7.↓【longsleeper21】さん、なんとうらやましい。これをタイムリーに(もしくは同時代に)観れるっていうのは、いいなあ・・10年近く経ってからビデオで観たのとではまた随分違うんだろーな、と羨ましく思います。雰囲気、映像だけについ目が向けられがちですが、単純に面白い!というのもこの作品の魅力です。 【タマクロ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-02 12:41:32) |
6.20年ほど前、すごーい小さな映画館で観客が私1人、という贅沢な状況で鑑賞いたしました。輸入レコード屋さん(レコードです!レコード!)で必死にサウンドトラックを探して宝物のようにして聞いておりました。 |
5.表のストーリーは陳腐だし、四半世紀も前のフランス的ギャグは、「あっと驚くため五郎」的だし、、、、、映像の斬新さ、革新性は、60年代、70年代の映画を丹念に見てきた人でないと、おそらく理解することは難しいのだろうし、、、、。(ちなみに、私には判断できません)、、、そうした点からは、博物館でしか価値が見いだせない作品と思われても仕方ないでしょう。だから、映画は消費されるべき娯楽だ、と考える人は見てはならない作品だと思います。でないと、ピカソを見て、なんじゃこりゃ、というのと同じになる。(もちろん、それも一つの判断ですが)、、、、、、、私が個人的にこの作品が素晴らしいと思うのは、1. 作り手が映画を、音楽、絵画とおなじ芸術だと考え、2. 芸術がどのようにして成り立つのかが真剣に考えられ、様々な実験が行われている、と思うからです。、、、、、、例えば、なぜ主人公は郵便屋なのか。、、郵便は人々のコミュニケーションの象徴です。そこからモダンな社会でのコミュニケーションのあり方が問題視されていることがうかがえる。そして彼の部屋の造形。またバイク、ローラースケートといった新しい道具たち。、、、なぜ衣装を盗み、返すのか。それはfetishな発想と芸術とを区別したいから?、、、、そして歌姫はなぜレコードをださないのか。それは芸術が人と人とが共有する場の中で、共感のコミュニケーションとしてしか成り立たないと考えているからではないのか。などなど、、、、、、、このような点では、この作品は、普遍性を持ち、常に新しい作品だと思いました。とにかくこの作品はアートです。 【王の七つの森】さん 9点(2005-02-22 09:56:40) (良:1票) |
4.ジャン・ジャック・ベネックスの中ではこれが一番好き!ふたつの録音テープを巡り、警察とギャングとアジア人の海賊版を扱う怪しいけどなんかヘンな二人組みが絡む。そのテープをふたつとも所有するジュールがこの三者に追われることになるわけです。録音テープの声の主、ひとりはこの世から抹殺されもうひとりは自分の声を客観的に聞いたことがない、録音テープの存在さえ知らない。その黒人歌手シンシアに憧れ、追っかけをしているジュール、楽屋を訪ねた際に彼女の衣装をくすねる。その衣装を体に巻きつけシンシアの歌声に恍惚状態のジュール、黒人娼婦に衣装を着てもらうジュール、異常といえば異常だけど切なくて憎めない。ここでも声と衣装だけで本人は不在だ。これがこの作品のポイントなのかな、確かに存在しているのにそれを証明するものが不在とでもいったらいいのかな。後半シンシアとジュールがあてもなく歩く明け方のパリの街が美しい。声の主シンシアと一緒に録音テープを聞くラストはやっと不在が存在となったかのようだ。犯罪絡みのテープと黒人歌手への愛の証のようなテープ、これをめぐってサスペンスと愛の物語が同時進行していく。サスペンスのほうはあんまり期待しないほうがいいけどね。でもこっちに絡むリシャール・ボーランジェがなかなかシブイです。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2003-12-08 09:23:35) |
3.瀕死のジュールにベトナムの少女が語る不思議な物語が印象的。めくるめくような映像のマジックに見るたび何度も酔いしれる。 【mimi】さん 9点(2003-11-16 19:20:37) |
2.この作品でもリシャール・ボーランジェが渋く極めてますね。悟りまで開いています。フランス映画独特のマッタリ感を心得ている方には堪らない作品でしょう。夜明け前の静寂を上手く使っていて、観ているこちらもリラックスしていく作品ですね。。。ゆったりとした時の流れを感じられる点では、「上質のフランス映画」と言えるのではないでしょうか。 【ムトゥ】さん 9点(2003-09-10 07:38:58) |
1.好きな映画は、たいてい「わけのわからない迫力」のあるものなのだが、この「ディーバ」は例外。非常に真っ当な作りである。というより、ほとんど完璧な作品といってもいいのではないだろうか。サスペンスでもあり、ロマンスでもあり、ドタバタコメディでもあり、刑事ドラマでもあり、青春映画でもある。さまざまな要素を詰め込みつつ、一本スジの通ったストーリー展開。緻密に構築された端正な映像。ディーバと主人公との恋にリアリティを感じられるかが評価の分かれ目だと思うが、さすがにそれを感じられない無粋な人はここにはいないようで、嬉しい限り。フランス映画にありがちな、「話のわかりやすさよりも画の美しさを優先する」部分が見られたことだけが減点事由。そこがフランス映画のいいところ、という人もいるとは思うが。 【山の木屑】さん 9点(2003-08-01 21:07:29) |