1.オタール・イオセリアーニ監督、初めて観ました。ヨーロッパでは出す作品がことごとく賞賛の嵐みたいですね。ストーリーは非常にシンプル。平凡な毎日から逃避してヴェニスに向かう中年男の話。それをことごとくセリフを排してまるでドキュメントのように情景を映すのみ。ただし映される映像が完璧なまでに配置されてるんですよ。長回しが多いんですけど。例えば朝起きて仕事に行くシーン。主人公が車に乗って出かけると同時刻に隣でも出かけるようにシンクロナイズされてて、それが後の伏線にもなってるし淡々と描きながらもリズム感あるし。なんて言ったらいいんだろう?徹底した構造美学を描くことによって逆に情感が湧いてくる・・・って言うか、デジタルの隙間のアナログ感覚・・・って言うか・・・・・うーん・・・説明できないや!!もう観てちょーだい。