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神の子たち

[カミノコタチ]
2001年上映時間:105分
平均点:8.67 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
公開開始日(2001-11-06)
ドキュメンタリー
新規登録(2004-06-26)【やましんの巻】さん
タイトル情報更新(2009-07-13)【にじばぶ】さん
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監督四ノ宮浩
音楽加藤登紀子(音楽監督)
撮影瓜生敏彦
編集四ノ宮浩
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2.華氏911や、ボーリングフォーコロンバインを見るのなら、この作品を見てみてほしい。
これだけすばらしい日本の作品が、ほとんど人に知られていないのは本当に憂むべきことだ。人生観が変わる人もたくさんいると思う。私もその一人でした。
孤島の鬼さん 10点(2004-11-01 17:10:26)(良:1票)
1.ドキュメンタリー作品を見ていて、どんなに悲惨な情景であろうとカメラを向け続ける作り手たちの“勇気”や“覚悟”に感嘆すると同時に、心のどこかでそんな「他人の不幸」を直視することの“やましさ・うしろめたさ”を感じずにはいられない。ましてや、その「不幸」に涙することなんて、許されるのだろうか…と。

フィリピンの巨大なゴミ山でくず拾いによって生計を立てる3組の家族。だが、山の崩落事故によってゴミの搬入が止まってしまい、彼らは生活の糧を失ってしまう。
もともと貧しかった彼らを見舞う、さらなる困窮の日々。近所で米を分けてもらい、塩だけで食べる夕飯(父親は幼い娘に、「おかずがなくてゴメンよ」と詫びる…)。ゴミ捨て場の片隅にイモを植え、「泥棒するくらいなら、飢え死にする方がいい」とつぶやく少女。汚染された中で生活するゆえ障害児や未熟児も多く、せっかく産まれてもすぐ死んでいく赤ん坊になすすべもない両親。そして、水頭症で寝たきりの少年を、それでも懸命に育てようとする家族たち。
…そんな、あまりにも苛酷な日常を、カメラはただただ追い続ける。

それを、何て無慈悲な行為だと思うだろうか。カメラを向ける前に援助したらどうなんだ! と。
けれど映画を見ているぼくたちは、彼らが生死ギリギリの生活のなか、親がどれほど子どもたちのことを想い、子どもたちもそんな親の想いをしっかりと受けとめているかに、いつしか心からの敬意を抱くようになる。家族の、人間としての、真の尊厳と愛を彼らのなかに見出していく。
そして気づくのだ、このぼくたちの、彼らに対して抱く敬意と賛嘆の眼差しこそ、この映画の作り手たちのものだったのだと。監督やカメラマンたちがこの3組の家族を通じて、人間の本質がやはり〈善〉だったことを知っていく過程こそ、この映画の主題だったことを。

映画の最後、水頭症の少年アレックス君が、笑顔のままひと粒の涙を流す。その涙の美しさは、間違いなくぼくたちの魂こそを“救済”してくれるだろう。同情や憐れみだなんて、とんでもない! ぼくらの方こそが、彼らに「救われる」のだ。

こんな世の中だからこそ、ぜひこの映画をご覧になってください。
やましんの巻さん 10点(2004-07-14 19:35:20)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 8.67点
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200.00%
300.00%
400.00%
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6133.33%
700.00%
800.00%
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