11.愛は盲目・・・コングさん、まったくフェイ・レイしか見えていない(笑)。よってレイ点。んなわけなくて満点です。ラストで傷ついた左胸に手をあてていたのは、きっとハートが痛んでいたのでしょうね。しかしこの時代にこれだけの特撮技術が完成しているとは・・・。プロジェクトX海外バージョンでも作って、是非取り上げてもらいたいな~、「その時オブライエンは・・・」「レイは毎日叫んだ」てなナレーションが聞こえてきそうです。てなことはさておき、コングのモーションはリアルに、エモーションはちらりと描いています。コング初登場シーンでの愛嬌ある表情は、見ている者にコングへの愛着を少しだけ許し、その後のならず者ぶりで突き放し、さらにその後の盲目ぶりで、文明社会の被害者のように見せかけて実はなりふり構わぬ色欲狂じゃないのか、と思わし、コングへの過度な感情移入を許さぬ構成が、名作として普遍性を獲得しておるのでしょうね。まさにキングな映画です。 【彦馬】さん 10点(2004-11-13 23:52:51) (良:3票)(笑:1票) |
10.「ピーター・ジャクソンがしくじったら、思いっきりぶん殴ってやれ、コング!」「ガルル(わかってるぜ。あの二人以上にぶっ飛ばしてやる。)」「そう言えば、最近ギラーミンとラウレンティスを見ないぞ」(キングコング76’に続く) 【パセリセージ】さん 10点(2004-06-22 20:50:26) (笑:1票) |
9.モンスターパニック好きや冒険映画好きにはかなりオススメ。俺、白黒で昔の映画やから絶対しょぼいと思ってたけど、やっぱ名作って時代を超える力があるんやね、これ、今観ても十分おもろい、ていうかおもろすぎ。今の映画にありがちな無駄なダラダラした展開なんてなく、最初はちょっと人形っぽいモンスター達も観てるうちに、ほんまに生きてるような感じに見えてくる。CGなんてなくても、こんなに迫力ある映画が作れてまうんやけど、ま、それも古典というノスタルジックな感覚がそう見せるのかもしれん。もし、今同じように作ったとしても多分おもろないから。古いからこそおもしろい、白黒やからこそ味がある、でもそーいう映画の中では飛びぬけておもしろいとは思う。ちなみにハリウッドにあるユニバーサルスタジオでは、トラムっていう乗物があるんやけど、それでキングコングに襲われる体験ができる。これが迫力あってなかなかおもろい。この映画は最近観たんやけど、なるほど、あの場面があのアトラクションなのかと後で知った。この映画観てから乗ったほうがもっとおもろかったかも。また行ってみたくなったわ。残念ながら日本のUSJにはないんねんなー。ぜひ作ってほしいっす。 【なにわ君】さん 10点(2004-04-17 15:10:07) (良:2票) |
8.今からちょうど70年前の作品ですよね。う~ん、もうびっくりを通り越して感嘆するばかり、、CGもなく46センチのミニチュアモデルの人形と張りぼてで、これだけの映像が作られたというのがすごい!まさに映像マジック!!ドクロ島での各種恐竜との戦いはジュラシックパークにも引けをとらないリアルさ。クネクネ動く恐竜のしっぽなんぞとても人形とは思えない。翼竜まで登場するこの映画は一連のスピルバーグの恐竜映画の元になっているに違いない。それだけじゃなく、たいていの怪獣、ゴジラなどのおおもとがこれなんでしょう。コングの表情が非常に良くできていて、美女を見てにやりと嬉しそうだったり、怒る顔、エンパイアステートビルのてっぺんで飛行機に攻撃され負傷して悲しそうに傷を見たりと、とても人間くさかったりして面白い。恐竜をやっつけて、死んだかな?と首をゆすってみたり口を開けてみたりと芸が細かく愛嬌もあっておかしい。今見ても驚くのに、当時リアルタイムでこれを見た人々の驚きはどれほど凄かったことだろう。コングは確かに大暴れして悪役だが、だいたい孤島に暮らしていたコングをニューヨークにつれてきて、金儲けの道具にしようなんて考えるからこんな大騒ぎになったんで、コングの最後は哀れにも思う。今もこのコングはユニバーサルスタジオにあるそうです。 【キリコ】さん 10点(2003-11-30 15:58:26) (良:1票) |
7.日本に“怪獣ゴジラ”あれば、海外に“巨獣キング・コング”あり! その強烈な個性と圧倒的な存在感、両者とも一歩も譲らない。まさに特撮映画の金字塔にして、記念碑的な映画作品。本作が世に出なければ、後の“ゴジラ”はもちろん、円谷英二やレイ・ハリーハウゼンも映画人として世に出なかったかも知れません。 初見は遠い遠い子供の時なんですが、そりゃもうワクワクドキドキものでした。ドクロ島の上陸シーンから俄然盛り上がり、野性味溢れるコングの登場はもちろんのこと、ティラノサウルスや大蛇との格闘シーンなど見せ場も数多く、特撮の古典が存分に味わえる。そして言うまでもなく、文明の象徴ともいえるエンパイアステート・ビルの頂上で繰り広げるシークエンスは余りにも有名かつシンボリックで、美しい人間の女性に心奪われた巨獣の悲哀を見事描き切っている。 【光りやまねこ】さん 10点(2003-08-23 23:26:02) (良:1票) |
