9.何回観たかわかんないほど観てる映画のひとつ。とてもシンプルな物語ですよね。こういうのを観ていつも思うことは、長男と次男のちがいなんですね。彼女がキャルに惹かれるのはこれはもう仕方のないことでしょ。お兄ちゃんは事務的なの、でも弟は人間味、情があるのね。この選択も非常にシンプル。前になにかで書いたと記憶してるけど、家族、親子が再生するには当事者の誰かが死んだり、倒れたりしなきゃ駄目なのかというのがなんとなく寂しい。 この世で最も柔軟性、適応性に乏しいのは人間だと思う。「価値観の違い」など理由にならないのにそれを全面に持ってきて選択肢を増やすから複雑でややこやしくなる。世の中も人間もこの映画のようにシンプルになってほしいわね。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2006-01-05 15:49:38) (良:1票) |
8.アクターズスタジオインタヴューで、マーティン・スコセッシが「『エデンの東』から、演技とは何か教わった」とコメントしていたのを聞いて、早速レンタルしてみた。素晴らしいの一言に尽きる。主要人物にそれぞれ見せ場となる場面があり、その見せ場となる場面で、素晴らしい演技を見せる俳優陣。これほどの素晴らしい演技を引き出したエリア・カザンの演出は凄い。 そしてこの作品の持つテーマもまたかなりヘビーだ。 愛とはなにか、善とはなにか、悪とは何か。この三つの、人間にとって切っても切れない重要なテーマを、観るものに突きつける。そのテーマを情緒豊かに、じっくりと見せていく。 型にはまった聖人のように生きていたとしても、愛を求める者に、望みどうりの愛を与えることはできないし、善も時には、正反対のものにとられる。愛を求める行為にもまた、善し悪しがある。例え悪人と呼ばれている者でも、愛を求め、悩み、恐れている。決して、絶対悪、絶対正義などないのだ。必要なのは、お互いを理解し、お互いに求め合い、思いやりを持つこと。それが愛のひとつの形なのではないかと、この作品を観て感じた。 【驢馬賭DE弐瑯】さん 10点(2004-03-03 14:30:01) (良:1票) |
7.色々言いたいことがあります。まず、この作品を観る為に苦労した事。近所のどこのレンタルビデオ屋にもなく、DVDを購入しようとしましたがDVD化されておらず、結局別の所に住む知り合いに頼んでレンタルビデオ屋で借りてもらいました(又貸しは良くないことです、スイマセン)。期待度満点で観て良作だと認識しました。多分、古い映画(ジェームズ・ディーンを知らない人もいるのでは)なので借りる人も少なく、数多くの映画が出品される中ひっそりと撤去されているレンタルビデオ屋が多いのでしょう。でも、この映画を撤去してしまうのはチョッと悲しいです。また、これから運良く(?)この映画を観る方々には、旧約聖書『カインとアベル』の話が予備知識としてあった方が良いと思います。できるならば『アダムとイブ』→『その息子のカインとアベル』という流れを知っておいた方が良いかと。『善と悪』もしくは『罪と罰』をテーマとしたこの映画を深く観ることができるかと思います。有名な話ですので知っておいて損はないと思います(自分はユダヤ教徒でも、キリスト教徒でも、イスラム教徒でもありません)。最後に蛇足ですが、監督エリア・カザンは、1950年代のハリウッドに暗い影を落とした『赤狩り』(ロバート・デ・ニーロ主演【真実の瞬間】、ジム・キャリー主演【マジェスティック】で取り上げられている事件)に際して密告を行い、映画界から追放されるような憂き目にあっています。この映画の公開時にエリア・カザンがこの事件に巻き込まれていたのかどうか分かりませんが、因縁めいたものを感じます。 【中岩無洋】さん 10点(2004-02-10 19:33:21) |
6.ジミーが心の葛藤に喘ぐ屈折した若者の役を見事に演じていた、まさに名作だと思う。彼は三本の作品を残してこの世を去りましたが、今だに彼の寂しげな表情など忘れることなくいつまでも心に焼き付いて離れません。お兄さんもかわいそうだと思いましたが最後父親と気持ちが通じた場面はほんとに心にしみました。レナード・ローゼンマンのテーマ曲もすばらしい。母親役のJ.Vフリートが母親の複雑な気持ちを名演していました。ジミーはほんとにかっこよかったな、、。 【fujico】さん 10点(2003-11-05 16:01:17) |
5.この作品はジミーの最高傑作ですよ、絶対に。役者としてのジミーの可能性を無限に感じさせてくれます。あの寂しげな表情は誰にも真似できないです、絶対。 あー久し振りにまた観たい。 【エルビス】さん 10点(2003-10-18 17:30:19) |
4.小学生の頃からずっとジミ-のファン。三作の中で最初に観たのがこれ。まだガキの私にはちょっと難しくて微妙な心理描写までは理解できなかったけど、お父さんと二人きりのシーンでは胸が熱くなったのを覚えてます。もうあれから20年以上経つけど、何度観てもジーンと来ます。ジミ-はやっぱり永遠です。 【桃子】さん 10点(2003-10-06 19:50:50) |
3.エリア・カザンのこの「エデンの東」は、スタインベックの原作を堪能させるというより、ジェームズ・バイロン・ディーンの生来的な演技を我々に見せるためのものであったといえる。そのスタニスラフスキーシステムの演技力について評価は賛否あろうが、「自然のままに」演じることにいかに忠実であるかをジミーはそれなりに実行している。母の家に石を投げる動作ひとつとってもそうだ。またカメラアングルも工夫されている。聖書を読み直すシーンがわかりやすい。夭折がその評価を高めた点は否めないが、その輝きは今も薄れない・・・・「美しき亡がらとなるものは閃光のごとく生き若くして死ぬ」(ジェームズ・ディーン) 【トラヴィス】さん 10点(2003-06-05 09:15:37) |
2.“心の恋人” エデンの東のディーンは長年私にとってそうでした。そして、心に残る映画、音楽のno.1が「エデンの東。」彼亡き後、現れたのが「旅立ちの朝」のリバーフェニックス。そしてこの日本にも彼らと同じ切なく美しい眼を持った俳優を発見。それはTBSドラマ“白い影”の中居正広。「エデンの東」は心の奥深くのオアシスとなり、私の心を潤してくれるもっと大切な映画です。 【心の恋人 】さん 10点(2003-01-19 15:19:04) |
1.これこそ名作中の名作!!いい作品です。出来の良い兄と比べられ、父親に認められない少年の気持ちが痛いほどよく伝わってきました。ジェームズ・ディーンのふてくされた暗い演技がまた良いです。 【あゆみ】さん 10点(2002-04-11 22:17:13) |