4.飛行機が一日遅れることになり家に帰った夫と、家出から戻った妻が一緒にお茶漬けを食らう。「夫婦とはお茶漬けの味なんだよ」という名言にはコメントを控えるとして、一緒に台所に入って、出て行くときにはスリッパを脱ぎ散らかすところとか、小津はつくづく目がいいなと思う。 ラスト30分の緊張感はそこらのサスペンス映画どころではない。ラストのお惚気シーンには緊張感こそないが、妻の着物が急に質素になっている所とか、カットが変わって、妻の腕の組み方が上下入れ替わっていて時間経過を感じさせる所とか、全てに心を配る小津映画らしさがよく現れている。そういった細かなディテールへの心配りのおかげで何度見ても何らかの発見がある。そういったところが、なんとなく宮崎アニメに通じてるなと思う。 |
3.カロリー軒の看板が可愛い(笑)。鶴田浩二はうまい店をいっぱい知ってるね。笠智衆もいい味出してる。夫婦二人でご飯の準備をするシーンが丁寧に描かれてていいですね。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-08-20 21:32:55) |
2.疲れて帰った日はお茶漬けがうまいんだよねえ、毎日お茶漬けでもいいくらい好きだからなあ、ブッカケ飯もうまいんだよなあ、禁止されたら困っちゃうよ、ホント。前半はコミカルで小津作品の中でも一番面白かった。一転、結婚何十年目にして始めてお互いをぶつけ合い本当の夫婦になる二人。見合いとか恋愛とか関係なく、ぶつかりながらも人間として相手をいかに尊重しパートナーとして生きてゆけるか、年をとっても愛のある夫婦ってのは理想ですね。ただこの夫婦、子供いないし、裕福だから説得力が無いかも。 【亜流派 十五郎】さん 9点(2004-02-18 02:54:57) |
1.小津映画の中で上流ものって好きです。全体的にとてもおもしろい。木暮実千代いいです。高飛車な感じがいい。淡島千景もいい感じですね。最後のお茶漬おいしそうに食べてます。そういえばお茶漬って食べた記憶があまりないなぁ。夫婦はお茶漬の味かぁ。 【バカ王子】さん 9点(2004-01-17 23:49:02) |