7.麻雀を知らなくても楽しめるけど、知っていれば、よりもっと深く楽しめるという映画。和田誠さんという方は、自分がそもそも映画好きになった上では欠かせない大いなる指針となった恩ある方。映画に関する書籍で、人生で一番最初に購入したのは「ロードショー」とかのファン雑誌を除けば、和田氏と山田宏一氏の対談集「たかが映画じゃないか」(文庫本版)。ああ、こういう風な映画の観方もあるんだと、両氏の嫌みのない映画通っぶりにひたすら感心しきりで。昔の映画を積極的に観るようになったのも、和田さんの影響。イラストレーターがご本業だと知ったのはずっと後。奥様が平野レミさんだと知ったのは、実はお亡くなりになってからでした・・・。監督二作目も三作目もそれなりには楽しめたけれど、このデビュー作が一番映画作品的には面白かった。片山まさゆき氏の初心者用麻雀本を授業中に廻し読みしてたバカ学生時代に戻りたい。このコロナ禍がひと段落ついたら、当時の雀悪友連中に声かけて卓囲みたいと思います。麻雀って(フリー除く)少しだけよそよそしい知り合い同士をトモダチに格上げする、一番手っ取り早いコミュニケーション方法だったんですよね、当時は。 【放浪紳士チャーリー】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2021-05-26 20:49:32) |
6.◆モノクロの画のせいか、何度か黒澤映画を観ているような錯覚を覚えました。そのくらい完成度が高い作品なのだろうと思います。◆いくら映画に造詣が深いといっても、映画の世界を主戦場としてきた訳ではない和田誠氏にこんな作品を作られたら、100%映画の世界で生きてきた水野晴郎氏の立場が・・・・。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-09-08 03:15:37) |
5.原作の世界観を、よくぞここまで忠実に映像化したなという感じ。温度や湿度までそっくりそのままです。少ない登場人物それぞれのキャラの立ち方もすばらしい。生産性ゼロ、社会貢献度ゼロでありながら、「やむにやまれぬ麻雀魂」がひしひしと伝わってきました。「まゆみ」はいかにも男が思い描く理想の女性象という感じですが、「ママ」はリアリティがあってよかった。加賀まりこを初めて「女」として認識しました。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 9点(2013-10-20 02:00:54) (良:1票) |
4.高品格秀逸の一言につきます。 イカサマにいきり立つドサ健に 静かにすごむ出目徳の顔にゆれる裸電球の影が映る。 あれは、カラーでは絶対できない。 大四喜字一色十枚爆弾・2の2の天和。 これ、麻雀せん人にはわからんでしょうね。死んだら負けなんやな。そして、勝った方が強く、負けた物が弱いんやな(by上原) 【きつま】さん 9点(2004-03-27 23:13:15) |
3.映画は原作の良い所を抽出して作ったかんじ。ただ、原作のすばらしさを知っている人にとっては、やはり小説のほうがイイのであえて-1点。 【CASTER】さん 9点(2003-05-28 17:06:50) |
2.高品格にとくにしびれた!「緑發=りゅうは」だもん! 【名古屋章】さん 9点(2002-12-17 18:14:15) |
1.加賀まり子の牌の捌き方以外は最高。麻雀好きには堪えられない麻雀打ちの人生観描写。格好イイ。闘牌指導の桜井章一とか、知るヒトゾ知るマニアな人選です。 【aksweet】さん [映画館(邦画)] 9点(2002-08-20 13:02:22) |