4.脚本のアイデアと映像マジックで言えばこれはもう素晴らしくて、傑作と言ってもいいのではないか。
本物の映像に紛れ込んだりしてるが、その自然さはうっかり騙されても不思議でないくらい違和感がない。
この映像は確かにフォレストガンプより先んじてるし、こちらのほうがより賞賛されてもいいと思う。
徹底的にドキュメンタリーっぽく凝った作りが他にはない面白さ。
周りの環境に同化するあまり自分自身を失ってしまうというゼリクは自分を取り戻してからこう言う。
「自分自身になることだ。ここは自由の国アメリカだ」
アメリカに移住してくる人々はこの土地に順応して溶け込んでいかなくてはならないが、同化するあまり自分自身まで失ってしまってはいけないとのメッセージも込められている。
ウーン、、こういうとっぴな発想をするところが常人とはケタが違う。
最近見た数本だけでもアレンが天才的な映画人と言われるのがよく分かった。