1.こんな濃密で深みのある作品を撮るなんて加藤泰、すごいたい!!!冒頭の仁義を切るシーンもさることながら、化け安との花札勝負での藤純子の札さばきを色々な角度から捉えるショット、或いは線路下での高倉健との雨のシーン・雪のシーンの瑞々しさ、熊虎親分颯爽と登場!→久々のお竜さんとの再会に思わずほにょ~ん→悪人たちを前にしてキッ!の楽しさ、西部劇を彷彿とさせる、任侠ものには珍しい馬車での逃亡シーン、出番は短くとも十分魅せる清川虹子・待田京介の存在感、母を亡くした少女を励ますシーンの叙情性、静と動のリズムがビシッと決まる殴り込みのシーン、勿論忘れちゃならない、熊本弁が実に耳に心地良い藤純子の可憐で凛とした佇まい。つまりは殆どが名シーンと言っても過言ではない。もぉ、ちびっちゃうほどゼータクな映画ぶぁ~い!