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6.凄い、の一言。制作時の時代背景を併せて反芻した時、震えさえ覚える。技術的制約のモノクロ画面も、図らずも、の不気味さを醸し出すのに一役買っている。リメイク版よりコングの顔が間抜けなのはご愛嬌。隙の無い展開に、思わず何度も観たくなる。DVD欲しい。 【ぽろぽろ】さん 10点(2003-06-27 15:38:08) |
5.リメイク後、20メートルになって復活したコングだが、この作品では5メートルである。確かに派手な都市破壊などは望めないのだが、5メートルと言うリアルに想像できるサイズが現実味をかもし出し、またヒロインとのドラマをスムーズに流していた(何十メートルもあるとコングの視点からヒロインの顔を見分けにくいからね)。人形アニメーションによるコングや島の恐竜の動きは、カチカチしているものの、何か強烈な緊迫感があった気がする。コングを攻撃するのが複葉機と言うのは時代が感じられ、臨場感は頂点に達する。そして、人間を愛したがために人間に殺されるコングに、人間に滅ぼされてゆく生き物たちの姿を見た・・・・・。 |
4.小学5年生のころだったろうか。テレビでこれを見たときの衝撃と胸の痛さはまだ覚えている。そりゃコングは悪いさ。乱暴だし抜け目ないし。人から見たら脅威そのものだよ。でもどうしてあんなに人間にやっつけられなくちゃいけないの?ただ人と同じように人を愛しただけなんだよ?そんな想いがぐるぐる回って、見終わった後一人自室に戻りぼろぼろ涙をこぼした。素晴らしい映画の一つだと確信している。 【いかみみ】さん 10点(2003-02-28 08:55:42) |
3.リメイク版の存在を認めたくないくらいに、このオリジナル版は素晴らしいです。今までリメイクされた作品は数多くありますが、どの作品にも、やはりいちばん初めに創られた“先駆”にこそ大きな価値があると思いますねぇ。例えば『ベン・ハー('26)』『キング・オブ・キングス('27)』『邂逅=めぐりあい=('39)』など…。ラストの「美が野獣を射止めたのだ」という、“コングなど死んで当然”とも受け取れる冷たさを感じる言葉以外は、ボクにとっては言うことなしですが、ご覧になった皆さんはどうお感じになるでしょうか。でも、この作品に対する想いの強さは初めて観たときから全く変わっていません。ボクがクラシックにハマる切掛をくれた大切な作品です。 |
2. 丸木橋を渡る探検隊を揺すって谷底へ落とすイヤらしさ・辛うじて崖の窪みに難を逃れた一人を手を伸ばして捕まえようとする執拗さ・ヒロインと男がロープで脱出しているのに気づき、ロープを手繰り寄せる執念深さ・原住民の村を襲い、噛み付くわ足で踏み潰すわの狼藉し放題・就寝中の女性をヒロインと間違えて掴み上げ、人違いと気付くやポイとビルから投げ捨てる無情さ!もう、こんなに目の行き届くイヤらしいモンスターは他にいないと断言!等身大ならいざ知らず、アノ巨体にコノ注意力はもう反則。襲われたくないモンスターとして私の中では不動のベスト1に君臨しております。 「コング」全編中の白眉と言えば、誰もがあのエンパイアステートビルに於ける複葉機との戦いだとお思いでしょうが、私に言わせれば髑髏島での恐竜たちとの戦いに次ぐ戦いには遠く及びません。中でもT-REXとの死闘は屈指の名場面であり、個人的にはコレを凌ぐバトルにはその後お目にかかった例しがありません!公開から70年が過ぎようとしていますが、どうにも「コング」を越える作品には巡り会えそうにないですね。ウィリス・H・オブライエンよ、永遠なれ! 【へちょちょ】さん 10点(2002-12-17 01:47:49) (良:4票)(笑:1票) |
1.世界SFX映画史上のモニュメントで、まさに怪獣映画の元祖。南海の島での恐竜や翼手竜との凄まじいバトルに、この時代公開された作品を目の当たりにした観客たちが、さぞかしド肝を抜かれたであろうことは、想像に難くない。人形アニメというコマ撮りによる怪獣たちの動きのぎこちなさが、かえってもの凄い迫力を生む。エンパイア・ステートビル上での複葉戦闘機とのスリリングな戦いの果て、落下していくというシーンはやはり歴史的名場面で、胸に被弾し傷を負ったときのしぐさや、ヒロインに心底惚れ込んでしまったような表情がなんとも人間臭く哀れを誘う。 【ドラえもん】さん 10点(2001-03-09 14:24:02) |