25.公開時、押井ファンだった私は映画館へ観に行きました。 ハタチ頃でしたが、その当時はピンとこなかった記憶があります。 その後30代(独身時)に再見。 しびれましたね。 これは、30歳以上の独身者がみるとモロに入り込めるのではないでしょうか。 切れ者である両隊長が孤独感を抑えながら闘う姿が身に迫り、深く感動したものです。 今でも時折見返す素晴らしい映画です。 【Q太郎】さん [映画館(邦画)] 10点(2024-12-23 15:45:17) |
24.アニメ映画でこれほど衝撃を受けた作品はいまだかつてなかったかと思います。 まさかアニメが、日本の安全保障についてここまで深刻かつ真面目に題材として取り上げ、鋭く切り込んだメッセージを発するとは想像もしなかったです。 世間に溢れる戦争や自衛隊を扱う邦画以上に、本作は日本の戦後体制について問題提起し、かつ上質なサスペンスに仕上がっています(人が直接死ぬシーンも、大がかりな戦闘シーンもなくここまで場を盛り上げる展開はお見事) 寒々とした東京湾景に漂う、後藤と荒川の会話。 押井作品お馴染みの「ダレ場」が、本作は一番衝撃度が高く面白かったというまさかの展開(笑)。 本作を普遍的名作にしているのは、①純粋にサスペンス劇としてのクオリティが高い、②日本の戦後安全保障への問題提起(平和憲法・日米安保が続く限りは、本作の問題提起は尚も有効でしょう)、③往年のハードボイルド・フィルムノワール要素漂う人間ドラマ(振られるとわかっていながら女の為にあれこれ奔走する男の姿は哀愁があって入れ込んでしまう)、この3要素が大きな役割を果たしていると思います。 ちなみに私はもう1要素があると思っていて、それは④パトレイバー作品である事を利用したギャップ。 よく本作はパトレイバーである必要がない、ロボットアニメとしてみるとダメという批判がありますが、私は、本作はパトレイバー作品でなければ、ある意味名作には成りえなかったのではと思います。 パトレイバーが旧OVAの頃から醸成してきたあのどこか明るく緩い世界観からは想像もつかない緊迫した展開、実にハードボイルドな人間模様。 まさにパトレイバーからは想像も付かない、というこのギャップが、観客を本作にのめり込ませる、あるいは衝撃を与える大きな要素だったと思うのです。 実際私もパトレイバーをどこか明るく賑やかな近未来警察(ロボット)アニメとして捉えていた為、幻の爆撃→後藤・荒川の会話という連続コンボに大変な衝撃を受けました。 個人的には押井監督の最高傑作だと思います。 【nakashi】さん [ブルーレイ(邦画)] 10点(2017-11-29 12:00:10) |
23.ここまで濃いドラマが作れるのはもはやアニメだけ。今の日本じゃまず実写では不可能に近い。「だから、遅すぎたと言ってるんだ」の言葉は我々にこの問いを投げかけてるが今の平和ボケした能天気な日本人に言っても憲法9条守れとか言ってる政治家や市民団体がまだ日本にいる時点で意味がない。 |
22.発想が斬新ですばらしいです。アニメでしかもパトレイバーで日本の平和と戦争について扱ってしまうとは! 【しっぽり】さん [映画館(邦画)] 10点(2006-09-08 08:33:02) |
21.「日本はもう一度戦後からやり直すのさ。」テロリズム、緊迫する状況、戦争状態、丸腰の社会、幻想大国ニッポン……。この問題提起っぷりに恐怖を感じずにはいられない。僕と同世代の現代の若者にこそ、観て欲しい映画です。やはり押井守は15年先をゆくのか……!! 【ようすけ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-12-19 23:45:11) |
20.10年以上前の作品だが、荒川のアジテーションは予言的、啓示的で今でも強い訴求力を持っていると思います。 【NIN】さん [レーザーディスク(字幕なし「原語」)] 10点(2004-02-11 07:57:45) |
19.この街では誰もが神様みたいなもんさ。 居ながらにしてその目で見、その手で触れることのできぬあらゆる現実を知る…………何一つしない神様だ。 |
18.この映画が作られてから10年、世界で起こるさまざまな出来事を思いながら改めて見直し、この映画のすごさとすばらしさを改めて感じた。テロリストが日本をも標的にしていることが報じられたときに、この映画のさまざまなシーンが頭をよぎって身震いした。DVDのリニューアル版は良くなったとこと違和感を感じたとこが半々ってとこ。これから見る人はやっぱりオリジナル版からがいいかと。1年に1回は見たい(冬に)日本映画史上最高の<戦争映画>にはやはり満点で。 【goose】さん 10点(2004-01-02 17:23:42) |
