映画を作ってくれたものです。 【ダダ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-22 00:45:09) (良:1票) |
2.この1曲、"ただ一度だけ"胸躍る永遠のメロディ。何度観ても心はずむ、あのシーン。大切な宝物のような作品。 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-16 23:20:18) |
1. 米にミュージカルあれば、欧にオペレッタありき。十九世紀初頭のヨーロッパ再編を討議せんと開かれた1814年(受験生当時、”祝い夜までウィーン会議”なんて語呂合わせで暗記したっけナァ…)のウィーン会議を背景に展開する何とも洒脱な映画である。各国の思惑が錯綜し紛糾、連夜の舞踏会でお茶を濁すオーMYガッ!な状況にプロイセン代表ハルデンベルクが漏らした一言「会議は踊る、されど進まず…」が本作のタイトルの由来。最大の見所は既にどなたも触れている「ただ一度だけ」のメロディに乗っての長い長い馬車の移動撮影(名手カール・ホフマンによる驚異のワンカット!)だが、個人的には狡知に長けたオーストリア宰相メッテルニヒを絶妙に演じたコンラート・ファイトの名演も推したい。史実のメッテルニヒもかくや、と思わしめる説得力は流石!ウィリー・フリッチュ演じる露皇帝アレクサンドル1世の粋なダンディズムも今時のアクターにはチョット出せまい。ま、こちらは史実の姿と違い過ぎるのが御愛敬だけど。初監督でコノ名作を生んだエリック・シャレルの鮮やかな手並みと可憐な歌姫リリアン・ハーヴェイに敬意を表して…9点。戦前のドイツ映画は秀作揃いですなぁ…!! 【へちょちょ】さん 9点(2003-07-21 07:53:15) (良:1票) |