16.大人のファンタジーなのでしょうね。実際ありえないけど自分の心の中にもこんな感情あるし。 おかしくて悲しくて泣けてしまいます。音楽もすばらしい。 【かじちゃんパパ】さん 9点(2004-09-06 12:56:25) |
【zero828】さん 9点(2004-02-25 20:36:27) |
14.ルコントの女性に対する想い、もっと言えば信仰のようなものが感じられた。彼にとって女性は太陽であり、蜂蜜であり、何より闇である。そして愛しく感じながらも、決して理解できないブラックボックスのようなものだと考えているのかもしれない。だから、手を入れて触るのだ。彼は女性の服を脱がせたりしない。目を瞑って服の下に手を差し込む。そこにあるのは柔らかな、丸みをおびた体。目を瞑って、その手に感じられる世界がその全てである。マチルドを失ったアントワーヌはどうやって生きていくのだろう?シェーファー夫人が亡くなったとき、彼には新しい髪結いの女性を探す夢があった。しかし、今の彼には10年という長いマチルドとの思い出ばかりしか残されてはいない。ルコントは何も語らずに物語を終える。語るべきことは何もないと言わんばかりに。この映画は、まさに傑作と呼べる作品であろう。 【fero】さん 9点(2004-02-15 19:20:17) (良:2票) |
13.今まで観て来たラブストーリーの中で唯一無二、恋人たち2人の両方とも心から好きだと思った作品だった。この2人程「ああ、いいなあ。この人たち大好きだ」と思った恋人たちはいなかった。なぜかは分からないけれど、きっと私の琴線にひどく触れたのでしょう。表面的には穏やかでも、内には激しい思いが渦巻いている、私はそんな映画が好き。この作品も「ベティー・ブルー」とかと本質は一緒なんです。根っこの部分はとても激しい。2人の愛はいつか必ず「恋愛」から「家族愛」へと変容するであろうこと、それを見越した妻。それに耐えられなかった彼女。彼女は自分が「女」であることを大切にしたかった。そしてついに「女」であるまま逃げた。妻はある意味勝ち逃げをし、夫は静かな喪失感と共に残される。あのあまりにも切ないラストは、いつまでもいつまでも心に残る。私はDVDを持っているのだけれど、買ってからはまだ1度も観ていない。こういう作品はなかなか気安く観れないのです。 【ひのと】さん 9点(2004-01-16 15:54:40) (良:1票) |
12.主人公が少年時代に父親から言われた言葉を反芻するところが大好き。「物でも人でも,強く望めば必ず手に入る。失敗するのは望み方が弱かったからだ。夢はいつか叶う」… こんな感じだったかな。視角・嗅覚・聴覚・触覚に訴えてくる作品だから,強烈な印象なんだろう。ラスト,妻の行動には共感できる。 【ロウル】さん 9点(2003-11-06 13:14:43) |
【虎尾】さん 9点(2003-10-19 17:52:11) |
10.これがもしハリウッド映画だったら、あのエンディングは酷評されていたことだろう。逆にそれほどハリウッド映画のハッピーエンドに毒されている時代なのである。この独特の理不尽なエンディングはフランス映画だから可能な訳であり、それがこの映画を印象付けている部分でもある。最初滑稽だったあのダンスが最後には悲しくも見えてくる。そんな手法のルコントに満点をあげたいと思ったが、「仕立て屋の恋」を見た後に少し評価が下がってしまった。個人的に好きなのは2人の仲睦まじいシーンが延々と続くところ。そういう穏やかな流れはエンディングへの伏線かもしれないが、そうではないと考えることもできる。 【デヘデヘ】さん 9点(2003-09-05 17:41:08) |
9.いい歳になって観たせいか、私は女房の気持ちがわかります。というよりも、『ルコント、なんで知ってるの!?』って感じ。今が幸せすぎると、あとは幸せは減るいっぽう、非常にネガティブな思考回路を持ってはいますが、それでもひとは生きていかねばならんのです。 【Bridget】さん 9点(2003-08-12 01:29:34) |
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8.昔、髪結いの亭主好きでしょ?と言われて、見た映画です。詩的な感じがします。恋する気持ちを、とても柔らかく温かく、そして悲しげにも表現しているのではないでしょうか。詩の中だから、映画の中だから表現、感動出来るものなのでしょうか?私はそうではないって信じたいです。余談としては、アントワーヌが田中邦衛とダブって好きですね。 【風太郎】さん 9点(2003-06-13 02:49:19) |
7.ルコントの映画の中では一番のお気に入り!切ない系の映画ってなんでこんなに引きつけるんだろう?ルコントは天才だね。ルコントはメジャーではこれが初作だっけ?あまりに偉大すぎた作品のためか、次作以降は「髪結い~」を超えられないでいる。 【ラムザ2】さん 9点(2002-12-20 20:58:20) |
6.はっきり、こんな映画だった!と評価できないけど、絶対忘れられないところが凄い。途中、強烈に、幸せそうだなぁと思った。あのダンス好きです。 【鉄男】さん 9点(2002-12-13 22:32:18) |
5.この映画に対する私の周りの評価がエロチックと言う意見が多く自身はそれだけの映画ではないと思っていました。皆さんの的確な評を読んで嬉しく思います。ちょっとおかしくて悲しくて純粋な恋の物語ですね。女優さんが綺麗過ぎるから男の妄想だ、という感想面白かったです。美人妻をもった夫への男性がたの並々ならぬ羨望が感じ取れます。でも美人じゃない女優じゃつまらないだろうし、男優がかっこよかったらやっぱりあのどこかおかしくて物悲しいニュアンスが出なかったのでは? 2枚目だったら踊りのシーンは無理だ。美女と野獣カップルって現実にもけっこういるし。 いい映画だったと思います。 ハイ 9点 【Jade】さん 9点(2002-11-25 20:28:19) |
4.たしか大槻ケンヂさんがエッセイで「(髪結いの亭主)という夢としてはちょっとヘンテコな夢にしたことによって作品から厭味を取り除いた」と書いていた。なるほど。ルコントは天才だね。 |
3.舞台となる美容室の採光がよい。あんなとこでのんびりしたい。そして そして ラストに胸がきゅっとなる。 【ちこ】さん 9点(2002-07-03 02:19:56) |
2.ジャン・ロシュフォールのヘンテコなダンスと、切ないラストが印象的。ルコント作品の中でも、ダントツに雰囲気のある作品ですね。 【あゆみ】さん 9点(2001-12-22 21:15:19) |
1.パトリス・ルコント監督の作品は雰囲気ありますよね。私は好きです。 【ひよこ】さん 9点(2000-08-07 16:01:11) |