17.アニメだからと倦厭している人がいたら、その人は損をしていると思う。ここで描かれるものは、ロボットモノの戦闘ではなく(もちろん戦闘もあるけど)、重厚な人間ドラマ、大人の恋愛だからである。そういった部分での“静”と、戦闘機やヘリコプターを使っての都市を破壊する“動”の部分の緩急が巧みで、演者の落ち着き払った物言いも心に響く。基本的に声優以外の役者がアニメの声をやるのは反対だが、竹中直人と根津甚八はカッチリはまっていた。今見ても見劣りしない画のクオリティもさすがのデキ。日本が誇る最高の“映画”である。 【ダブルエイチ】さん 10点(2003-11-27 18:28:23) |
16.俺のヘビーローテーション。環境ビデオと化しています。ほとんどのセリフを空で言えます。でも自衛隊の戦闘機が逸脱したシークエンスの航空自衛隊幹部や航空管制官の演技の素人くささはどうにかならなかったのか。 プロの声優さんにギャラ払うのが嫌で声優学校の生徒さんを動員したんでしょうか。皆、声が若すぎてキャラの年代とあっていない。ここだけ差し替えたDVDがでたら、思わず買ってしまいそうだ。 【葛原葛原】さん 10点(2003-11-10 18:05:56) |
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15.第2小隊の出番が少ないのはやや気になるが、あの完全に大人向けのストイックなシナリオにはこの点数しか付けられない。皮肉なのは、今年中東の方で起きた戦争があらゆる面でこの映画よりも幼稚だったこと。 【ももひき】さん 10点(2003-07-11 01:06:53) |
14.傑作。最初はパトレイバーの映画を期待して見ていたが、最後は内容の深さに感銘を覚えた。小生最も多く繰り返し観覧している映画である。荒川役をやった竹中直人はやっぱり巧い! 【カマンベール】さん 10点(2003-06-26 20:52:39) |
13.文句無しの大傑作。日本のSF映画の最高傑作ではないだろうか。日本の首都でいかにして戦争が勃発するかというシミュレーションを、説得力十分に描ききった監督の手腕に脱帽するのみ。さらに机上の戦争に満足せず、戦争論までしっかりと表現することで物語に重みも増している。映画に重厚さを求める人は満足出来るだろう。しかもファンを意識してか、特車二課のメンツを物語のバランスを崩さないギリギリのラインで露出させるところも心憎い。(トレーラーやテレビスポットが安っぽいアニメ映画を連想させる作りになっていたのがつくづく無念…) 【二重奏】さん 10点(2003-05-27 14:17:10) |
12.日本で戦争を語らせたら押井監督の右に出る人はそうはいないだろう。この作品はその中でも最たるものでシナリオ、人物描写、構成どれをとっても傑物。アニメであってアニメでない、入念な入れ込みが物語に現実味を帯びさせている。現代に警鐘を鳴らす問題作。 【ひよっこ】さん 10点(2003-05-24 23:12:49) |
11.日本は本当に平和で安全な国だろうか。「平和」「戦争反対」を呪文のように唱えているだけ、TVで嬉々として最新兵器の威力を語り、勝手な戦略を予想し、同じ口で戦禍の悲惨を訴える…全ての時代に人間社会が普遍的に行い続けている「戦争」をブラウン菅の向こうに閉じ込め、目を背けているだけだということにすら気が付いていないのではないか。本作で提示された「戦争」という特殊な状況だけでなく、社会のあらゆる場面において「見えているけど見ていない」「知っているけど分ろうとしない」ことが当たり前になっているのではないか。柘植や荒川や後藤たち登場人物によるドラマ、押井監督と伊藤和典氏が観客の前に抉り出したものの重さは実に悪辣である。しかしこのことから目を背けてはならないのだと思う。エンターテインメントとして成立しながら観客の感性にドス黒いしこりを残す本作はやはり傑作と言うべきであろう。 【ぶくぶく】さん 10点(2003-05-04 12:45:49) (良:1票) |
10.脚本、シチュエーションが最高ですね。ベイブリッジから戒厳までの流れは、何度見ても見事としか言い様のない面白さです。 【extl】さん 10点(2003-03-31 15:08:24) |
9.はじめてみたパトレイバーがこれ。今まで見たアニメで一番面白い!! 【納豆】さん 10点(2003-03-04 23:07:39) |
8.スクランブルのシーンと荒川と後藤の戦争論、渋い!それと、私は雪が降ると、劇中の雪の国会前等のシーンが頭をよぎって、冬になると毎年観たくなります。 【アルフォンス】さん 10点(2003-03-03 22:58:20) |
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6.不祥事(不倫)の代償として、しのぶさんは埋立地に島流し。柘植は東南アジアのジャングルにPKO赴任の末の悲劇なんですなあ。 【まーらいおん】さん 10点(2003-02-08 17:50:21) |